恋する以前に普通の男がいないという悩みと原因|minami_it|note
相手に求める条件を自分も満たしてるか、またはそれ以上のものをもっているのであれば本来は問題ないのだよ。成立しないのは相手の期待に添わないか、または、そもそも不釣り合いな要望や願望を持つからだと思うが。
まず、大前提として、タイトルに書いたように世の中には「普通」というものは何一つ存在しない。
大切な事なのでもう一度書くと、世の中に「普通」というものは何一つ絶対に存在しないので、その事はまず理解していただきたい。
例えば、私が「普通はこんな場所で喋らないよね」などと勝手な意見を述べたとする、それは私にとっての「普通」であって、他人にとっての「普通」である保証はない。
世の中で言われている「普通」とは、何となく多くの人が「普通」であると考えている事が、偶々集団としての共通の認識であり評価となっている為に生じている現象に過ぎず、それは結果に過ぎない。
これはどういうことか。
つまりは「普通」という定義はそもそもは存在しないという事だ。
私がそれを「普通」と定義し、それを私以外の誰かも「普通」と定義する。
そしてお互いがこれを「普通」であると定義している事を「認識」し、そしてその「定義」と「認識」を相互にうけいれる事によって、集団としての「普通」は形成される。
こうやって書くと理解できると思うが、結局のところ「普通」とは、自分にとっての「理想」に過ぎない。
例えば冒頭の私の例でいえば「普通はこんな場所で喋らないよね」は、より具体化すれば「こんなところで喋らないで欲しい」という事に過ぎない。
こう考えれば、私のコメントの意味は理解できるのでは?と思う。
自分が10の理想を希望するのであれば、自分も相手の10の理想を受け入れられなければならない。
実際にはそんな事はないし、そんな相互評価なんてしないが、極論言えば、相手に「これは普通の事、当然の事」というのであれば、それは同時に相手にとっての普通の事、当然の事を10受け入れる事を宣言するに等しい。
それは知性かもしれないし、金銭感覚かもしれない、いや所得かもしれないし、母性であったりはたまた父性であるかもしれない、当然、外見かもしれないし、スタイルかもしれないし、それは全て相手の「理想」により定義されるに過ぎない。
自分は「普通」しかもとめていないのに・・・というんはたやすいが、相手にとってもその要求は「普通」でしかない。
貴方は私の普通を5つも満たしていない。
貴方は私の普通の3つを満たしていない。
こういった恋愛を減点方式の恋愛と言います。
そして基本的に減点方式の恋愛は原則として相手も同様の価値観で応じる事が多く、所謂、結婚に至らない恋愛や結婚後に離婚率に高いカップルに多い傾向です。
そもそも恋愛も結婚も等しく異なる価値観を尊重する事から始まります。
評価すべきはその異なる事であったり、場合によっては共通する事であったりに対して加点を付ける事で、だからこそ良いところもあれば悪いところもあるわけで、それは自分の相手に対する評価もそうですが、当然相手の自分に対する評価も同じ事です。
我慢するべき、という話しではなく、そもそも恋愛をするスタート時点で「普通」という自分の傲慢さを前提にしている時点で、実は恋愛のスタートラインには立てていないと思うのです。
ただ、別にその考え方を変えるべきとは思いません。
それが自分の「普通」である以上、結局のその価値観がその人の本質なわけで、大抵の場合本質を変えるというのは容易ではありません。
なのでもっとも単純な事は、自分が相手に10の普通という名の理想を求めるならば、自分も他人に勝る、相手の普通という名の理想を10個またはそれ以上満たせばよいだけの事です。
それを人は努力と呼びます。
記事では相手の普通すら満たせないという事について努力であったり、気配りであったり、そういったことを考えればよい、ただそれだけに過ぎないような事が書かれていますが、まさにそのとおりです。
相手が求める事をただ単純にその期待に添えばよいだけの事です。
わかりやすくてとてもよい事だと思います。
もしこの文章を読んで「ふざけるな」とおもったのであれば、それは同様にその普通を押しつけられた人が貴方に感じた感情そのものでしょう。
相手に求める事は同様に自分に求められる事である。
わかりやすくて良い事です。