【スピリッツ24号掲載の「美味しんぼ」に関しまして】小学館 コミック -ビッグコミックスピリッツ~SPINET-
問題なのは大衆漫画誌(非単行本)の紙面上で社会的な問題を一面からのみとらえた情報を流している点。問う事は自由だがこの内容では問うまで至っていない。多少読者層は限定されるとはいえ雑誌でやるレベルではない。
よんだ。
個人的には、確かに作品のありようや表現は作者の自由であり、たとえそれが偏っていようがなかろうが最終的には作者の責任において発行すればよいと思う。
ただ、今回の問題点は、その発表先が雑誌出会った事、つまり、当該作品以外にも読者はいるわけで、その流れの中でこの作品を読む人もいるという事。
わかりやすく言うと、少年ジャンプの中で、突然特定宗教の話を掲載し、それをよしとしたという事。
宗教も本人の自由で、別に特定宗教を取り上げて作品としても全然問題はない。
ただ、それを週刊誌や月刊誌に掲載するという事は、当然その雑誌に同じく連載や読み切りを掲載している作家にも影響はする。
正しくは、雑誌読者層も含む利害関係者すべてに何らかの影響を及ぼすわけで、それは、特定作家の自由な表現の域を超えている。
もっとも、今回の場合、出版社がそれを許可したわけなので、どちらかというと、その点に考えの至らない出版社のアホさ加減が問題なんだと思います。
その一線さえちゃんとしていれば、単行本上で作者がどんな表現をしようとも全く問題ないし、それが騒がれれて結果的に販売数が伸びようが、社会的問題を利用した禁じ手の販促行為というレッテルを張られることもないわけで。
出版や放送というのはある意味公共の領域に片足突っ込んでいるという事をもっと業界人はちゃんと考えてくださいよ。