何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

無期雇用と有期雇用に統一する事による意義(条件あり)

 

またも隠蔽か 根本大臣「非正規と言うな」と厚労省に指示|日刊ゲンダイDIGITAL

感情的な話しは別として、実際『非正規雇用』も『正社員』もそんな言葉はマスコミが生みだしたもので、有期雇用か無期雇用かしか本来はないのは事実かと。単純に『容疑者』と同じでそれらを呼ぶ便利な言葉というだけ

 

本来の議論(彼らが何をもってそれを指示したのか)とは別な話だが、そもそも『非正規雇用』という概念は存在はしていない。

 

で、これを考えるとき少し冷静に考えて欲しいのが、言葉のもつ社会的な意味についてなんですよ。

 

私は、昨今対応が行われている、特定条件かの有期雇用者を無期雇用へ変更する事について、これは非常に正しい事であると考えている一方で、未だに「正社員」と「正社員ではない無期雇用者」という偏見や差別、区別が行われている事に苛立ちを覚える。

 

これは結局「正社員」という勝手な定義が社会で当然として受け入れられ、それが当然である故に、本来同じ「無期雇用者」であるはずの従業員内に社会的に明確な差別が容認される(していないと思っていても結果的に)原因となる。

 

その視点で考えた場合、そもそも「非正規雇用者」も「正規雇用者」も「正社員」も使うべきではなく、あくまでも「有期雇用者」なのか「無期雇用者」なのかが唯一の違いであり、そして同じ「無期雇用者」内で同一労働であれば同一賃金を支払う事も当然のこととなるべきであるし、そして同じ「無期雇用者」にも関わらず労働環境に対する制限(例えば有給休暇、特別休暇、手当など含む)そういった一切の条件をあくまでも「無期雇用者」という同じ条件の中で異なる待遇としてはならないと明示的にすべきだと考えている。

 

その為、そういった事を目指すという意味では、私は暗黙的に区別・差別の温床となっている「正社員」「正規雇用者」という表現は禁止すべきだし、それが禁止されるという事は、それと対をなす「非正規雇用者」という表現も禁止すべきだと思う。

 

言葉には魂が宿るというのはアレだが、ただ「非正規雇用」という言葉を受け入れるという事は、暗黙的に「正規雇用者」「正社員」という概念を受け入れる事であり、そしてそれは広義な意味での「同一労働同一賃金」を実現させないという勢力を支援することでもあるように思える。

 

私はそう感じるので「非正規雇用」という表現も本来は制限するべきで、同様に「正社員」「正規社員」という表現や区別も一切禁止すべきだと思う。