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何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

CEOがプライベートな事実を公に告白するという事

 

sin20xx - 『「ゲイであることを誇りに思う」-アップルのクックC…』 へのコメント

日本より海外の方が地域によっては扱いが厳しい。宗教も絡むので場合によっては命に係わる話にもなりかねないし。そういう意味で、彼がこの話を言い出せたという事自体はアップル社にとってはすごく大きいと思う。

2014/10/31 09:22 にブックマーク

 

よんだ。

 

 

個人的には実はそれほど興味はなくて、別に個人の非常にプライベートな部分ですからご本人の自由です、ということでしかありません。

 

ただ、興味深いのは彼がこのタイミングでこの事実を発表したという事です。

 

よく日本にしかいない人は、日本は性差別がひどいといいますが、はっきり言って男女差の話も含め海外でも全然そんなに日本と変わらず、というか、地域によっては宗教も絡むので冗談抜きで日本の比にならないぐらいひどい事もあります。

 

特に同性愛というのは、キリスト教も近年まで禁句とするぐらいの話題でしたし、それ以外の多くの宗教でも根本的に同性愛を定義するような話がなく、同様に禁句というような状態でした。

 

CEOという言葉は、日本ではさほどの重要性を持たず、私からすると、そんな会社で「CEO」って名乗る事の意味ってなんですかね?

最低役員数しからおらず、その他の役員が事実上執行を兼務する状況で、「CEO」ってお前なめてんのかと、突っ込みたくなるぐらい、どんな会社でも「CEO」とか「CTO」とか、最近だと「CIO」とか「CSO」なんて大安売りしています。

 

そんな中、アップルのCEOという肩書は紛れもなく、アップル社の命運を握っており、それだけにとどまらず、アメリカのテクノロジー業界の命運も握っているといっても過言ではありません。

 

彼は、天才の後を引き継ぎアップルのCEOになりました。

彼自身は実は堅実なキャリアの持ち主ですから、おそらく、就任を打診されたときただの野心的な感覚で受諾したとは思えません。

確実に、不安が大きく覆いかぶさってきたでしょうし、その事は、新しい製品を出す都度思い出される事だったと思います。

 

そんな中、アップル自体の経営はそれほど不安定な状況にはなっておらず、先日アップル株は史上最高値を更新しました。

まぁ、このことそのものは地合の関係もあったのですが、ただ重要な事は、天才が作ったブランドを堅実な経営者が着実に拡大させているという事実です。

 

「ApplePay」は一見すると野心的なモノに見えるかもしれませんが、そもそも決済インフラを握る事の重要性は、金融畑の人間であったりサプライチェーンマネジメント系の人であれば、痛いほどよくわかっている話です。

 

決済インフラとは、ただのお金の流れだけでなく、モノの流れや人の流れを確実に掌握するもので、この流れを制してきている事業というのは非常に堅実な成長を遂げます。

 

昨今ではSqueaのような新しい決済手段が登場(といっても日本参入の2年前から海外では始まっていましたが…)していますが、それもすべてはカードという圧倒的なシェアを持つ決済手段の手のひらの上に成立しています。

 

「ApplePay」が野心的である部分をあえてあげれば、これまでのそれはカード決済インフラの中で何を行うか?という話であった部分を、そのものにまで手をかけたという事で、仮に時代がカード一択から電子マネーに切り替わっても彼らは何らおびえる事がなく、その時も決済サービスの中心に居座る事ができる点です。

 

そのアイデアの部分を除けば、やっていることそのものはそれほど革新的ではなく、むしろ古典的な話でしかありません。

 

このように、実際の所出てきている製品というのは非常に堅実なもの(プロダクトとしても戦略としても)でしたので、その方向性は、彼のこれまでの経歴通りのものであったともいえます。

 

ただ、彼がこのタイミングでこの話を、非常にプライベートな話をあえて持ち出したのは、ある意味、アップルという企業が次のステージに無事進むことができたという話を物語っているのではないかと思います。

 

彼自身も、今回のカンファレンスや一連の発表を終え、その動向を見守り、自身が前CEOから引き継いだバトンを無事に前に進めているという実感が持て、この発表を行うに至ったのだろうと思えば、個人の負担も軽減されているのかなと思います。

 

あらゆる意味で、この発表は、先日のAppleの商品発表以上に、アップルの今を語っている事ではないかと思います。

 

アップル信者でない私から見ても、この発表は、彼自身の話は正直どうでもよくて、アップル社としての圧倒的な安心を与えるものだと私は感じました。

 

そんな記事でした。