何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

無能なのはGoogleではなく人類そのもの

 

せめてはっきり言おうではないか. Googleは無能であると - yuko-hirom’s blog

間違ってるよ。残念な事に人間の行動そのものがそもそも偏っており、それはおそらく未来永劫改善されることはない。それが現実でありそれが真実なんだけど、その現実とちゃんと向き合えないのがまた人間でもあるだけ

2017/01/04 09:09

 

よんだ。

 

あまり中身はない(おそらく記事主も意見表明だけのつもりなので)ので、それほど記事に論じるべき内容はないのですが、ただ、根本的に間違っているので。

 

まず、Googleが有能であるか無能であるかは、結局個人の求めるものによるとしかいえません。

 

例えば、ホロコースト問題なんてのはある一つの事象に過ぎず、あの手の話は探せばいくらでもあります。

 

で、アレがGoogleの無能さの象徴であるかといえばそれは違います。

 

そもそも検索にはおおざっぱに2つの動機あります。

 

1つは、未知の答えを探す場合。

これは純粋に答えを求めているもので結果にたどり着けるかどうかという点については、キーワードと同時に検索エンジンのインデックスの最適化によります。

 

もう1つは、(本人にとっては)既知の答えを探す場合。

こちらは、例えばホロコースト問題でいえば「なかった」事実を探しているわけではなく、なかったと考える自分の答えを正当化する為に検索しているわけですね。

 

残念な事に、人間はある事柄と完全にまっさらな状態で向き合うというのは非常に難しく、大抵の場合、何かしら自分の意思を含め、その答えを考えます。

 

これは完全に無意識的なものなので、防ぐ事は事実上不可能です。

 

この人間の行動は当然Googleも想定しているものですが、この行動の一番の問題は、意図的に事実を決定しない限り回避できないというものです。

 

例えば、ホロコースト問題1つとっても無数の枝葉に分かれた記事、議論など無限にコンテンツが作成されインデックスされます。

それは否定するものもあれば肯定するものもあり、ただ単純にスコアリングを弄る程度では解決できません。

 

結果的に、検索結果に対して人間が意図的に結果をゆがめなければならず、それは本来人間の行動に基づき最適解を出すアルゴリズムの結果を人間の意思で否定しなければならないというもの、まさに矛盾そのものです。

 

ホロコースト問題のように比較的あきらかな問題はまだよいでしょう。

それがもっと判断が曖昧な問題に対してはどうすればよいのでしょうか?

100人中、50人は肯定し、50人は否定した場合はどちらが正しいのでしょうか?

検証できない事柄があった場合は?

検証された事実について、怪しい事が第三者から指摘されているものは全て否定すべきなのでしょうか?

 

本来、Googleが行っている事は正しい答えを返す事ではありません。

インターネット上に無限に存在するコンテンツの中から、最も影響があり、最も最適解だと思われる事を返しているに過ぎません。

 

ホロコースト問題でいえば、インデックスをゆがめる程の量のトラフィックが否定する事を是とする意見で埋め尽くされた結果であると言えます。

 

残念ながらGoogleは歴史書でもなければ、正史を紡ぐものでもありません。

人間の考え、行動を理解し、その総意から最適解を出すのがGoogleであり、それ以外の検索エンジンであり、それ以上でもそれ以下でもありません。

 

ホロコースト問題でいえば、実はGoogleが有能であった為に起きている問題であり、検索技術全体でいえば、あれはアルゴリズムの問題というよりも、人間社会の闇の縮図であり、社会問題をどうやって解決するかという一つの問題であります。

 

もし、Googleが無能であるとするならば、そもそもそれを生み出している人類はそれ以上に無能であり、無能同士の評価に意味などありません。

 

そして、この問題を、純粋に解決する(つまり、人間が誰かの意思で結果を曲げない/例え正しい答えであっても、総意を特定の意思でねじ曲げることは純粋な結果ではありません)に唯一の方法としては、人間が集合として有能になる以外に方法はありません。

 

皮肉な事に、管理統制されなければ人間が正しい答えすら維持できないという、まさに人間社会の無能っぷりの象徴であるとまさに思います。