善意で話をややこしくする”関係ないのに怒る人”の恐怖とは? - トゥギャッチ
ただ、現実問題として普通と思われる人はアイスケースには入らないし、勤務先の食材で遊んだりしないけどね。社会的に抹殺する必要はないが、自分の情報をネットに出すってことのリスクをどこかで学ばないといかんよ
よんだ。
記事の内容は、まぁ、その通りだと思う。
だいたいの場合、お前、関係ないよな、という事ばかりだしね。
もともと、今の社会は、ネットとネット以外というような線引きがない。
つまり、ご近所さんやお隣さん、職場の同僚というような、ローケーションに依存したコミュニティというものと同様に、ネットでのご近所さんであったり、お隣さんというものが存在する。
ただ、ネットの場合、垣根を超えて普通に繋がる為、その範囲が極端に広がってしまう。
例えば、自分はFacebookしかやっていないとしても、その情報を拡散されてしまうとFacebookをやっていない人もその情報に触れてしまい、その結果、記事にある「関係のない人」がわんさか出てきてしまう。
当然、個人の地域的な特性や年齢層、性別も関係はない。
そもそも、この「関係のない人」というものは最近生まれた訳ではない。
例えば、朝のワイドショーなんかはまさに「関係のない人」の為のメディアだ。
事件も事故も、大半の人には直接関係が無いし、影響もほとんど及ばない。
それでも、社会問題の一部として取り上げ、関係のない人の代表としてコメンテーターが博識ぶって公開私刑を実行する。
世の中の反応として、町行く人にマイクをむければ、何の関係もないのに「困りますよね〜」と、さも当然のように答える。
お前、なににこまってるんだよ、と、いいたい。
まぁ、ネットの場合、代表というものは存在せず、個々の人間が自身の正義や判断に基づいて突撃するので、価値観の違いもあって状況は余計に混迷すると。
つまり、この「関係のない人」が話をこじらせるという事でいえば、最近の話ではなくて、昔からあったわけで、それがネットという手段と結びついた時に、予想しない程の影響を及ぼしてしまっているというのが現実だと思う。
ここで考えないといけないのは、ネットという手段を使う側の使い方・接し方だと思う。
大抵の場合、言及される側よりもする側にたつ事が多いと思うが、ある日突然それはやってくるかもしれない。
それはくだらない事かもしれないし、深刻なことかもしれない。
そのとき自分はどう思うか、どう感じるか。
止まる事の無いメッセージ通知であったり、フォローリクエストであったり、一方的な意見の投げつけであったりと。
そういう事がある日突然自分に何の前触れも無くやってくるという事を認識しなければならない。
その上で、このネットという諸刃の剣とどうつきあうかを自分で判断しなければならない。
よく情報弱者だからというような意見も目にするが、実際はそんなことは関係ない。
仮に自分が万全の備えをしたとしても、相手が自分と同じようなレベルで向き合っているかは保証されない。
例えるなら、車や火災の保険をイメージしてほしい。
事故や火災時の保険は、基本的には加害者側の保険によりまかなわれる。
つまり、加害者が保険に入っていないと、被害者の保険では保証されないのだ。
自動車であれば、まだ、その辺はわかりやすいが、賃貸住宅の火災保険は結構面倒で、相手が条件を満たしていない場合、加害者が保証を受ける事ができず、その結果被害者への支払いが滞る(又は支払われない)事となる。
ネットの関係はこれに似ている。
自分がどうであるかという事は当然重要ではあるが、実はそれ以上に、自分以外のその他大勢がどうであるかの方がもっと重要。
「関係のない人」が、テレビ越しであればまだよかったが、今はネットを通じて自分にすぐにつながってしまう。
そして、自分と繋がる事と同じように、その人は、自分の知らない誰かと勝手に繋がり、勝手に情報を拡散させてしまう。
このリスクに備えるすべは今はない。
そう考えた時に、このネットというものとどうつきあうかを個人の理解力に任せるというのはちょっと無理か有るのではないかと思わなくもない。
おそらく、学生時代に教育した所で、人は簡単には学ばないだろう。
そんなもので改善するならいじめはとっくになくなっているわけで。
規制論者ではないが、もしかすると、許容できないような攻撃的な行為については、法律で何らかの処罰を適切に下すような仕組みが必要なのではないかとも思う。
当然、今もそれらは行使可能だが、現実には相手方の特定方法であったり、個人での負担には限界があるなどで、泣き寝入りしているケースが多いと思う。
もはや「関係のない人」というのは、ネットを見る限り存在せず、全ての人がネットというインフラにすむお隣さんであるという認識をもつ必要があり、そのコミュニティーをどう守るのかという議論が必要なのだと思う。
本当に難しい問題だと思う。