id:z1h4784氏より、以下のようなコメントをいただきました。
「分断でなく結束めざす大統領に」バイデン氏勝利宣言全文 (写真=ゲッティ共同) :日本経済新聞
id:sin20xxのブコメに現れているように、日米民主党を重ねて見ている人が少なからずいる模様。こんな懸念するまでもなく4年前も民主党から共和党に政権交代しているのに。やけに米民主党を嫌う人がいたらこれが原因かも
政権交代を例に挙げているのは、正しい現状認識と正しい対応ができないと折角政権交代してもより大きな反動で結局状況は悪化するよ、という問題提起をするための例示であって、特段アメリカの民主党政権と日本の旧民主党政権を(少なくとも私は)同一視しているわけではありません。
そもそも両者について冷静に見れば、政策方針で言えばむしろ一部自民に近い部分もあり、例えば農業政策のようなものは自民の革新派よりも過激かもしれません。正直名前が似通っているだけであり、中身は全く違うものですから、それを同一視する事は、少なくとも私はありません。
どちらかというと、こういったコメントや意見が出たときに、短絡的に「彼らはごっちゃにしているわけで・・・」といった現状が問題だという事も私の意見の一つです。
アメリカの大統領戦で言えば、対立した政党は2つですが、個人の抱える課題は2つの対立軸に限定される訳ではありません。
その事実を理解したとき、日本も同様ですが、都市部と地方、労働世帯とリタイア世帯、子育て世帯とそれ以外、未来志向と現状志向(私の中での未来志向への対義語)等対立軸は実は無限にあり、それぞれに求める解が異なるという事を理解できていなければなりません。
なぜならば、仮にどのような素晴らしい解決策を講じたとしても絶対にいずれかの属性には不満がでているという事、それ故に時にその両者の利益と不利益を双方に理解させるような事も必要ですが、オバマ氏ですらそれは実現できませんでした。
ある意味余りにも彼は聖人君子であったとも言えますが、それを政治的に解決できる政治力が実は今もっとも必要とされている、その事実に向き合えるのかどうか、それができれば少なくともバイデン氏はトランプ氏よりも真っ当な政権運営ができるでしょうし、一方で、たった一つそれだけの事が理解できなければ、次の政権はトランプ氏のようなより偏った人物が政権運営をする可能性を否定できないと私は考えているに過ぎません。
そしてそれは日本もそうですし、今ヨーロッパでも徐々にそういった傾向が強まっており、対岸の火事ではありません。
そういった分析もあり、私はバイデン氏の舵取りに正直不安を覚えていますし、それは同時に、管政権の次なのか、それとも何れ来る自民党政権の次の政権なのか、もしかすると自民党自体が内部で分裂し、その時を迎えるのかはわかりませんが、そういった時に綺麗事だけではい、確りとした政権運営ができるような政治家が必要とされていると言っているわけであって、特段、日本のそれとアメリカのそれを同一視しているというわけではありません。
あしからず。