何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

統計は母数の大きさだけで評価するものではないよ

若者は本当にPCから遠ざかっているのかのデータを裏取りして驚いたこと | More Access! More Fun!

ん?全体が1000で各属性毎に100人ってのは極端に悪くないと思うけど。問題なのはこういった調査をそもそもネットのみで行うってのが本来データの偏りを起こす原因であってサンプリング数の問題ではないと思うが…

 

よんだ。

 

まぁ、記事の結論はスマホ系のみで調査すんなよ、なんで、おそらくこのサンプリング数への意見は、いつもの指摘通りですが、つい勢いで指摘しました、今は反省している、的なものだと思いますが。

 

よく、統計や調査に対してサンプリング数が少ないという指摘をする人がいますが、別にサンプル数が10倍や100倍になっても精度が著しく向上するわけではありません。

 

 

重要なのは、そのサンプルが正しく全体の集合を評価するにたるサンプル対象であるかということで、それさえ満たせばぜんぜん問題ありません。

 

今回の調査はサンプル数の合計が約1000で、各年齢層毎に100というサンプル数ですが、これ自体が「クソ過ぎる」という事も無いかと。

 

ただ、冷静に考えて、社会的傾向を特定の調査手法に限定してはかる事がそもそも間違いなので、これが各年齢1000となっても、実は偏りは是正されません。

 

ネット云々を少なくとも評価する場合、ネットを利用する人と、利用しない人が適切に含まれている必要があり、さらには、今回は新聞を読むという事についての調査なので、読む人と、読まない人同様に適切に評価されないといけません。

 

ただ、この調査であれば、読む人を合えて含めない事もそれほど影響しない(新聞の購読そのものの傾向を調査しているわけではないので)ですから、その辺はご自由にといった感じ。

 

あと、社会的な事象の調査に、正直ネットのアンケートツールは使えません。

 

どのサイトを使っても相当偏るので。

 

理由は、あれはポイントをもらう為なんで、半数程度は適当な回答です。

あと、アンケートサイトの属性は、実は一定割合が適当な登録ですから、そもそも確実に1割〜3割程度は属性が未更新であったり、嘘、誤りがあるようなものです。

 

ソースはどこだ!といわれると辛いのですが、これ、アンケートを何度もとると、だいだいわかってきます。

まぁ、アンケートの設問を作成する時に、その辺りを振り落とせるように設問を作成するのですが、このような社会的な事象の調査だと、設問が単純になってしまうため、振り落としに限界があるのです。

 

商品アンケートの場合は、繰り返し類似の内容を聞き続ける事である程度矛盾であったり、虚偽をあぶりだせますが、この手のものは、せいぜい属性の確認といくつかの単純回答(はい、いいえであったり、いずれかを選択のようなもの)しかありませんから、25問程度の設問だと、おそらく無理だと思います。

 

ちなみに、有料調査だと、事前調査と本調査の2段階であったり、それらの結果の突き合わせであったりを行うので、徐々にしぼっていくのですが、あの場合、意見の内容と傾向が大切なので、別に数そのものには興味がありません。

ある感情を抱く消費者は、何が原因でそのような感情を抱くのか?という事が知りたい訳で、別にその感情をもつ人が何人いるか?という事の妥当性は、それほど重要ではありません。

正直な話、多くの人がであったり、一部の人が、程度の傾向がわかればよく、それも、思ったか、思わなかったか、の2択で判断してしまいますからね。

調査にもよりますが、潜在的な情報を引き出す事や、伝えたいイメージとのギャップの原因の調査が主な目的ですから、ちょっと社会的な傾向の調査とは違うのです。

 

なので、社会的な傾向の調査を行いたいのであれば、少なくとも、複数の媒体を用いた調査としないと、ネットツールでやりましたってのは基本「あぁ、別に答えありきなんで」という事を自ら宣言しているに過ぎないので注意が必要かと。

 

まぁ、アンケート会社自身の自主調査なんで、目くじらたてても仕方がないんですけどね。

 

あれよ、○○総研とかの調査結果とかの営業と一緒ね。