何気ない記録

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Mackerelが正式版になりましたね

新しいクラウドパフォーマンス管理サービス Mackerel 正式リリースのお知らせ - Mackerel ブログ #mackerelio

うーん。すごく便利に使えそうなサービスだけど、さすがに1台2000円ってのは高すぎる。これだったら専用クライアントが準備されている監視ツールのクライアントライセンス買うのとかわらんよ。機能少ないのに…

 

よんだ。

 

同様のサービスと比較すると、単価だけであれば別に極端に高いわけではないと思う。

コメントで指摘している人もいるけどDataDogであればStandardで15ドルだから、ほぼ同じぐらいの値段であるのは事実。

 

ただ、このサービスがグローバルサービスとして広く普及を目指すなら今後の機能拡張でこの値段でも戦えるとは思うんだけど、もしも国内のみで勝負するとするならば結構厳しいと思う。

 

現状のままであればターゲットはおそらく新興系のネット企業のみで、その中で1台あたりの監視に2,000円を躊躇無く出せる会社はそんなに多くないと思う。

 

最大で見積もっても50社以下だと思う。

 

で、その50社が1社あたり平均50ホストを監視したとしても、50社×50ホスト×2,000円で月間500万の売上げにしかならないかなぁと。

 

年間で6,000万なんで売上げだけみれば悪くはないと思うけど、これおそらく国内で勝負した場合の限界値だと思うんですよ。

 

人件費を除外した利益率が60%ぐらいあれば、まぁ3,600万の利益ですから、このサービスの開発・管理に5、6人のスタッフが張り付いても全然問題ない規模ですね。

 

この辺の損益分岐を超えられるか否かが肝かなと思ったり。

 

もっとも、以前も触れましたが、このサービスの一番の強みは、はてなが既に有している技術の再活用という部分なので、新たに人を雇うような話ではないと思う。

そうかんがえると、実は、人件費はそれほど考慮する必要は無いし、そもそも、内部技術の収益化という話でしかないので、売上げ=利益と捉える事もできますね。

親和性は非常に高いので、この手の方向性の拡張は僕はありだと思います。

 

まぁ、グリーやDeNAであったり、あとはどこかのSAPが採用を決めてくれれば一気に利用台数も増えるし、インテグレーション支援等で付加価値サービスの販売にも進めるけど、その規模の会社だと、おそらく一部のサービスのみでの利用にとどまって、他は自前で監視すると思われる。

もっとも、この場合も海外製品と競合する事はさけられないんですが

逆にそれ以下の規模だと、有償監視はほとんど使わずに無償監視の範囲内または自前・オープンソースの活用ですませてしまうと思う。

 

BtoBなら日本にはメーカー様がおられるではないか!という人もいるでしょうが、あれらは各社専用の監視・管理ツールをサーバとセットで販売(サーバを購入するとサポーオ付きで通常は無償利用可能)しているので、おそらくサードパーティーの製品をあえて採用する方向にはいかないと思われる。

 

まぁ、だいたいこの系統でメーカーに依存しないところで言うと、NTT系があるんだけど、あそこもNTTデータがHinemosとか担いでるから、ちょっとものは違うけどあえて利用するかなぁという感じもしなくはないです。

 

まぁ、ものの可能性はすごく感じるし少しだけ使った感じでは決して悪くない製品で、国内企業が提供してくれるという安心感も加味すると僕は選択肢に十分入ると思っています。

 

ちなみに、この手の話ですと、最近はまるごと運用を委託するような商流がはやってます。

IIJとかあの辺もクラウドと連携して、アクセス回線からクラウドサーバ、そしてそれらの運用・管理を一括して受託するようなものです。

 

これは実はソニー系(ちょっぱや回線で営業が良く来ますね)もその手のサービスを昨年から売り込んできていますし、先日ある企業ではVMWare関連の管理・監視サービスとクラウドの連携という部分の特徴をもったサービスで勝負をしようとしている企業もおられましたから、この手の市場は結構もりあがっているのかも知れません。

 

何れにせよ、あとは販売戦略の部分だと思うので、ネット系企業にしぼっていくのか、それとも国内事情を鑑みてうまく取り込む何か戦略を準備するのかちょっと期待しながら見守っていきたいと思います。