何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

聞き手を軽んじすぎ問題

 

キズナアイの騒動に寄せて―アンビバレンツな態度をいかに保つか - あままこのブログ

実際問題聞き手が若い女性ばかりというのは問題ではある。というのも、そもそも話し手は自己の都合で語るもので且つその事を理解している人であるのに対して聞き手は視聴者との橋渡しが必要なので本来スキルが必要。

 

あんまり興味のない話題だったけど、ちょっと違う方向で気になったので。

 

そもそも聞き手って、相当難しい役割なんだよね。

ただ相づちを打つだけでは無く、流れを読みつつしっかりと視聴者のリズムをイメージして飛躍しすぎた部分は間を埋めるようにちゃんと自然に問いを準備する必要もあるし、旨く語り手を乗せていかなければならないところもある、実際には何もしらない人では無くて、どちらかというと素人の振りした上手な聞き手でなければならないわけで、これは相当スキルが必要なんだよね。

 

その上、専門的な話しになればなるほど語り手はその事が当然であるように話す事もあるわけで、そういったある意味自己中心的な話しであっても視聴者との距離感を離しすぎないように上手にマネージメントしないといけない。

 

当然台本はあるわけだけど、その台本を使った打ち合わせの中で、当然聞き手としてはそれが伝わるのか?(語り手は詳しいわけで伝わると思い込んでいるのでその行間を埋めるのはまさに聞き手の腕の見せ所)をちゃんと考えて、必要に応じて質問し、補足をもとめ、それでもダメなら自分で補足を入れる(引き出す)力が必要になるわけですよ。

 

そう考えれば、語り手というのはある程度尺を理解してくれる専門家であればいいが、聞き手というのは放送というものを理解しているだけでなく、その時の専門的な話題にある程度知識を持ち、且つ、対人能力が優れていなければならないわけで、どう考えても選ばれた人しかできないと思うんですよ。

 

例えば女性アナウンサーばかりがやっているのはこれはある意味偏見もあると思うんだけど、どちらかというとあれって九州男児を手のひらで転がす女性同様に、番組を女性が仕切っているという女性のスキルの真骨頂のような気もするんだよね。

まぁ、だからといって昨今のアホっぽい感じ(と僕は思っていないけど、そう感じる人もいるんでしょうから・・・)で若い女性が聞いている姿勢は必要なのか?という話しはあるのだけれども。

 

正直おっさんが聞き手だったら、相当飲み込み悪そう(そしてコレが偏見というオチ)で、語り手が「だから!」みたいな感じで番組の主旨に反して漫才のような結末も見えるわけだけど、それはそれで面白そうだよね。坂上忍とか明後日の方向の質問して語り手が答えないと逆ギレするみたいな構図で面白そうだよね。

 

あとは、ちょっとインテリぽくて柔軟性の足りない人とかを聞き手にして、語り手があえて単純化して視聴者に分かりやすくしているところを「そこおかしくないですか?」みたいな無粋なツッコミをしまくって尺が足りなくなったり、余計に分かり難い番組になったりするのも面白いよね。

 

レースクイーン問題然り、見方が変わればそれが差別であったり侮辱であると受け取る人がいるとは思うので、現代の「万人に受け入れられる、受け入れられない人がいるならそれは止めよう」方式で行く限りはまぁこういったある意味女性スタッフのスキルというのを生かす場はなくなるんだろうなぁとは思う。

 

個人的には枡君みたいな人を聞き手にすると危険な時があるから、旨く使い分けてくれるなら男性に聞き手を持ってきても余裕でOKなんでどんどん切り替えていけばいいんじゃないかなとも思う。

 

そんな感じかな。