フィフィ on Twitter: "五輪に言及すると、これまで練習を続けてきた選手達の気持ちを考えて！なんて言われますが、例えばこれまで練習してきたバレエや、ピアニスト、舞台役者…そんなアーティスト達も大事な公演を中止しています。他にも、留学や起業など夢を諦めた方も沢山います。五輪は特別なんて見方は違うと思います。"
オリンピックが特別なのではなく、そもそも本人の意思決定に他人が口出しする事が間違い。反対、賛成は勝手にすればいい。例えば私が外出する必要があったとして、それを最終的にするかしないかは私が決める事だろ。
根本から間違ってる。
そもそも、オリンピックが特別なのは「その選手にとって」であって、それ以外の人にとってどうであるかは関係ない。
つまり、その選手にとって特別であれば、その選手が参加するかどうかという意思決定において、その「特別な大会」という事が考慮されるだけの事で、自分以外の誰かの価値観等考える必要はない。
当然、その結果として、オリンピックに批判的な人からの支持を失ったりするわけだが、そんな事は当然わかっているわけで。
問題なのは、参加する、参加しない、その個人の意思決定に対して第三者が脅迫や恫喝等により影響を及ぼす事であって、この話の本質はそこであって、それ以外は一切関係ない。
そもそも世論の感情は各種メディアを通じて、選手達は痛いほど感じている。
中にはテスト大会ですら参加したくない選手もいるだろうが、個人の意見で参加しないという事は実質できない（強化指定の解除を含め、選手が選手として生きる上で重要な事は沢山あり、それが得られなくなると多くの選手はオリンピックどころか選手を続ける事すら厳しくなる）、そういった苦しさを抱えている事は言うまでもない。
世論を理解していない、その空気を感じていないから参加するわけではない。
そういった事も含め、選手自身の理解とそれらを一切合切消化した上で、苦しさも抱えながら、自己の価値観で判断しているわけで。
オリンピックが仮に100年に1度の開催だったとしても、毎年開催の大会であったとしても何れも同じ事。
結局それが自分にとってどうなのか、それが価値観であり判断基準。
他にも夢をあきらめた人がいるのだから、と言うのもおかしな話。
そもそも他にも夢をあきらめた人がいたのであれば、そういった事が続かないように、考える、行動するのがあるべき姿で、他の人も諦めたのだから貴方たちも同様であるべきなどというのは控えめにいって異常な考え方だと思う。
もし今回の選手の件同様に、その夢をあきらめた人が周囲の人間や第三者の脅迫や恫喝によってやめたのであれば、そういった行動をとった人間が批判されるべきであって、それ以上でもそれ以下でもない。
そうではなく、コロナ過という状況や環境がそうさせたというのであれば、それは不幸な事だと思うが、だからと言って、それ以外の人もそうするべき、一緒に不幸を背負うべきなどという間違った共感を広げるべきではない。
多くの人は他人の事だからこそ好き勝手言っている。
誰かにとっての日常や特別にコロナ過だからと言って介入する事が当然の権利だとするならば、私たちだってその責任は負うべきだ。
例えば、コロナ過なので特定の業種は企業活動を停止する（当然飲食店だけでなく、一般企業について同様で特別な配慮はなし）事で、貴方が明日から最低限の保証金のみで生きてくださいと言われる事を受け入れるのだろうか。
結婚式が行われる可能性があるので、仮に結婚式を行わないとしても入籍手続きを受け入れる事はしませんと言われてそれが正しいと思うのだろうか。
医療機関への負担を軽減する必要がある為、出産について医療機関では対応しないとしたとしてそれが正しいのか？
私は全部異常だと思う。
結果として飲食店に起きている事は、異常な状況を押し付けているわけであって、あれが当然の状況ではない。
当然の状況ではない事を、他の業種だったり、人間だったりに平気で同様の措置にすべきなどと平然と考える思考自体がコロナ過で感覚がマヒしている事に気付くべきだと思う。
もう一度言うが、飲食店に営業の自粛を求めたり、営業そのものを禁止するなどというのは異常な行為で全く持って正常ではない。
それが起きている、だから他も同様の事を受け入れるべき、等となるべきではない。
