何気ない記録

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労働人口が減るという事は労働そのものの機会が失われるという事

【異論暴論】どうした、安倍政権! 隠された中国人移民の急増と大量受け入れ計画 正論5月号 - MSN産経ニュース

いや、どうしたもこうしたも労働人口が増えないんだよ。日本に限らず労働人口が減る国は企業が逃げるか労働者を雇い入れいるかのどちらかなんだよ。まさか労働人口へれば労働力が希少になり何かが改善するとでも?

 

読んだ。

 

かなり勘違いをしている人も多そうなんだけど、労働人口が減ると国や社会は既存の労働力を希少として扱い、より既存の労働者が優遇されると思っている人はいないだろうか。

 

世界的にみてそんな事例はない。

 

一番分かり易い例でいえば、シンガポールあたりがそうだろう。

 

シンガポールは国の政策として労働人口の維持のために移民受け入れを積極的に行った。その結果起きたことは、中国系移民による支配である。

日本人の中には移民というとなにか貧層で支配される側の人間であるとばかり思っているかもしれないが、現実はそんなことはない。

移民を受け入れるというのは、それと同時にその移民に紐付く社会も受け入れるという事。シンガポールの場合は(というか、シンガポールに限らず多くの国では)地域的にも中国系移民が多かったので、結果的に中国系移民に支配に近い形が行われることとなった。

どの移民や外国人労働者が程度多いかというと、総人口の3分の1は外国人労働者(これは中国系に限定せず)というぐらい多く、もともと多民族国家だったので、外国人にカウントされない中国系の国民もおり、それらは全体の6割~7割を占める。

 

もともとは労働力を受け入れる為の移民政策のはずが、すべてのレイヤーでの労働力が移民に奪われる事態になっており、労働を奪われるということは、生活の基盤そのものも奪われるという事になる。

その結果、物価をはじめ、住宅供給事情等あらゆるものが、中国系の労働者を中心に回るようになり、現在では移民政策の見直しに迫られる程の状況になっている。

 

確かに、移民というとブルーカラーを思い浮かべやすいとは思うが、前述したとおり、移民政策とは社会そのものを受け入れる事になるので、ブルーカラーだけでなく、ホワイトカラー、企業統治、企業文化等あらゆるものが新しい価値観の元に再編される。

 

企業からすると、同じ労働力であればより単価の安い方に仕事を与えるというのは当たり前のことなのだから。

 

つまり、移民とは受け入れる時点でかなりの確率で結論が出ているもので、もし、そういったものを受け入れがたいと思うのであれば、移民政策が行われないよう、自分たちで労働力を適正に保つようにしなければならない。

 

配偶者扶養控除廃止にからむ女性の積極的な労働参加もそういった事情が『多少なりとも』あるのは事実だ。

恐らく、移民政策が実施される事の方が、配偶者扶養控除を廃止する事より社会的影響は数百倍インパクトがあると思われる。

 

恐らく、ブルーカラーから順に仕事を失う事になるので、控除云々ではなく、収入そのものが途絶えるのだから。

 

そういった未来もかなり濃厚に見えているのが現状で、その現実ともう対峙しなければならないのだが、日本人はこれらと向かい合えるのだろうか。