何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

いや、、、いじめたら負けなんて幼稚園でも小学校でも言われてきたでしょ?

 

ドリーさんのツイート: "いや、だからさ、おっさん。自殺する子供を本当に減らしたいのなら「死んだら負け」と言うよりも「いじめたら負け」「人を苦しめたやつは負け」「パワハラする奴は負け」と声を大にして言おうよ。それを言うのが大人だろう。なんで常に被害者に努力を強いて加害者はお咎めなしなん?おかしいやん。… https://t.co/mX6akZ6whj"

まぁ、それで問題が解決するならアホな大人も喜んでそうするわけなんだが、君も含め学校でイジメは良くないよね?ってあれだけ教えても、テレビで報道しても、まったく効果が無いから緊急措置的にいっているわけで。

 

全体は読んでないしあまり読む価値を感じなかったので、論点がズレているのであればご意見いただきたいわけだが、まったくこの意見への共感に理解できない。

 

そもそも、もう相当昔、そうですね、おっさんである私が幼稚園のころから、アンパンマンの絵本でもそうだったし、おおくのアニメや漫画、道徳の授業まで含め、多くのもので「イジメはだめよ?」「そんなかっこ悪いことやめようね」と言われているとおもうんですが。

 

まぁ、もしかすると地域によりそういった教育が一切行われないという地域が有る可能性も否定しないが、教科書というのは検定もあるので、一定の内容が含まれているはずで、とりあえず教科書というものには載っているので、まぁ、まったくそういった事に触れていないというのなら、その事が問題かと。

 

話しの筋は別として、そもそもイジメを行う奴に「止めろ」なんてのはずっといわれているし、社会的にも「止めろ」という事を言い続けていると思う。

 

が、当然ですがそういった事をする人にとっては止める理由なんてないし周囲から「イジメはかっこ悪いよ」と言ったところで「だから?」程度でしかない。

 

いや、そうでしょ、自分の周りでは一切イジメがなかったと?

あったよね?いや、僕の人生の中で一切イジメと無縁な組織なんて無かったと思うし、小さい事から大きな事まで、大抵はイジメに類する事は平気で行われているわけで。

 

で、それを見過ごしている、見落としているのも特別な事ではなくて実は結構当たり前におこなわれて「しまっている」事なんだよ。

 

これは、周りから見ればイジメと思われない事でも、本人からすれば明らかにイジメであるようなケースもあり、凄く難しい問題なんだよ。

 

それでも、その人が命を落とす、そういった選択をするという事は可能であれば避けたいし、そこに何か可能性のようなものを届けられるなら届けるべきだと思うが。

 

「イジメは良くないと声高に叫ぼう」というのは良いと思うよ。

でも、それが浸透し、その社会的常識が、本当の意味で万人の常識に変わり、他人の叫びが当然のように受け止められるように社会がなるまでの間、我々は目の前で死んでいく子供をただ見続け、その子供の横で「イジメは良くない!」「イジメなんてかっこ悪いよね!」と言うことが果たして正しいのだろうか?

 

どちらをすべきなんて話しではない。

 

どっちもやるべきであって、もし、それ以外にもよい方法があればそれもやるべき。

 

いや、やれよ。

 

だいたいどの程度イジメに詳しいかしらないが、イジメなんて本当に難しくて、極論いえば、本人ですら気づいていないようなものもある。

周囲からすれば明らかにいじめられているし、そこまで我慢しなくてもいいのにと思い声がけしても、本人はまったく意に介していない事もある。

それが後に大きな事件に繋がるような事もあれば、何事もなく大人になり本当にまったく何事もなかったようにそれ自体を語れるような人もいる。

 

本当に難しいんだよ。

 

父が教員であった為、そういった問題は本当に腐る程見聞きしてきた。

私の家には生徒が相談に来ることもあったし、田舎では以前も書いたが全く知らないおっさんが一升瓶かかえて(酔っ払って)相談にきている事も普通にあった。

なぜ僕は小学生にも関わらず一人で水知らずの酔っ払いの相手をしないといけないんだ・・・と思った事もあるが、その後の話しを聞けば親は親で悩んでいるわけで、田舎の小さな教員住宅では全て筒抜けで聞いている子供ですら判るほど感情のこもった話しが行われているわけだよ。

 

そんな環境でいると、イジメと向き合うというのは、イジメられている子も本当に大変だが、その周囲も当然なにもしていないわけではないし、どうやって止めさせるかは当然として、それと並行して、どうやってその子と寄り添うか、さらにはその親とはどう接するべきか、さらには加害者側と被害者側の関係をどうすべきかとか、どう考えても教員の安月給では見合わないようなレベルの壮大な対応を求められているわけで、ただ「イジメはかっこ悪いよね!」なんて言えばいいというレベルではない。

 

「イジメはかっこ悪い」とも言ってるし、「死ぬ必要なんてない」とも言ってるし、正直現場の多くの先生なんてのは、わけもわからない状況で相当必死なんだよ。

 

「わけもわからない」なんて無責任だって?

知らないくせにいうなよ。

子供が何をやっているかなんて先生程度が全て理解できるわけじゃねーんだよ。

先生だって必死に生徒と会話したくても、昔よりも今はもっと難しいんだよ。どんなに寄り添っても限界はあるし、そもそも親ですら先生の方が詳しいのでは?程度の認識であることもざらなんだよ。

 

元々教員が多い家計であったのでこの手の話しは何度となく親戚内でもされたことはあるが、年の近い親戚も教員になった。

これだけ教員が不足しているなかでその採用も結局非常勤であったわけで、これが何を意味しているかと言えば、そもそも教員の質を上げる事など考えていないという事。

 

結局現場ですらそんな状況で、一方で「イジメはかっこ悪い」とあれだけ小さいころから親からも、メディアでも、学校でも言われているのにそれを聞き入れない子供達もいるわけで、そこでどうするかを考えて少しでも即効性のある方法について考えがいく事に否定する事など意味はまったくないよ。

 

もう一度いっておこう。

「ぜんぶやれ」

 

以上。