まぁそういう傾向が日本企業に多いのは事実なんだけど、ただこれ、みずほ銀行のみの話じゃないんだよね。『みずほ』はというより全て契約行為とその説明責任について企業によく理解させる必要があると思うんだが。
以前、携帯の契約で付帯サービスの契約がひどすぎるとして特定の携帯事業者名を出して批判しているネタがあったんだけど、あれと同じかなと。
根本的にみずほの対応が糞なのは覆らないけど、この場合だめなのは『みずほ』というよりはそういう対応を当然のものとしている状況にあると思うんですよ。
で、そうなっている原因には2つあるかなと。
1つは行内や業界の問題。
まぁ教育・啓蒙ってやつですね。
何に重きを置くかで変わるんだけど、結局、窓口での個人口座の開設そのものがかなり軽んじられている状況にあるのは間違いないわけで、その結果がこういう対応だし、そういう雰囲気なんだろうなと。
で、これはおそらく業界全体の問題じゃないかと。
例えば、私は三菱東京UFJ銀行や住友銀行をはじめとする都市銀行から始まって、楽天銀行やJNBのようなネット専業銀行、で、海外口座としてHSBCとか海外にある邦銀の口座とか無駄にたくさんもってるんですよね。
で、記事主のような対応でいえば、去年つくった三菱東京UFJ銀行の口座がまさにそうだったので、まぁ、みずほも糞なんだけど、業界全体が口座開設行為に対して雑な対応をしているのは否めない。
特に、三菱東京UFJ銀行とかは、クレジットカードを作ると、引き落とし口座そのものが当座預金のような使い方ができて、簡単にいうと、クレジットカードの引き落とし段階で残高が不足した場合に、一定額までは銀行が自動的にお貸ししますよって機能がある。
これ完全に貸付行為に近いんだけど、その時の説明は特にない。聞かれたことは「付けますか?付けませんか」で、私が、「いらないかなー」っていうと「便利ですし、使わないなら特になんら不都合はないですよ(にっこり」ってレベルで、結局つけたわけです。
つまりは、業界全体が相当だめな感じはする。
ちなみに、海外銀行は相当リーガル的には厳しいんでしょう?って思う人もいるかもしれないが、実は海外はカードの引き渡しまで1日でできる。
それこそ書類さえ揃えておけばHSBCなんて1日で、というか、3時間ぐらいでできる。ただ、デポジットとか口座管理手数料が必要だけど。
まぁ、国によるんだと思うけど。
2つめはおそらく消費者側の問題。
本質的に、コメント欄でもふれている人はいるんだけど、雑な対応して不利になるのは銀行側なんだよね。なんで、本来は雑な対応をしない方が銀行の為であると。
ではなぜ雑なのかというと、結局、銀行窓口で口座を作るときに、作る側がそんなに面倒な事を望まない人が多くて、そういう対応をしているんだろうなと。で、結局その流れに流されているダメダメな事実があるのではないかと。
もっとも、だからと言って全然擁護するレベルの内容ではないんだけどね。
まぁ、そんなわけで、これって業界であったり、消費者側の認識も改める話でもあったりするのかなと思うんだけど、僕がコメントを読んだ中で最も「そうね」って思ったのは以下のコメントでした。
言われるままにホイホイはんこを押すのが大方の「普通」だったとしても別に良くて、問題は「きちっとあるべき対応を取ろうとした人がいても、本来あるべき筋として正しい対応をしてくれなかった」点
これはid:fukken氏のコメントですが、まさにその通りだなと。
当然、杓子定規にしろよって意見もあるだろうけど、一定数はそれを望まない人もいるわけで、それをどっちかに寄せるのはなかなか難しい。
だとすると、窓口で取るべき行為は、ケースバイケースで柔軟に対応することが求められているんだろうなと。
って、引用して書いてみると相当あたりまえのことですわな。