何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

目線が残念であってもどうアプローチするかという議論は別で考えるべき

ダメだしをハラスメントと定義するヘーベルハウス『家事ハラ白書』のダメダメさ - 斗比主閲子の姑日記

一応マジレスしておくと“ずいぶん時間がかかるのね”“いいのよ、頼んだ私のミスだから”“お皿洗いありがとう。一応もう一度洗っておくね。”これらは完全にハラスメントで会社だと呼び出しものなんだが。大丈夫?

 

よんだ。

 

珍しくずれずれな分析だったかと思う。

とはいえ、全般的な指摘にとんでもないずれがあるわけではないんだけど、結論ありきで分析した感じが漂っているかな。

 

まず、記事中でも指摘されている通り、そもそものデータやアンケートのまとめはクズ過ぎてどうしようもない事実は変わらない。

 

一方で、このアンケートの本質は男性が家事に参加しないという事実をどうすれば参加させることができるかというのがテーマで、このアンケートを基に、男性社会はほんとクズだな、なんて言っていては現状を打破する事はできない。

 

これは以前から男性社会を変える為には、男性社会のクズさを指摘するよりも、一歩ずつでもどう女性の共同参画の環境を整えるかであったり、男性の認識を正しくしていくかであったりと繰り返し論じられている事ですね。

 

専業主婦家庭はこの議論では置いておく(論点がずれるので)として、共働き世帯の場合、基本的には双方が家事に参加する事が前提となる。

もっとも、収入が数倍違い、一方(女性又は男性)がその地位を失う事により家庭環境が崩れる可能性がある場合は適切にバランスを取るべきだが、基本的にさほど収入も変わらないような場合は、男性・女性を問わずうまく協力して行うべきだと思う。

 

ただ、現実的な問題として、男性の多くに未だ女性が家事をする事が望ましいと考えている人がいるのは事実(もっとも、それも既に世代により異なりますが)で、このアンケートには本来は女性へのメッセージとして「男性をうまく使っていきましょうよ」というメッセージがある事は間違いないと思う。

 

少なくとも女性から見て男性に家事にちゃんと参加してほしいと思っているのであれば、大切なのは、如何に男性を家事に参加させるかという点だと思う。

 

確かに、なんで常識性に欠く対応をこちら(女性側)がしないといけないんだ、という突っ込みはあるだろうが、これは別段女性のみが強いられることではないかと。

 

男性社会の中であっても、現状の認識と異なるモノを新たに取り入れる場合や理解してもらう場合は、この家事問題と同様で、相手をどうやって動かすかという事が大切なわけで、極論言えば、手のひらの上でさえ最終的に踊ってくれれば、ほめてもやるし、お世辞も好きなだけ言ってあげようというものだ。

 

これは、どちらが正しいのかとかそういう問題ではなくて、どうすればこちらの意見が受け入れらるのかという議論であったり、目的が達成できるかという議論かと。

 

確かに夫婦間でそんな攻防をする事は悲しいけれど、もはや夫婦間でそれだけ認識にズレがでており、それでもその認識のズレを改めたいという事であれば、どうやって改めるかという部分に重きを置くべきかと思う。

 

それを正面切って、常識的に考えておかしいですよね、なんていえば、少なくとも現状認識がずれており、動かない相手は動かないし、想定される行動としては対立又は拒絶しかないかなと思う。

 

変えるべきは変えるべきだし、変わるべきは変わるべきなんだけど、変えるというのと変わるというのは大きく使うエネルギーの総量が異なる。

前者は本人以外がその熱量を使い動かすものなので、変換効率により結果は異なる。少なくともここでいう変換効率は対象となる「家事」というものへの参加意識の認識の一致度となるので、ずれが大きい夫婦程その変換効率は低い。

変換効率が低いという事は、一方が大きな熱量で必死に働きかけても当然その結果は大きくは出てこない。

結果がでない状況は大きな熱量をかける側の負担ばかりましていくことになり、これが大きなストレスとなる。

ストレスがたまれば余計焦ったり、不満が膨らみ、認識のずれも顕著になり、結果余計変換効率は落ちる。

 

同条件下で家事に参加しない男性の認識が問題であるのは間違いないんですが、この状況って少なくとも誰よりも女性の側がかわいそうな状況だとおもうんですよ。

 

正しい事を言っても理解されないし、結果も出ない。

 

この状況を小町で相談すれば、「あなたは間違っていない」とか「クズ亭主」とか暖かいお言葉は来るんだけど、現実はそれでは変わらない。

 

変えたいと思うのであれば考えるべきはどうやって変えるかであるべきかと。

 

いや、夫婦間でそんな世知辛い話になるのもどうかと思うが、この議論ってもはやそういう話かと。

 

まぁ、私自身は、家事はどちらがやるべきかとかどうでもよくて、夫婦でお互いがお互いの良さを生かしてどうやってお互い幸せに過ごすかに重きを置いているので、あんまりこの手の話の議論は得意ではありませんが、なんか、正論ぶんなげて結局理解されませんでした、現状がかわりませんでしたってのは動いた本人もかわいそうすぎるかなと思いましたので。

 

もっとも、あの指摘は、アンケートのありようだったり目線の低さへの指摘なので、その点についてはおかしいわけではないんですが、その議論を真に受けて実生活で正論を振りかざしてしまうと、それはもう離婚という文字しかでてこないかなと。

 

そういう意味で、全体がずれているわけではないんですが、折角の考察が結論ありきで文章をまとめているので、ちょっと普段とするとぐだぐだなエントリーかなと思いました。

 

しかし、恋人から夫婦になるとこうも幸せ係数が世の中では下がるものなのだなとほんと痛感しますわ。