何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

理由は不要だが承認は必要

 

GWが10連休だからと後輩が会社の予定を確認せずに勝手に海外旅行を予約して挙句の果てには会社を辞めると言い出した - Togetter

勘違いが多いけど、有給休暇は業務上の理由があれば許可しない事はできる。理由が不要であることと承認のプロセスは別です。別に海外旅行行くのに会社の許諾はいらないが、会社が業務上の理由で指示する事も適法だぞ

 

結構勘違いが多いのね。

 

まず、有給取得に理由が不要であることは事実ですし、極論休みたいからという事でもまったく問題ありません。

 

 

一方で、有給取得は原則として事前申請と会社による承認が必要で、業務上の理由が明確であり、それが回避できない場合に限り会社側は有給取得日の変更を命じる事ができます。

 

但し、当然ですが「ダメだからダメ」のようなものは認められず、会社側の対応として止むを得ない場合に限りますが。

 

ですから、有給が事前申請されていたのであればそもそも会社はおそらくそこで許可しないか、またはそういった事情を説明の上、協議することとなるでようが、文面から察するに、有給申請すら行わないまま確定させているようにも思えますので、それは労働者側にも非があります。

 

また、そもそも国の定める休日となる日付のみで構成されている場合は、その会社の就業規則によります。

単純に土曜日、日曜日及び内閣府がさだめる休日を原則当社の休業日とするとしている場合、海外旅行の予定日がそれのみで構成されるのであれば、少なくとも会社側がその事を知った時点で、従業員に業務日の変更を指示する事について事前に通知が必要となります。

 

業務日の変更についてもこれは違法ではなく、適切なプロセスに基づいていれば違法でもありませんからね。

 

ただ、文面から察するにその点については会社側も現時点では何も確定させておらず、特段の通知もしていないようなので、その点は会社に非があるでしょう。

 

ただまぁ、少なくとも会社側が業務日の変更をするならば、それの応じられない合理的理由があれば、別に従業員が応じない事も可能ですから、本来は問題ともならない話しではあります。

 

話しがややこしくなるのは「休業日であっても情報を共有するのは社会人として当然」という極端な思い込みが原因であるわけで、何となくですが、単純に所属長という立場であれば少し管理能力不足なのではないかという点でしょうかね。

 

日本の会社は管理職という役職にいるわりに、知識が少ない人も多く、なんとなく所属長というものが大半を占める為に起きる事です。

 

発言主もよい勉強になったと思いますので、これを機に一度正しく関連知識を整理して、よりよい運営に努めればいいのではないかと思います。