何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

やらないのはただただ首長が無責任か無能なだけ

 

"えっ、この非常時にさえICTを使わないのなぜ?"の文科省説明会[5月11日]を文字起こししてみた|まさきとみずもとかづき|note

毎度同じ指摘なんだけど、そもそも日本で文教系に直接の指揮命令ができるのは自治体だけなんだよね。で、文科省はICTに関わらず昔から新しい取り組みについては議論しているのだけど日本は国がまず動いてばかりなのよ

 

確かに新しい取り組みについて国が一括して補助を付けて、だったらやろうか、というのは日本の古き悪しき風習ではある。

 

が、そもそも自治体は独自の予算管理をしており、分配の中から何にどの程度使うかを決めているのは自治体であって、別に国ではない。

 

で、各自治体には使途を決められたものと、自由なものがあり、大抵の場合、自治体は糞のような取り組みや何かしら過去の遺産の維持についてばかり予算を付け、結果として新しい取り込みには予算が使われない。

 

分かりやすい例でいえば、この新型コロナウイルスに関する問題においても、別に国が予算を割り当てなくても、既に決まっている予算の組み替えをすることは別に可能なわけで、実際そういった取り組みを行っている自治体はある。

 

定額給付金だけを見ても、総数が確定する基準日以降、最短では5月1日には独自に配布を開始した自治体もあるわけで、それが日本の仕組み。

 

そもそも日本の学校教育については、自治体、というか教育委員会の(実質的な)権限が強すぎる。

 

独自の取り組みをしようにも、自治体からの支援を得る為には教育委員会の後押しも必要だが、この団体が、まぁ、新しい事には一切興味がない。

 

なので、首長が自ら積極的に動く自治体はICTに限らず新しい政策が動き、後付けで国からの補助も行われるわけだが、あれらの自治体は最初から自由な使途の交付金であったり、予算の中で重点目標を何にするかで教育を選び積極的に投資しているわけで、別に活動について国の支援は必ずしも必要ではない。

 

国と自治体の関係を正しく認識しないと「国が動かないからだ」とばかり不満を言う事になるが、国は大方針を決めるだけであって、それすら別に自治体として一定の裁量を認められているので最低限の対応さえすれば必須ではない。

 

何のために国政選挙と地方選挙があるかもう一度ちゃんと考えてほしい。

 

貴方の自治体の首長はどの程度教育に対して投資していますか?

国がいったからやる、その程度の首長であるからかわらないのですよ。

 

予算を国がくれないからやらない。

いいえ違います、予算を編成してどこに投資するか決めるのは自治体の仕事ですし、裁量権を与えられています。やらないのは取捨選択ができないからにすぎず、国政でいえば「集票の為に年寄り向けの政策ばかりではないか」という話が、同様に地方自治体でも同じ次元で繰り広げられているだけの事です。

 

国が動いていない事と、各自治体が教育についての取り組みがおろそかな事、特にこういった非常時に予算組み替えを行い、何に積極的に対応するかが判断できないような自治体の首長は即刻辞めるべきだと私は思うが。