僕が言いたいのは通信を最適化していいとかよくないとかじゃなくて、そもそもそういうプラットフォームなんだから利用する側(アプリ作る側は特に)が工夫しなきゃなんない話なんじゃないの?と、アプリの作り手としては思うけどね。僕に八つ当たりされても
— Ryo Shimizu (@shi3z) 2015, 7月 24
上記の話は以下のまとめからの抜き出したものです。
shi3z氏「通信の最適化のトラブルはアプリ作者の能力の問題」 - Togetterまとめ
明示(確定)されていない仕様について全てをエンジニアが理解し、そして適切に対応しろというのはすごいね。まさにブラックな会社に属するITエンジニアに向けられる締め付けと同じ構図。レイヤーとは何ぞやという話
2015/07/28 12:39
この一言をみておもったのは、中小企業でシステム部門と呼ばれる人たちが「パソコンでしょ?」とか「ITでしょ?」とか「プログラムでしょ?」とかなんかそんなワードであらゆる事を対応させられ、そしてその苦労が全く評価されないという構図を思い出しました。
何が悲しいかというと、まず、彼はどちらかといえばそういった不遇な人たちの難しい立場を理解しうる立場の人間であるはずなのに、「お客さん」の感覚で暴論を振りかざしているという立ち位置にいる事です。
正直、こういった人がIT(大きなくくりで)の著名人として無責任な発言をする事で、結果的に世の中では「ITでしょ?」的なシステム担当者=何でも屋みたいな感覚が形成されるのかなぁ、という闇を見ました。
まぁ、それを彷彿とさせるやりとりとしては以下のものもありましたね。
— Ryo Shi3z (@shi3z_bot) 2015, 7月 26
相手の発言の内容について異論があるなら、率直に述べればいいわけで、相手の所属が関わらない話(例えば、JRの人間がJRの内部事情について勝手に暴露するなどは別問題)について個人として発言した瞬間に、相手の組織や立場に対して確認を取るという行為は正直卑劣以外の何物でもありません。
これは著名人でなくても同じです。
道端でいざこざに巻き込まれたとして、相手が仮に電通の社員であったとして「お前は電通社員だから云々」なんて普通の人はいいませんよ?
せいぜいネットで電通嫌いな人がいろいろいうとしても、相手の肩書きが議論上不要なシチュエーションで「あえて」その肩書きを持ち出すとか、僕からするとネットの成長を阻害するだけで、なんの利益にもなりませんね。
はっきり言って害以外の何物でもない。
議論の是非以前に、こういった思考をエンジニア系の方がもっているというのは正直こまります。
我々が使う技術は、ある意味お互いに信頼や協調の上で成立しているものです。
エンジニアとは共存共栄を常に考えないと自らも成長できないわけで、その根幹を否定するような人が、著名な人間であるという時点で、あぁ、もうエンジニアもどうしようもない世代が跋扈するようになったんかな、と思わずには入られません。
僕らが技術を学び始めた時は、上からの圧力よりも情報不足(そもそも書籍では全ては得られないし、書籍なんて限定的な情報しかなかったし、変化が激しすぎて標準化なんてまったく追いついていない時代)の方が致命的で、あまり老害と呼ばれる人の行為により自分の成長が阻害されたことはありません。
もっとも、組織内での出世や意見の調整などでは当然そういった古い考えが主流だったので、組織内での成長ということに限定すれば非常に苦しい時代ではありましたが。
しかし、この高度に発達したインターネットの中で最近やりとりされている内容やそのありかたを見ると、なんか「老害」という言葉は実は自分たちがそれなんじゃないかと思わずには入られないような同年代(30台中盤から40台)がいることに危機感を感じます。
今の時代は、情報も技術も人材もある意味共同リソースとして常に循環させなければまかなえません。
昔のようにある社員は特定の企業で10年勤めるとか、ある会社に入ると特定の言語以外は習得しないとか、通信には固定の手段以外は利用しないとか、そういったものではありません。
必要なとき、必要な技術を学び、学ぶときにはネットだけでなく人的関係も活用し、先人の知恵は生かし、時代の流れは上手に利用し、そしてその成果をまたエンジニア間で共有し次のプロダクトやサービスに生かしてもらう。
その恩恵は自社のサービスの成長や自社のエンジニアの成長のみならず、あるときはコラボレーションという形で結果となり、あるときは新しいサービスがエンジニアを幸せにするという結果に繋がります。
そういった意味で、すでにエンジニアとは職人という領域だけでは成立せず、ある意味遠いものであったように感じる「協調性」というものも求められていると私は感じています。
本来そのもっとも中心にいるべき方が、こう言った真逆のスキルを全力で発動するといか、ほんと悲しい以外の何も意見がでてきません。
やっぱ、ファミコン世代とかスーファミ世代の我々は全体からみれば時代遅れのジェネレーションギャップを抱えた「老害」となった世代なのかもしれないと感じる内容でした。
もっとも、私自身はそうならないよう、最善を尽くす所存ではおりますが。