ロリポップへの攻撃に端を発した、GMOの炎上事案ですが、個人的な意見をまとめたいと思います。
なお、私自身はこの記事(http://www.kumagai.com/?eid=1367)により、上場会社の社長が、ちゃんと形にして謝罪したことはすばらしいと感じています。以下の内容は、そのうえで、個人的に少し残念と感じた部分について記載しているものですのであしからず。
そもそもは、ある方がこの事案について株価に言及した発言をし、それに対してGMO社の熊谷代表がコメントしたことから事態は急変しています。
個人的にこの時点で感じた事は、熊谷代表が発言された内容の中で以下の部分ですが
事実でなかったらどう責任を取るつもりなんですか?株価にまで言及してますが責任とれますか?
という一言です。
一見すると普通のコメントですが、これは、上場会社の社長から一個人に向けて発せられた一言です。このコメントの前には「風説の流布」という一文をつけて、よりこの言葉の意味を重くしています。
おそらく、熊谷代表も悪意やなんらかの意図があってこのように重ねて発言されたわけではないと考えますし、また、大企業の社長として一個人にプレッシャーをかけるつもりはなかったとは考えます。
ただ、結果的にいえば、この一言は「おそらく」相手に対してとても大きな威圧になったと私は考えます。事実、この発言を受けて、この事案についてコメントされたツイートは削除されました。
(削除の理由は詳しくは語られていませんので、憶測に過ぎないので「おそらく」)
もちろん、熊谷代表の気持ちがわからないわけではありません。
上場会社の社長として、自社のサービスの根幹に関わる悪い噂を吹聴される事は望みませんし、見かけた場合放置することもできません。
また、顧客離れが起きた事実が確認されていない中で、それを前提に株価が下がるといわれて放置することができないのもよくわかります。
ただ、やはり上場会社の社長から、「あなたは責任を取れるのか」と一個人に向けて言い放ってしまうという事は、言い換えると、「当社について、マイナスの発言を行うのであれば、断固として糾弾する」という事を言い放っているのと同様だと思います。
別に、それはそれで正しいのですが、今回の事案では、実際のところそれを言い放った本人(つまり、熊谷代表自身)も状況の確認ができていないわけですから、あの段階で、あそこまでの強い言葉を発することは不適切だと思います。まさに代表がおっしゃられた「事実でなかったらどう責任をとられるのですか?」という状況ですよね。
当然、誰しも自分の発言や意見については、何らかの形で責任をとるわけですが、熊谷代表に悪意が無かったように、おそらく、最初にコメントを行った方にもそれ程の悪意はなかったと考えます。
せいぜいあったとして、話題を呼びやすいタイトルにする点や、インパクトのある伝え方をしようとした程度の事で、本人があの発言を通じて株式取引による利益を不適切に上げようとする意図や意図的に株価を操作する目的があったとは感じられません(少なくとも私にはというレベルですが)。
そう考えると、やはり、あの熊谷代表の発言は不適切であったと感じますし、ロリポップの事案についてはお客様とそれに関わる方々に謝罪すべきですが、それと合わせて、憶測のまま大きな圧力(結果的にはそうなってしまった為)をかけたことについて、ご本人に直接(例えば、メールやTwitterでもいいと思います)謝罪すべきかなと思います。
もっとも、コメントをされたご本人はどうでもいいかなという感じの雰囲気をだされているので、そんなことを望んでいないと思いますが。
でも、それをやるかやらないかで代表ご自身への周囲のイメージが全然かわるかなと感じます。
あの謝罪の文章を読んだ限りでは、その点が曖昧にされていたので少し残念に感じました。
今後、何かしら動きがあればいいなと感じます。
■追記 - 2013/9/10 01:19
んー、今Twitterみるともう終わった事のように東京オリンピックに関する自社の関連性のアピールをしていらっしゃいますね。代表の中ではもう終わった事なんですね。
オリンピック開催が決定してから、来年スタートする.tokyoの登録希望のお問い合わせが2倍に(●ω●;)!! URL
なんか、オリンピック関連銘柄であることをアピールする為に謝罪文出したかのような流れですねぇ。
ちょっと残念です。