何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

100字で説明するのは難しい・・・

 

なんで社内の人を「さん付け」して呼んじゃダメなの? (2/13追記)

「さん」に限らず敬称とは相手との関係を示す為につけるもので、なので敬称の選び方により相手を敬っている事を表すこともできますしその逆もできます。意図的に示す必要がない場合はそのまま名詞や代名詞を使うはず

 

良い問いだと思います。

 

「さん」はいわゆる敬称なのですが、敬称とは基本的にはその相手との関係性を示すものです。

 

元々は敬った言葉を使う場合に、その名詞、代名詞にもそれに適した敬称をつけていたため、名詞や代名詞と共に、どのような時やどのような相手に、どのような敬称をつけるのか、という事がある程度セットになってきます。

 

「さん」は現代でこそカジュアルな敬称ですが、もともとは相手を敬った表現とする場合に用いられたものです。

由来には「様」があるとかないとかありますが、そのようにその相手を自分よりも上としておく場合につけるというものです。

 

その前提で、社内の人間を社外に紹介する、表現する場合に、なぜ「さん」をつけないのかというのは、社外の人が入った瞬間に自分と相手の関係に明確な線が引かれる為です。

 

前述のとおり、敬称は、その敬称をつける相手と自分の関係により設定します。

 

一方で、会話であったり文章というのは、原則として話し手と聞き手の二つしかありません。

 

社内の自分と、社外の相手がいる場合、当然関係としては自分と相手ですので、敬称をつける場合はこの二者の関係を中心に表現する事となります。

 

この時、第三者が登場する場合について、今回のように社内の人間となるとそれはいわゆるその関係においては「身内」という事になり、相手からすると「話し手である自分と同じ立場」となりますから、相手からみた場合に「○○さん」とつけられると、その二人での関係に別な関係性を持つ3番目の登場人物が加わる事となります。

 

ただ、一般的に仕事の場合であれば、私とその3番目となる社内の人間は「当社」という言葉に置き換える事ができます。

※仕事は個人でこなすわけですが、実際は法人格として行っているわけですから

 

そのような場合、相手と自分との間でいえば、私もその社内の人間も「当社」として同一の格となるわけですから、敬称をつけないという事になるでしょう。

 

逆に「さん」をつけて表現された場合は、意図的に敬称をつけなければならない相手としての理解となります。

 

つまり自分とは一定の距離がある人間で敬称をつけなければならない関係性という事です。

その為、社内の人間に「さん」をつけるという事は、敬っているという事の表れではなく、どちらかというと「距離があり関係性が乏しい相手」としてあえて誇張することになります。

もともと敬称とは敬う為につけるものですからね、態々社外の人間との関係でも敬わなければならない(つまり、そもそも相手と自分とその社内の3人の関係でいえば、敬うのはその相手だけのはずですから)わけですから、そうなりますよね。

 

という事で、社内の人間を社外の人間に対して表現する場合は、必要がない場合はつけないという認識になるのではないかと思います。

 

私はそんな感じで理解しています。

正しいかどうかはわかりませんが。

 

追記1)

 

社内が「呼び捨て文化」であれば、外に出ても「呼び捨て」はOKだろうけれど
社内で「さん付け文化」なのに、外に出たら「呼び捨て」って違うんじゃない?
そもそも、敬語文化に賛同しているから、社外に対しても「さん付けしてもOKにならないか」と言っているだけだし
私の言っていることはスジが通ってると思うけど。

 

その二つが混在する事に問題はありませんし、矛盾もありません。

 

状況にもよりますが、前提が、社外の人間と自分が話している前提であれば、敬語文化という話しであれば、敬語を使う相手が社外の人間であり、そしてその二者間の関係にあらたに登場する社内の第三者も、その相手に対して敬語を使うべき関係性ですから、結果として「さん」をつけないという事になります。

この場合、「さん」をつけないのは社外の人間と自分ではなく、社外の人間から見えているのは自分を通した「当社」という法人格なので、同じ「当社」に所属する人間を「さん」付けして呼ぶという事は、会話としてはおかしいかと思います。

 

 

結局、その会話が「誰と誰の会話なのか」という話しだと思います。

勘違いしがちなのは、あくまでも仕事の会話は会社の代理で執行しているという事です。

それぞれの権限や役割が移譲、設定されており、その中で行っている事です。

その為、個人名をつけるのはあくまでもコミュニケーションの手段の一環ではありますが、行っているのはあくまでも「会社」であり「法人」ですから、同じ法人の業務遂行者である従業員については社外から見ると全て「○○会社」という表現になるわけです。