何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

親方のやり方・人格がどうであろうと協会がブラックな事には関係がない

 

貴乃花親方が日本相撲協会に退職願を提出:朝日新聞デジタル

協会は単純に日馬富士の断髪式までに事件の事実を流せる状態にしたかったので、一門制の強制と一門入りの条件を突きつけただけだと思うが。彼が正しいか正しくないかは関係ない。辞職もそもそも受理云々は関係ない。

 

こういう話になると「一方の言い分では」とか「彼にも落ち度はあった」とかいう話を持ち出す人がいるんだが、これ雇用関係の話であり、退職という手続きの話であるので、それ以外の事はほぼすべて関係がない話ですよね?

 

なぜ辞めるのかは弁護士の説明を聞く限りは、まだそんな話やってたわけ?としか思えないし、実際問題お金の流れを管理するための一門制ってのは明らかの異常であって、よほど壮大な説明がないとむしろ組織にお金を流す方がうやむやになるのは政治家を見てよくわかる話だと思うが。

 

で、協会がブラック企業と同じ構図なのは退職願を受理しないという理由。

完全にブラック企業のそれでしかない。

 

まず「退職届が必要」と協会自ら宣言しているので、いわゆる一般的な雇用関係と同様の手続きを求めているものと思われる。

 

確か親方としては業務委託契約で行っているものの、協会勤めは雇用関係にあるので退職が必要、という整理だったような気がする…どこか詳細があれば追記しますが、間違いがあればお教えくださいませ。

 

とすれば、少なくとも労働者側は職を辞する意思を示せばよいだけであって、必ずしも書面が必要なわけではない。

それも今回は言葉は違えど明確に職を辞する意思を労働者側が提示しているわけであって、その時点で双方雇用関係を清算する事については十分である。

 

この「書面が当社のものではない」という言い分はよくブラック企業が使う手法そのもので他にも「当社ではFAXでは受け付けない」とか「当社では指定の書面を指定の日付までに所定の承認を経て提出が必要」となっていたり、まぁ、いろいろ難癖をつけるのはブラック企業の典型でして、それを知らないで、公共の電波にブラック企業ですと宣言するような話をぶちまけるあたりが、いったいどこの弁護士がフォローに入っているのか調べたくなるぐらいのお粗末さ。

 

結局のところ、相撲協会としてはこの話は恐らく想定外の行動ではあったものと推測します。

 

明らかに日馬富士の断髪式までに事件の清算を済ませ、あわよくば事件がなかったことになれば親方待遇での雇用を考えていたのではないかと思う。

そのためには、事件が円満に解決したという状況にしなければならないわけで、そんな事を言い出す人といえば…と多少相撲協会のいきさつを追いかけている人であれば想像してもおかしくはない。

 

が、まぁ、それは想像でしかないのであれとして、いずれにせよ、親方の言動や行動に問題があったとしても、結局のところ協会側のやっている事に妥当性がないという事実はかわらないので、とりあえずはブラック協会であることは確定です。

 

ブラック企業(協会)の怖いところは、彼らは自分たちは正しいと思ってやっているので、本当にたちが悪い。

悪質社労士もそうだなんだけど、彼らの考えでは「雇ってやってる」という考えで「雇ってやってるのだから言う事を聞くのは当然」という前提でしか考えない、なので、法律上の定義や手続きなんてものには興味がないし、そういった事、それもこのご時世にこんな脇の甘い事を平気でするというのは、もう、典型的な中小企業のブラック企業社長と同じ思考・行動だと言わざるを得ない。

 

将棋とは違いそれほどもう相撲には興味がないので勝手にやってくれていいのだけど、本当にこれ協会認定解除できないのかね?と思うんだけど、なんでこんなところが公認なんだろうか…。暴力、八百長、ブラック運営と雰囲気的には漢検に追いつくぐらい結構ヤバイ組織だと思うんだけど…。

 

まぁ、そう私が思うだけで、もしかするとすごくすごく素晴らしい組織なのかもしれませんけどねー。