20代半ば、自称プライドの高いこじらせ系女子。「結婚相手は見つかるのか？」という相談 - 斗比主閲子の姑日記
給与が同じぐらいで、且つ、光熱費や家賃が同じなのであれば家事はきっちり折半(特異な部分をそれぞれ行う)すべきかと。自分が余程の家事好きでないかぎりね。結婚は最初よりも数年後をちゃんと考えた方がいいよ。
よんだ。
いつも思うんですが、正直topisyu氏が何者であるのか興味が尽きないのは、おそらくきっこ氏へのそれとは真逆のものなのだと思います。
（きっこ氏へのそれは、ちきりん氏へのそれと同じだと思うので…）
私自身はまだ結婚後５年程度しか経っていないので、結婚とは、などと語れるほどのものでもありませんが、一方で、なぜ結婚に踏み切ったのかというのははっきりしているかなとは思います。
実際のところ結婚するときめたのは「雰囲気」です。
いや、「雰囲気」で結婚を決めたんではないですよ。
この人とは一緒に居たいとか長く一緒に居れるという「雰囲気」というのでしょうか。自然とそういう感じを持つんですよね。
で、この「雰囲気」って、なんでそう感じたのだろうかと振り返ると、やはり価値観なのかなと思います。
食事をするときであったり、旅行をするときであったり、トークの内容であったり、無理をせず、自然に同じ事を感じ同じようにとらえる事が出来るという事ですね。
相手を尊重するっていうのは、おそらく性格を変えるという事と同じようになかなか意図してできるものではないのではないかと思います。
ただ、それはすごく重要な事で、結婚後何年も続く（続けたいのであれば、ですが）関係ですから、継続してできる、それも負担無くというのが大切かなと思います。
で、それができる、できないってのは、やはり価値観があっている人でないと無理なのかなと思うのです。
自分が相手の事を尊重して行動したとして、相手がそれを察する事ができるか？
価値観がずれていると、そういった感性もずれているのではないかと思います。
もっと言えば、プレゼントをした（された）時に、そのプレゼントのおもさがどの程度のものであるか、つまり、カジュアルなものなのか、それともちょっと気持ちのこもったものなのかとか、そういう結構日常的なものから、相手の意図を上手にくみ取れる、そして、リアクションが自然にできるというのがすごく大切ではないかと思うのです。
プレゼントを贈るとして、彼女の普段の会話から、彼女が欲しいと感じているものを贈るわけですが、実用的なものを送る人もいれば、実用性よりも金額やネームバリューにこだわる人もいるでしょう。
これはどちらが良いわけでもありません。
その二人の間で、贈る側と受け取る側が、そのプレゼントに対して同じ価値観を持てているかという事が重要で、同じ価値観を持てていれば万事OKですが、どちらかがずれていると折角のプレゼントも台無しになります。
これは全ての事でそういうものかなと思います。
「箸がでてないよ」と旦那さんがいつも言う。
この事から「クズ」と思う人は、おそらくそういう体験や環境なのでしょう。
一方で「旦那さんは理系？段取りにこだわるんだね」と思う人もいるでしょう。
どっちが正しいのかではないんですよね。
「箸がない」という言葉が、話し手と受け手の間でどういった価値観でやり取りされたのかが重要で、その価値観にずれがなければ、この言葉は双方のコミュニケーションの中で問題なく消化されます。
奥様が「箸ぐらい自分でもってきてよ！いい加減にして！」とストレスを感じ、いやになっている状況であれば、既にずれが出ている状況でしょう。
一方で「箸がないから出しといたから」と旦那さんが言ったとして、「ありがとう」となる事もあれば「私の段取りがあるんだから勝手にしないで」とか「は？先に食べる気なの？」と喧嘩をする人もいるでしょう。
結局はいずれも正解か不正解かというのは、その関係でしかわからないことで、自分たちお互いの関係の中で、その答えがどうあるべきかという事かなと思います。
そういう意味では「箸がないよ」の記事主さんは、「どうしていつもそこがきになるのだろう」と疑問を持ち、相手方がなぜそう感じるのかという点に興味を持ち、コミュニケ―ションがはかれているという点にうらやましさも感じますね。
（いや、うちもちゃんとそういった会話はできていますが、ね、）
これはやはり価値観が同じなので、会話の方向性にずれがでないという事かなと思います。
いつも夫婦間や恋人間の時にはコメントする内容ですが、他人の関係と自分の関係を一緒にしては危険ですよ、と、いう事です。
DVやATMという関係は当然良くないです。
ですが、それを除くと、夫婦間や恋人間の関係には様々なものがあります。
共働きでも奥様が家事をやってくれる家もあれば、共働きなので家事は当番制の所もあるでしょう。
専業主婦の家庭もあれば、専業主夫の家庭もあるでしょう。
もしかすると、専業主婦ですが、旦那様が家事をやる家もあるかもしれません。
はたから見ると、「は？」と思うのですが、ただ、最後はその夫婦間でなぜそうしているのか、それはお互いの為なのか、などそういった関係の上で、二人の間では正しく成り立っているのであれば、私は特に問題ないと思います。
それは二人の価値観があっており、その価値観の基に導き出されたものなので。
