何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

おそらく髪を染める染めないの話題は男性の方が厳しい扱いが多い

髪をブルーブラックに染めた同期「おじさんには見えない青だから怒られないの!」 加齢で見えにくくなる髪色で回避するライフハック - Togetter

まぁ、意図的ではないのだろうが、同性の事は女性陣として一括で表現した上で、男性の年長者だけがおじさんで加老により見えないとしているあたり、雰囲気的にはそういった方向性の人なのだろうかと思わなくもない。

まぁ、私は自分の関係するところでは髪の色も服装も少なくとも自由にして貰っているし、状況によっては自分のチームだけでも自由にする方向で調整していることもあって、お好きにどうぞという話しではある。

 

が、ちょっと違う視点でこの話は気になった。

全体のツィートを眺めると、おっさんの理解がない的な発言が多いが、私が感じるに、別に年寄りが髪を染める事に理解がないのは、男性も女性も同じかと。

例えば、職場の責任者を女性にしても、コールセンターなどで服装規定(現場で調整可能な範囲)に関わる部分で配慮があるかと言えば、そんな事は大抵ありません。

 

一方で、その話とは関係なく、多くの現場で男性に対しての服飾規定は男性には著しく厳しい事が多い。

例えばスーツ着用は明記されなくとも、スーツを着ないと言う選択をするだけでほぼ毎日のように嫌みを言われる事もあるし、失礼のない程度のジャケットを羽織った服装ですら、なぜスーツを着ないのかという個別の理由を求められる事もある。当然、スーツ着用は義務ではないという議論をするわけだが、相手のリアクションは「それは関係ない。聞きたいのはなぜスーツを着ないのかという話しだ」となる。

なお、この時の人事部長は女性でして、私は試しに女性は服装自由じゃないですか、と問いただした訳ですが、その時は「でも貴方は男性でしょ。男性には男性のルールがあるし、女性には女性のルールがあるの。それを守るのが社会人としての責任であり大人になるという事ですよ」と軽く性別による差別をほのめかされたわけです。なお、当社の服飾規定には当然男女でそういった区別された規定はありません。

 

髪を染めるという事も同様で、私は髪は染めないのですが、染めている知人がいた際、同様に指摘を受けているという話しをしたことがあります。というか、男性の場合、特に若手は「なぜ髪を染めてはいけないのか」という質問は私がもう少し若くて直接若手と話す機会が多かった頃の質問や指摘のナンバーワンだったと思います。

特に女性が明るめの色にする事程度であれば許容されているような職場でも、男性が同様の行為をする事は明らかに禁止されている事も多く、男性が染めるという事は明らかに女性よりも厳しい目で見られていました。

 

結局のところ、この手の話題は「おじさんが」という話しではなく、どちらかというとそういった文化がない時代の人が、そういった時代の教育を受けた結果、性別を問わずそういった事に謎の倫理感をもってしまっているという事であって、殊更おっさんだけを批判しても無意味かと。

むしろ男性でキッツい対応された人は私のように、使えるものをフル動員してでもお前らの圧には屈しない程度の対応をするおっさんもいるわけです。

 

あとは、否定的なおっさんが比較的多く見受けられるのは、単純にそういった役割のところに男性がまだまだ多いというのが影響しているとは思います。

ただ、前述のとおり、あまりこれは性別という話しではなくて、年代とか受けた教育/若い頃の社内での環境というものに左右されていると私は感じる(結構転職や出向でいろいろな会社に席を置いた身として)ますので、そういった視点で向き合った方がよいかと思います。

 

妻が仕事を探すときにも助言した事として、女性上司や女性の多い職場であれば女性への理解が高そうに見えるが、実際はそれ程顕著に差が出るわけでもない上、同性同士の方が結構エグい事が起きる上に、女性同士のトラブルには男性は介入が難しいので、トラブルなら男性上司相手の方がむしろ対応しやすいよ、という話しはした覚えがあります。

女性従業員に理解のある職場は、会社的にずっとそういった対応をしている事が多く、特定の人が理解しているかどうかはあまり意味がありませんから、見るなら人ではなく組織そのもの、例えば規定を読ませて貰って、生理休暇の扱いとか、結婚・出産に関する規定とか、明文化された具体的な事例を元に判断する方がよいとの意見です。

 

仮にその人が良い人でも、異動だったり組織改定だったりはあるわけですから、やはり規定というもの、組織としてどう対応しているのかという点を確り確認すべきかと。

 

逆を言えば、そもそも服飾規定で特段何かしらの事由により制限されていないものを、現場の勝手な判断で制限するような行為が行われている時は、普通に人事部門へ相談する事がよいのではないかと思います。

もっとも、私のように、謎な人事部長と新たに戦う事となるケースも有りますが、最近はそういった紛争をあえて大きくするような会社は減ってきているので、昭和後期から平成初期のような極端な扱いは減っているとは思います。

 

まぁ、髪に限らず、服飾規定の扱いに関して言えば、恐らくは全面的に男性の方が結構苦しい思いをしている事は多いと思いますので、男性にとっても、女性にとっても、少なくとも特段の理由もなく、何かしらの制限を受けたり、押しつけられたりする事がないような世の中になって欲しいものです。

 

特にコロナ過で比較的体格が変動しやすい状況でもありますし、ちょっとスーツを都度新調するのも、お安くないわけでして・・・。