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何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

聲の形

 

映画「聲の形」が失敗した理由

映画自体は賛否両論(原作好きからすると批判意見多し、だがもともと原作も意見が多用なので・・・)だけど、やっぱり最大の失敗はなぜ恋愛感を前面にだしたのかということかと。エンディングとか完全にぶっ飛んでる

2016/09/21 17:38

 

よんだ。

 

うーん。作品が失敗であったとは思わないけど、戦略は失敗だったと僕は思う。

 

まず原作を知らない人はわからないと思うんだけど、そもそもこの作品は原作の時から各キャラクターの立ち位置や有りように人により意見が分かれていて、結果、作品の評価も凄く割れていたんだよね。

 

なので、別にそれが映画になったからといって、その前提が覆るわけではないので、作品そのものとしては、そもそも意見が割れることは想定の範囲内だし、そりゃ当然かなと。

 

で、その話と次元が異なるのが宣伝・集客なんだよね。

当然映画ってのは原作ファンだけでなく、広く知ってもらい、興味を持ってもらった上で足を運んでもらうことに意味がある。

 

が、当然このネットが普及している世の中で批評は直ぐに広まるわけで、前半は完全な鬱展開なんだから、ある程度は「社会的問題と向き合う」的な要素を伝えないといけないし、それに「恋愛」ってのはこの話の本質ではないと僕は理解しているんだけど、違ったんだろうか。

 

映画ではキャラの関係をよりマイルドにするのに恋愛というキーワードを少し強調しているわけだけど、作品ではなく宣伝だけに限れば、なぜかそのキーワードだけで勝負をしようという気がまんまんで、本当に死ねる。

 

あれは監督の意図なのか、原作者サイドの了承はとれているのかとか、結構気になる。

 

気になる点でいえば、公開直前スペシャルでは、なぜか監督や他の漫画家、編集サイドのコメントが延々と流れるのに、原作者は登場せず、そしてコメントやインタビュー内容もないというわけで、いや、この直前スペシャルはいったい・・・という気もあり、より鬱になる。

 

いや、原作者がメディア拒否とかいろいろ理由はあるかもしれない(そもそも掲載の流れからしていろいろあったので・・・)わけだけど、その点も含め、かなり無理のある戦略だったと思う。

 

僕は作品としては、これはこれで好きで、残念だと感じたのは、主人公のもっと内面に依った作品に仕立ててもよかったのかなと。

結構主人公の内面の変化についてはすっとばしており、且つ、なぜか恋愛要素的なワードがちょいちょいでてくるわりに、最後は主人公に立ち戻るという荒技で、そのままAIKOの曲で締めるというなんとも言えない流れで締められる。

この部分が僕は最大の失敗で、作品の調和をより悪くしていると感じたかな。

 

別冊の読み切りとかも見るとわかるけど、なんだろう、恋愛じゃないよね。

まぁ、尺もあるわけで、それも考慮にいれれば僕は丁度よい塩梅だったと思ってます。

 

正直個人的には「君の名は。」とどちらが良かったとは言えないほどのできではあったかと。

 

もっとも、君の名は。」の場合、違う意味で衝撃的であったので、そういう意味ではあれはある意味勝敗の外にある作品になったなと思うけどね。