そうならないようにどうするか、そうなってしまっている状況をどうすれば一日も早く解消、改善できるのか、そう考えるべきであって、不幸を単純に伝播させるべきではない。
コロナ収束の為なのだから、という事を免罪符にしてはならない。
私たちがすべきは、仮にこの状況を収束させるためにオリンピックの開催は適切ではないというのであれば、その開催そのものについて直接的な意見を述べるべきで、自分たちの意見がその主催者に届かないからといって、選手をスケープゴートにすべきではない。
オリンピックは選手の為の大会なのだから、選手に責任があるというのも異常な話。
例えば電車という乗り物は当然通勤や通学等移動手段を必要とする人の為の乗り物でありサービスである。
そのサービスにおいて、混雑する時間帯に例えば痴漢が発生するのは、そのサービスを必要とする人間である電車に乗る人が悪いとはならないし、乗車した人間に責任があるとはならない。
あくまでも悪いのは痴漢を行う人間であり、また、間接的には痴漢行為が起きてしまう状況を起こしている環境（当然運営企業や混雑期を分散できない自治体、その他企業も含め）の問題で、結果としてそこに参加している多くの人を攻撃すべきではない。
〇〇の為のものなのだから、も、コロナ収束の為なのだからと同様に免罪符には当然ならない。
何かの為にそもそもその事に直接的な関係のない誰かが犠牲になる事を当然としてはならない。
日本の政治の迷走っぷりもそうなんだけど「オリンピック」という単語がつくだけで冷静さがゼロになるのとか本当にどうにかならないのかと思うんだけど。
オリンピックが嫌いであったり、仮に少なくとも今は開催すべきでないと思うのであれば、それは主催者や運営者に言うべきで、それ以上でもそれ以下でもない。
そういった事の意思を表明する事も自由だし、例えば大会に参加した選手を嫌いになる事も自由だと思う。
だが、その自由は個人を攻撃する事を正当化しない。
私は飲食店への十把一絡げの営業自粛の強制や禁止という措置は正しいと考えてはいないし、もっといえば、大型施設の営業禁止という話も支持はしていない。
理由は単純で、自治体や政府として｢お願い｣をするだけのやるべき事をやっていない状況が何度も緊急事態宣言の発出の原因であって、それを目先の対応として誰かに責任を押し付けるのがこの行動なわけで、単純に自治体や政府の尻を飲食店や国民に拭かせているだけの事に過ぎないからだ。
緊急事態宣言を出すな、とは言わないし、自粛や禁止を求めるのも必要性があれば躊躇せずやるべきだとは思う。
が、やるべき事をやらない、1年以上の期間をかけて、何も進歩しない、ルールや制度の構築もできない、政府が無能なだけでなく、自治体（そもそも実施面では責任は自自治体が負うもので、一部の行為の裁量権が中央にある程度であってそれ以外に制限等自治体には存在しない）、少なくとも私の環境で言えば都は無責任な行動しかとっていないわけであって、そのケツ拭きだけを都民や国民に敷いている状況について支持できるはずもない。
当然、こんな状況で都知事が未だにオリンピック前提の話をする事についても理解はできないし、やりたいならやるべき事、状況を適正にしてから言えよ、としか思わない。
が、だとしてもだ、その話やそういった感情があったとしても、大会に参加する事について選手を恫喝したり、萎縮させるような言動を取る気もない。
自分に置き換えたとして、私がどうしてもせざるを得ない事があったとする、極論言えばちょっと飲み物を買いにコンビニに行くであったり、PS5の先着販売があるのでそれに並びたい（まぁ、並ばないけども…）であったりしたとして、その欲求に従うのか、従わないのかというのは、結局私が私の良心に従って決める事で、誰からの指示も脅迫もうけるものではない。
当然、例えば先着販売が行われ、そこの参加するとしても、その場のルールには従うべきだし、そしてそれに参加した事に伴う責任（自分が感染するリスク、自分から周囲に感染させるリスク）は自分が負うべきで、それも含め、自分が判断する事に過ぎない。
これは当然の事で、この当たり前の事すら理解できないというのであれば、それはもう完全に冷静さを欠いていると考えるべき。
政治家の言動について普段から私たちは言いたい放題なわけで、であれば、こういったモノ事と向き合った時は、少なくとも彼らに言いたい放題な部分については、自分たちは少しは冷静になって物事と向き合うべきだと私は思いますが。
