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何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

一番怖いのは「やってくれた」という感覚を有権者に植え付けてしまうこと

 

トランプは何もできないではなく、何もしない:日経ビジネスオンライン

僕はどちらかというともう一つのワーストケースこそが危険だと思うんだよね。つまりはある1つの物事だけを有権者の支持を得られるように実現し後は放置または放火するレベルの対応であった場合。それでも成立する。

2016/11/04 16:01

 

よんだ。

 

基本的には、あれは熱狂というものの惰性であって、現実とは相容れないものではあると思う。

 

彼の考察は非常に現実的なものであって、おそらく多くの(冷静な)人がそう考えているとは思う。

 

が、僕は常にワーストケースを想定する人間なので、その視点で言うならば、一番怖いのは何か一つだけ有権者の支持を集められることを実現した場合、その時、かれは今の熱狂をより加速させる可能性がある。

 

政治とは大統領の個人のゲームではない。

 

基本的にはチームで行うもので、大統領はビジョンを掲げているに過ぎない。

彼はそれを大統領に就任した後に思い知ることになる(経営者がどれだけ自由であるか)わけだが、ただ、彼は無能なプロ政治家ではない。比較的無能な非プロ事業家だ。

 

つまり、彼は有りもしない金脈について、可能性を述べる。

そして、その金脈は当然存在しないわけだが、彼の仕事は本物の金脈を見つけることではない。

彼の仕事は、存在しない金脈について語り、その影響で新しい金脈を作り、その結果、存在しないはずの金脈を、さも存在したかのように見せる事だ。

だが当然そこに金脈は存在しない事実に変わりはないが。

 

非プロの事業家とは、多くの場合、実現しない、または、実際には実現していない事や成立していない事について、都合の良い結果から論じる事で自己の実績を正当化する。

 

これは積み上げのプロセスが必要なく、相手の反論さえ封じ込めることができれば、成立するゲームだ。

 

これを政治・国家のレベルで行った場合、騙すべき相手は諸外国ではなく自国の有権者に過ぎない。

 

つまり、外を仮想敵国にし、それに対する一つの改善案を出し、それを実行、因果関係を気にすることなく、結果的に何かポジティブな要素がでればその1点突破でより大きな物事への同意を取り付けるという流れだ。

 

現時点で彼を推す政治家は少ない。

 

それは、彼が大統領になった時、アメリカという国にとってプラスになると本気で考えている人がいない事と、それと同時に、有権者の熱狂は必ず冷める、それはオバマ大統領でさえその事実には勝てないわけで、彼がそれを乗り越えられるはずはないという推測により楽観しているのだろう。

 

が、「貧すれば鈍する」。

 

プロの政治家であれば有るほど民衆の意思を無視する事はできない。

その一方で、彼は極論言えば、大統領にさえなれればその後の民衆の声に耳を貸す必要はない。

 

そう、かれはプロの政治家ではないのだから。

 

有権者が冷静に物事を判断できるのかどうか。

彼の魔法に乗せられ続けるのか、それとも熱狂は冷めるのか。

 

冷めるのが先か、彼が非プロ事業家としての手腕を遺憾なく発揮し、有権者や無能なプロ政治家を翻弄するのか。

 

何れにせよ、最も恐れるべきはそういった事ではあると思う。

 

その事実が実現しない場合は、当然、彼はただの人ですらいられないかもしれないけどね。