何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

Google検索がHTTPS化された件について

GoogleアカウントにログインしていないユーザーにもSSL検索が強制適用、(not provided)が100%になる日は近い!? | 海外SEO情報ブログ

個人的にこの対応はGoogle様にのみ情報が管理される世の中になるだけで情報の保護とは無縁なんだよね。この後の展開でGoogle様がAdsense利用者のみトラフィックの可視化サービスとか提供するともう泣ける。

 

上の件ですが、ちまたの意見としては「個人情報保護バンザイ派」と「ユーザの利便性損ねる派(本音的にはマーケティングが面倒になる)」のだいたい2勢力でしょうか。

 

私的には、コメント通りで、基本スタンスとしては個人情報の売買による利益を一方的な手段でいかなる企業があげることにも反対です

一方で、これまでの歴史においてGoogle様は個人情報の保護にそれほど熱心ではありません。

ですので、結局の所、この後のGoogle様の動き次第かなと感じている次第です。

 

例えば、最近の事例で言えば、gmailの盗聴問題において明確に中身見てますし、これからも見ますよ?だってビジネスじゃん?と仰っておられます。

GoogleGmailの中身を読むことはビジネスとして当然の行為であると裁判で主張

http://gigazine.net/news/20130914-google-claims-continue-to-scan-gmail/

 これに限らずこれまでも同様の主張をされておりますので、彼らの哲学においては、いわゆるWebマーケターがいう「ユーザの利便性を損なう」という主張と実はあまり変わりありません。

 

まぁ、冷静に考えるとGoogle様のおっしゃられている事は至極まっとうな主張ではあると思うんですよね。ネットビジネスに関わるものとしてGoogle様の今回の主張を否定するということは、ビッグデータの可能性もレコメンド機能やキュレーション等最近はやりのサービスも全て否定するようなもので、それは、個人情報の保護というひとつのユーザの権利を保護するために、その一方でネットの進化の一つを否定することにもなるのですから、かなりきわどい主張になります。

 

そもそもGoogle様は世界最大の広告出稿主であると同時に、世界最大の広告販売主でもあるわけですから、その根幹である部分を手放す必要はありませんし、自分がGoogle様の立場でも同じ主張をすると思います。営利企業なんだもの。

 

個人情報の保護という話題は非常に大切な議論ではあると思いますが、個人的には、過保護すぎるのはいかがかと思います。

そもそも、僕は結構キュレーションサービスとかレコメンデーションサービスって好きなんですよ。はてブのメールももっと僕の趣味をくみ取って、面白い記事を送ってほしいと思うし、Gunosyにはもっと情報を与えて賢くなってほしいとせつに願うわけです。

 

この意見は、前述の「個人情報の売買による利益を一方的な手段」でなければ、つまり、僕が望む形で、僕に還元される、且つ、僕に分かる形で利用してくれればOKということなんですよね。

 

そういう事情もあって、私的には個人情報の再利用については、ドコモのような処理済みのデータであれば個人的にはぜんぜん有りだと思うんですが、Google様の場合は生データを機械的に処理して、ダイレクトに広告を投げてくるので、巷のWebマーケターがデータを受け取れなくなったところで、ビジネスサイドの影響は代替案の提供で終わってしまう、つまり、僕に何の利益もないまま、利益の付け替えが行われるだけになる可能性が高いというのが不安要素なんですよね。

 

もっとも、精度の高い広告を配信することは確かにユーザに有益な情報をもたらす可能性がある点は否定できない事実ですが、それを否定するにも、肯定するにも、どちらの場合もGoogle様自身の行為を同時に否定ないし肯定するしかないわけで、あまりGoogle様を聖人様のようにあがめるのはどうかなぁと思うんですよね。

 

この件はまずはこれまで通り、Google様のこのあとの対応がどうなるか冷静に見るべき事案かなと考えています。