何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

失業者数のトレンドを見せたいなら95年からデータだしなさいよ

 

なぜアベノミクスで庶民の給料は上がらなかったのか? / 浜田宏一・安達誠司 | SYNODOS -シノドス-

失業者数の件はこれ2011年以前がないから誤解を招くんだけど、2009年、2010年と高止まりしていて2011年がピーク。その後グラフの通り減少トレンドとおそらく言いたいのかと。変化を示したいなら95年からのデータ見せないと

2015/03/12 17:21

 

よんだ。

 

ちょっとコメント気になったのでそこだけ。

2011年から失業率は継続的に減少トレンドなんで相関なんてないだろという指摘があるんだけど、コメントの通りで、これ、記事主が説明したい事に必要となるデータの抽出をミスってるだけかと。

 

総務省の公表資料みればわかるけど、2009年〜2011年は失業率が高止まっている。

で、2011年以降段階的に減少トレンドに入っているですね。

 

2011年を転換期と見るのか、2012年を転換期とみるのかという議論はあるんですが、それは別なデータ見ないといけないので何とも。

 

ただ、95年ぐらいからデータを継続的に見ると、確かに2013年、2014年の実績は結構顕著な結果ではある。

 

ただ、これもブコメにあるけど、失業率が改善した内訳にも目を向けないと行けないので、正規雇用の割合は実はそれほど増えていないってのは地味に問題ではあります。

 

もっとも、仮に非正規雇用であっても、いずれ雇用を圧迫する事が想定されるので、失業率改善トレンドが横ばいになるのに呼応して、おそらくは正規雇用の割合が徐々に増加するかと。

(つまり、雇用の質が次に上がるという事です)

 

記事ににあるような、失業率の改善→賃金の上昇という話に対して、僕は、失業率の改善→雇用の質の改善→賃金の上昇という三段階になると感じていて、今がちょうど雇用の質の改善が進みつつ有る所かと。

 

これは、派遣法改正にも多少影響を受けているというのはあるのですが、さすがにこれだけ労働人口が減少し始めると、少なくとも一定の分野においては質(雇用条件)を上げていかないと労働者の確保が難しい事になっています。

 

直近2年はアルバイトの時給上昇が著しい年でしたが、そういった形での対応は限界がすぐにきますので、次の段階として非正規雇用を同一賃金であっても正社員という形態に一部切り換える事で、労働者の離脱を食い止める方向に行くと予想しています。

 

勘違いしてはいけないのですが、派遣社員から正社員に変わっても必ずしも賃金は上昇しないのです。これは契約内容にもよりますが、結構な落とし穴ですから。

この手の誤解は非常に多いので、正規雇用シフト=賃金上昇と安易に考えている人は気をつけて下さい。

 

その後、その策も全ての労働者に有効というわけでもありませんから、賃金の上昇に転じるという流れです。

 

ただこれ、また面倒なのが、そのタイミングあたりでまた増税なんですよね。

 

ちと流れができるまで、増税延期でもいいと思うんですよね。

最終段階、つまり賃金の上昇トレンドに入ると、個人消費も拡大しますから、その段階で1年程様子をみて、トレンドの確認ができ次第増税すべきか、それとも、消費拡大による税収の増加で補えるのかを判断すればいいかと思わなくはないです。

 

国際世論が飲み込めば、ですが。