脈略もなくF1の話しなんですが。
今週からどんどん2019モデルの新車発表が行われております。
12日はベストオブレストの一角であるルノーの新車発表があり、ある意味メーカー系企業としてどの程度の進化を遂げるのかと期待しつつ見ていました。
結果としては・・・うーん、ちと拍子抜け。
もっとも、プレス向けの実車での発表は製造の遅れからほぼ昨年モデルだったので、CGベースでしか判断できませんが、どうも今年はレッドブル模倣が主流になりそう。
というのも、そもそもトロロッソはリア周りは完全にレッドブルと互換ですし、それ以外のパーツ類も2018モデルのレッドブルからの流用を行う事を既に明言し、実際発表された2019モデルもそのとおりの中身でした。
また、発表はまだですが、マクラーレンについても既にレッドブルを参考にして2019モデルを開発していると宣言しているので、発表されるものはおそらく2018モデルのレッドブルをベースにしたものになるでしょう。
ハースについては例年フェラーリとの共存がある関係から、基本的にはフェラーリ+α程度のものですから、特に違和感はない(というか、限定的なCGしかでていないので詳細はわからない)ですし、レーシングポイントについても恐らくはそれほど変わらないのでは?と考えています。
ウィリアムズはカラーリングのみ発表ですので今後に期待ですが、昨年の状況もありますのでおそらく保守的な設計では?とにらんでいます。
と言うことで、あとはアルファロメオ、ルノーといったところが独自性を出すかどうかといったところでしたが、その一角であったルノーについては、公表されたCGを見る限りマクラーレンと同じく2018モデルのレッドブルを参考に開発をしたという事が現実のようで、そういった意味で「ゼロから全て見直した」という事なのかもしれません。
うーん、わかるよ、確かにわかる。
同じエンジンを積んであれだけ性能差がでるわけだから、極論言えば、シャーシを同じにすれば3強の一角であったレッドブルの2018年の走りを再現できる可能性(2019年はレギュレーションの変更もあるので完全再現は無理)はあるわけですから、そのレッドブルから電撃移籍したリカルドが加入した事を考えてもその路線は選択肢としてある。
が、ですよ・・・、それだとテクニカルチームはそれを超えるものが見つけられなかった、と宣言したようなものだと思うんですよね。
まぁ、とはいえ、全てが似ているわけでもないですから、いろいろな差はあるのですが、サイドポンツーンあたり、バージボードあたり、そして車体底でダウンフォースを稼ぐ為のレーキ角等など、基本コンセプトからその主な実装周りは完全に2018モデルのレッドブル互換機として開発したように思えます。
ちょっと期待したんだけどなぁ。
ゼロから見直したっていう事だったし・・・。
もっとも、実車は製造の遅れで未公開だったので、もしかするとプレシーズン初日に「まじか!全然ちがうやんけ!」となる可能性もゼロではありませんが・・・、まぁ、ないでしょうね。
これ、今年は確かに3強に迫れる可能性があると思いますが、恐らくは来年、再来年以降のレギュレーション変更時には地力に劣ることになるのでかなり絶望的な未来が見えなくもないのですが・・・。
ただ、この状況で一番面白いのは、トロロッソ対ルノーになった事は言うまでもありません。
前述のとおり、トロロッソは2018モデルのレッドブルのパーツを多用していますし、リアエンド周りは完全互換ですからね。
その上である意味エンジンだけが異なると考えると、トロロッソ・ホンダとしてはルノーに勝てないのは仕方が無い(如何せん今年もレッドブルの為の実走テストチームとして戦う事になるのは明らかなので)としても、要所では圧倒する走りができないと、ホンダエンジンとしての評価が下がる事になりかねませんね。
この点が唯一の見所でしょうか。
結局、今年もメルセデス、フェラーリ、そしてレッドブルという3強の技術の戦いになりそうです。
アルファロメオが唯一のダークホースになりそうな予感ですが、流石に同じフィアットグループでフェラーリを喰いに行くとは考えられないので・・・。
まぁ、まずはプレシーズンテストを見て寸評といった所でしょうかね。