いまの大学生はどんどんレイトマジョリティになっているという話 | More Access! More Fun!
何を勘違いしているかしらないけど、そもそもイケハヤとかはてなとか相当マイナーであって知らない大学生や社会人なんて普通だよ。むしろ日常的にさも当然にイケハヤネタを出されるほうがちょっと気持ち悪いよ。
よんだ。途中まで。
これからのはてなの記事にも書いたけど、そもそも、"はてな"という規模の企業であっても、大学生はおろか、私と同じ30台の社会人ですら認知度は低い。
まぁ、IT界隈であれば認知度はかなりあがってくるが、正直、それでも結構苦しい。
イケダハヤト氏の名前を出しているが、彼に至っては、はてな以上に無名だと思う。
というか、最近コメンテーターとしてテレビ出演している(元)隊長ですら、一般人(定義でもめそうですが、私の周囲の人間や妻、親戚等)にはほとんど認知がない。
というか、これはインターネットが普及したときからそんなものだし、Yahoo!JAPANやミクシィ、グリー、DeNAのような企業がむしろ特異的にメジャーになれたというだけであって、ネット上での知名度=実社会での知名度ではないのは言うまでもない。
例えば、"フリー"という単語を私が見ると、ベンチャー企業のFreeeというサービスを連想するが、腐女子の皆様の場合は"Free!"というアニメを連想されるかもしれないし、啓蒙書好きにはクリス・アンダーソンが連想されるかもしれない。
つまり、人の認知度なんて環境に相当左右されるわけで、それが故に、最近のベンチャー企業は資金を調達すると最初にTVCMに相当額を投資しているわけで。
で、そういった認知のずれが生じている場合、彼らは遅れているという事なのかというとそうではない。
残念な事に、彼らは僕らとは違う視点で物を見ていて、既に僕らとは違うものに価値観を見いだしている。
それに気づけていない僕らの方が実際は遅れているのが実情だと思う。
まぁ、そういう認識に陥ってしまうのはやむを得ない。
ただ、彼らと接する時に、彼らのやり方を理解できないまま接し続ける事はやめた方がいい。
彼らにはそれが理解できないし、そんな面倒なやり取りも彼らは望んでいないし。
インターネットが世に普及する前と後ではかなりの物事がかわってしまったのと同じように、スマートフォンというものが普及する前後でもかなりの物事がかわってしまった。
私はひと世代前の人間なので、未だに注文はパソコンからするし、何かを探すのもパソコンでしかほとんどやらないが、妻はiPadとiPhoneで大抵の事は終らせてしまう。
見ていると、それ、パソコンの方が楽じゃない?という所はいくつか有るが、大抵の場合、彼女が求めているのは一瞬の利便性ではなく、既にライフスタイルとして確立されたここちよさである為、余程効率が悪くなるか、逆に余程効率が良くなるかという事が無いと、従来のやり方(iPadやiPhone)を続けている。
それは、もはや彼女と私の年代の間で価値観が少し変化しているので、それにたいしてあまりうだうだと論評するものでもないと思う。
おそらく、これから先はもっと変化が起きてきて、今の30代、40代にはつらい時代になるかもしれない。
僕らはファミコンやパソコン、携帯電話やインターネットとともに成長してきた。
しかし時代は、もうそれらを過去のものとして、新しい活用手段であったり、当然の環境としてその先のものを確立しつつある。
残念な事に、時代の多くの新しい何かは若い世代により生み出される。
僕ら30代がネットを使って何か生み出したように、今の10代、20代は僕らが想像もしない事をおそらくさも当然のように生み出すと思う。
それはもう、見るべきものや、感じるべき事がかわっている訳で、やむを得ない。
むしろ新しいライフスタイルや価値観に対して、僕らは、柔軟さや寛容さをもって接し、彼らがこれから生み出すであろう何をに期待する方が僕はよいと思う。
ちょっと元記事の主題とは外れてしまったけど、そんな事を感じました。