何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

選手の4年間とかいうけど、そんなこと興味ない人が多いのが日本なんだけどね

「メダル噛むな」の竹田恒泰、生放送でボコボコ 西川史子、カンニング竹山、千秋らが口々に… (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

メダル云々はあれだけど、実際の所ちゃんとした対応しなかった場合、以前のスノボメンバーのように国内から集中的に批難されるのが日本なわけで、そういう意味では選手の身を守る上でも地味に必要な事かもね。

 

以前、テニスの件でも触れましたが、日本人の文化的なものに対する理解度は恐ろしく低い。

 

今回、竹田氏がメダルをかむなと過去に発言していたことに対していろいろと後付で物議を醸しているようですが、これも日本人ならでわのやり取りだなと思いますね。

 

今回彼を批難する人の大半は、オリンピックに出たのは本人が必死に頑張った結果であって、その結果に対する表現を第三者がどうこう言う権利はないと、そういう事を言っておられるようです。

 

で、日本ってそんなにスポーツや文化に理解があり、つねずね応援している国ですかねと振り返ると結構惨憺たるものがあります。

 

一番いい例でいえば、バンクーバー大会でおきた『腰パン』騒動じゃないですかね。彼らも今回同様に頑張っていて、むしろ、今よりも理解がない中で戦っていたと思うんですが、彼らはその恰好や態度のみで批難されたわけです。まぁ確かに結果も芳しくなかったといえばそうですが、そもそも今回竹田氏を批判している人の論理でいえば、彼らがどんな格好をしようが、どのような形で自分たちを表現しようがいいわけですよね。

 

しかし、日本では『国の恥だ』という一方的な意見で彼らを押しつぶしました。

 

その彼らは今回一部メディアでも報道されたように『あの時の失敗はもうしない』『遊びではない事を分かってもらいたい』という思いでソチにのぞみ、本当に立派な対応をしていました。もしかするとあの姿は本人たちが望んだものではないかもしれませんが。

 

冷静に考えると、日本は本当に『結果』ばかりで物事を語ります。

 

例えば、ハンドボールが一時期ブームになったのはまだ記憶に新しいと思います。で、そのハンドボールに『20万人会』というものがあるのはご存知でしょうか。

この取り組みは掲示内容を見ると少なくとも平成11年頃から行っているようです。つまり、ブームになったころには既に存在していたもので、内容としては、いわゆる個人サポーターの募集ですね。

 

で、現時点での登録数は何人かというと『4390人』です。単位?いや人ですけど。

 

分かりますかね。ブームの間はどこに行ってもファンが押しかけて大変だったと思いますが、そのスポーツでさえ日本人の支援している人数はそんなものなのです。

 

このような状況はハンドボールに限りません。

 

実際の所フィギュアスケートも見た目ほど華々しくはなく、スケートリンクの維持は地元の人たちや、その周囲の方々の努力で何とか持っているのが現状です。東日本大震災の影響で有名なリンクの一つである『アイスリンク仙台』の運営難その後の被災からの復旧の話は少しはメディアでも取り上げられたので認識している人もいると思います。

 

フィギュアですらあの状況なんですよ。

 

日本人は『頑張った人たちだ』『感動した』『誇りだ』という割に、それらに対する支援や理解が本当にない。正直、びっくりするほどない。

 

ある外国人の知り合いが、日本でスポーツの試合を見に行って最初に教えてくれたのが『日本はなんでこんなに観戦料が安いの?』という一言だった。いや、確かに安かった。アフターファイブチケットだったが500円ぐらいだったと思う。

僕が彼に言った一言は『日本人がスポーツにお金を払うのは本当にメジャーなものだけで、スポンサーすらつかないからね。500円でも行く人は少ないと思うよ。入場無料もあるからね。それが先進国日本の現状だよ』といったら、『うーん、確かに少なかったね。』といってこの会話は終わった。

 

今この一瞬の彼らの輝きを見て『自由でいいんだよ』というのは非常に簡単だろうけど、彼はこれからもいろいろな厳しい環境でそれこそ社会と戦いながら、スポーツを続けなければならない。

そんな環境に追い込んでいるのはだれでもない我々視聴者であるという事を忘れている人が多いのではないあかなぁといつも思う。

 

竹田氏の言っている事は確かに余計なお世話ではあるが、一方で正しい一面もある。それは前述した、日本人の非常に狭い世界観で選手を追い込む対応で、それを考えると、たった一つの行動で選手生命を絶たれかねない状況に陥るぐらいなら、多少社会的(悪い意味で)に行動した方がいいと思うのはあながち間違っていないと思う。

 

それに本気で反論したいのであれば、まずは、選手たちがもっと自由に、もっと自分らしく戦える環境を整えてあげるべきだろう。今の日本には少なくともそんな自由はないし、先進国とは思えないような劣悪な環境で頑張っているわけで。

 

軽々しく『自由でいいじゃん』というのは本当に簡単だが、調子のいい時だけもちあげで、いざ何か起きると彼らの選手生命を断つ程の責任を負わせるような無責任な行動だけはやめてほしいね。