INASOFT製ソフトの連続誤検知についてトレンドマイクロが謝罪・原因報告 - 窓の杜
"しかし、最終的に個人開発のソフトウェアに対し、真摯な対応が行われたことは高く評価したい"…は?開発者が個人か否かではなく誤判定のロジックを治すのに1年もかかっただけの話。何を論点をすり替えているんだ?
記者は「中村 友次郎」という方らしい。
彼の考えでは大手企業が個人開発のソフトへの問題を解決するのは評価に値する行動らしい。
おい。なにいってんの。そこじゃないよ。
相手のソフトが企業により開発されたものか個人により開発されたものかなんて関係ないんだよ。
ウィルス対策ソフトという非常にセンシティブな部分をつかさどっているソフトウェアで誤判定が起きていた。それも開発側も認識しているレベルの高頻度で発生する誤判定が起きていたんだよ。それを大手企業が解決するのに1年を要したんだよ。
つまり危険な問題が1年間対応できなかったというだけの話で、個人開発が相手か否かは問題じゃないんだよ。
大体、一番困るのはウィルス対策ソフトの利用者であって、それはトレンドマイクロの顧客そのものだろ。当然、誤判定された開発者にも負担はあったとおもうが、その話と、企業としての責任の問題は別の話だろ。
誤判定によりソフト開発者には謝罪をすべき問題。それとは別に、ウィルス対策ソフトの大手ベンダーとして1年もまともな対応ができなかったのはなんら評価できない。
何をこの記者はいっているんだ。
出直して来いよ。
追記)
イライラしたから追記する。
ちなみに、私は以前マカフィー社とのやり取りの窓口を行っていたこともある。
彼らは(彼らに限らないが)、顧客の環境で問題が起きた場合、干渉しているソフトが個人開発か否かではなく現象面と影響度合から対策について一緒に検討してくれた。
当然、一時窓口では対応ができないケースもある。
そういった場合は、ラボ側の人間と直で話すこともできた(これは事象や契約形態にもよるが)。
ラボのメンバーはこちらと同じ環境を準備してくれて、再現のチェックまでしてくれる。そして再現すると原因を調べ上げる。
仮に解決ができな場合は、一時的にも解消するためのやり方の調査もある程度支援してくれた。
私がかかわっていた時期はクライアント端末の一斉管理(USBデバイスの制御やファイル暗号化、持ち出し制御、ロギング等)が全社展開する時期でもあったので、そういうソフトとの相性もいろいろと調査しながら作業を一緒に行った。
もちろんその中には個人開発のフリーソフトも含まれている。
ウィルス対策ソフトのベンダーというのはそういう場所、そういうものだよ。
当然、法人と個人では対応も違うだろう。
ただ、どちらのケースでも対応が行えていないようなものを、遅れて対応したという程度のことで評価に値するようなものではない。
評価されるとするならば、投書から24時間で解決したとかそういう場合だろう。
100歩譲っても今回のケースが評価されるなんてことはないしすべきでもない。
有名なIT関連の記事・ニュースを出す会社がこんなレベルで「評価する」などというべきではない。