何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

昔はパソコンCOBOLとVisualBasicのコンバータがあった(はず)

COBOLは難しいか、記者が試しにコードを書いてみた | 日経 xTECH(クロステック)

 言語間の翻訳をする、翻訳ソフトって、できないのかな?  COBOL のプログラムを 自動的に別の言語のプログラムに書き換える。割と定型化されそうなものだが。 人工知能ができる時代でも、無理なの?


少なくとも私が学生の頃には既に存在していました。

 

当日はCOBOLという言語を用いたシステムが勘定系では非常に強く、一方で、ダウンサイジング(死語)が声高に叫ばれていた時代であったので、オフコンCOBOLをパソコンCOBOLに移植するという提案と、一方で、技術者の確保というよりも将来的な拡張性(以前も書いたようにCOBOLは環境周りに色々難点がある)も考えて、VisualBasicに移行するという仕組みの提供が各メーカーから行われていました。

 

確か私の学校でもパソコンCOBOLVisualBasicコンバーターが導入されており、こちらはどちらかというと、情報処理技術者試験向けにしか勉強していなかった人にVisualBasicを触らせる目的でいれていたようですが、ぶっちゃけその程度であればコンバータ使わなくても・・・というレベルでした。

 

ただ、そもそもCOBOLは一般的には非常に単純な言語体系なので変換するのは非常に簡単でした。

 

なので、正直な話し、COBOLを動かすだけならパソコン上でもいくらでも動くし、技術者が確保できななら、VisualBasicに変換しても全く問題ありません。

なお、COBOLが動作する環境は昔は無駄に高い機械でしたが、前述のとおり、昨今では資産を既に持っているケースを除き、そもそも並列演算が得意なわけでもないので、パソコンでも普通に動く程度のもので、いくらでも動作環境含め移植は可能でした。

 

唯一気にするとすれば、言語仕様として当時のVisualBasicは32Bit環境でしたので、整数値の限界についての配慮や、計算時の誤差についての配慮など、そういった点についての知識が必要な程度であったとの認識です。

 

その他、COBOLの場合、磁気ディスクよりもテープによるデータの交換が結構多く、月末に振り込みデータをテープで送るなどというアホな事は、結構近代まで行われていました。

 

その為、メーカーの方が気をつかったのは、どちらかというとそういった資源(磁気ディスク/ドラム、磁気テープ、場合によってはパンチカード・・・死)をパソコンCOBOLからも使えるようなドライバーの開発であったり、大きな演算処理について複数のバッチとして分割し、結果を統合するような仕組み(いわゆるジョブトランザクションを管理し、水平分散を行う仕組み)を如何に提供するかという事が主戦場であったと認識しています。

 

何れにせよ、もう10年以上前、15年ぐらいなのか? 何れにせよWindows95の頃にはパソコンCOBOLは既に存在し、VisualBasicとのコンバーターもありましたから、そういった環境、状況も含めて、なすすべ無し、等という事はありえません。

 

単純にあの問題は、数学的素養の無い集団にそういった仕事をさせたというだけの話しで、プログラミングやコンピューターという次元の議論ですらないのです。