何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

海外事情と国内事情を同一視するのは危険かなと

iTunesの音楽が売れないのは音楽業界衰退の兆しじゃない!反転上昇のノロシだよ!~「iPhone PLUS by週刊アスキー」の記事が浅すぎる件について

元記事のアレさは既出なのでおいておくとして、その一方で世界の動きと日本の動きを同一視するのはどうかと思うよ。日本の場合は大抵の場合世界のそれと同じ動きはしないと思うけど考察の甘さはどっちもどっちな気が

 

よんだ。

 

確かに、彼のいうように世界的なトレンドでは決して下降線の一途ではないし、新しいサービスや取り組みが常に続いているのは事実ですね。

昨今、大きなプレイヤーがそれらの先の未来を見越し、大型投資を行った事もかなり話題になっており今後もその流れは続くと思います。

 

その一方で、日本の音楽業界は記事でも少し触れていますが、様々な構造的な問題があり、新しいサービスの登場=起死回生という形にはならないかなと。

(いや、元記事でも反転攻勢ののろしをあげろ!というニュアンスですから、起死回生とは決して言っておられません。ここは着色です。)

 

レンタル文化もそうなんですが、現状邦楽において、例えばAKBを純粋な音楽として楽しんでいる人の数と、アイドルとしてそのファン活動の一環として楽しんでいる人の割合はどうなんだろう。

 

結果として売れているのは事実なんですが、問題はそれが音楽ビジネスであるのか、アイドルビジネスであるかというのは、最終的に業界の命運を左右しかねないのは事実です。

 

僕の中で彼女たちは、すごく危うい存在に感じていて、それは、音楽として人の記憶に残っているようなものも生み出す(ブームであったりトレンドであったり)一方で、アイドルカテゴリに居るがために、結果的にはアイドルビジネスとしての方向性でしか未来が存在していないようにも思えます。これは商業主義であるがためなんですが、この事実と日本の音楽業界の置かれている現実はかなり近いのじゃないかなと思う。

 

あと、邦楽が国内でしか大半が消費されない事実に対して、洋楽は特定の国により売り上げが異なる事はあれど、メジャープレイヤーは複数の国でその販売を行う事ができるという事実があります。

これは、メジャーだけでなくマイナーでも同様で、日本のマイナー音楽で世界中で聞いてもらえる音楽を作り出す事と、海外で活動するのとではかなり受け入れないといけない現実が違うと思う。

 

もっとも、この部分だけをとれば、音楽業界の話というよりも、日本固有の問題でしかないですし、音楽業界云々には関係ないのですが、ただ、ビジネスとして捉えるならば、こういった事実も受け止めてパラメータとして考えなければならないかと。

 

こういったパラメータがつもりつもって、定額ビジネスが根付くか否かが決まるので、結構大切な要因だと思うんですよ。

 

あと、GooglePlayMusicとYouTubeの話は、おそらくですが、YouTubeがビジネスとして実際のところ不安定要素満載である一方で、武器としては秀逸である為、今後のびる事が予想され、且つ、スマホ戦争の極地戦でもある定額音楽戦線を勝ち抜く為に連携させるのであって、個々の事情の話ではないかなと。

(むしろ、Googleにとっては、どうしたもんかという感じじゃないかなと。なので、連携云々が国内事情での音楽シーンに影響を及ぼしているかどうかは結論付けられないかなというのが私の考察です)

 

確かに、携帯(つまり、i-mode時代)には、実は着うたビジネスというのは比較的安定した売り上げがあったんですが、それがスマホになったら激減したというのは、別に売り方の問題ではないと思うんですよ。

(実際は、ものによるというのが正しいと思いますが、極論としての表現)

 

これは、スマホという環境にも関わらず特定のレーベルの音楽は特定のプラットフォームでしか聞けないという問題であったり、そもそもあるレーベルはiTunesではかえないという事実であったり、ていうか、レンタルでいいじゃんという話であったりと結構多岐にわたるのですが、そういったしがらみがビジネスサイドのディスカッションで打破できないというのが日本の音楽業界が抱える最大の病だとは思います。

(これは先日のエントリーで書いた通りのないようです)

 

極端な話、売るべきコンテンツで言えば、かなりいろいろあると思います。

 

アイドルからアニメ、中間層も取り込むボーカロイド、新興のロックもあればえいちゃんのような大御所もいるわけで。

 

ただ、買い手が受け取る方法を考えてみると、おそらく定額配信が始まってもレーベル間の柵が取り払われない限りは、多数あった国内プレイヤーの音楽配信サービスと同じ末路をたどる事は想像に容易いですし、それが解ってもなお国内大手はその柵を取っ払わないという胆力がいかんともし難いのだと思うんです。

 

ただ、こういった状況を見ると、音楽業界が衰退しているという表現は私は間違ってはいないのではないかなぁと思うんです。

 

ただ、だからといってあきらめるというのは違うし、衰退してるんだよ、残念でおわるよりも、記事にあるように、これからだぜ!の方が楽しそうだとは思いますから、是非業界の方はもっと色々と海外事情にも目を凝らして、それをどうやって日本にマッチさせるか考え抜いてほしいなと思います。

 

こと、国内においてはですが。

 

※もっとも、このエントリー、何一つ裏とってないんで糞記事であるのは確定です。完全に個人の走り書きなんで、叱責お受けする覚悟で、ただ、自分の感じた事を書いたまでです。ごめんなさい。