何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

そもそも国は診断キットの審査承認手続きを行っているわけですが・・・

 

市販検査キットで3回「陰性」、受診見送った30代男性死亡…死後に感染判明(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

未だにPCR検査が受けられないものであると発言する人はどこから情報を仕入れているのだろう。普通に相談したら普通に検査を受けられるし仮にそれが上手くいかない(症状的に)場合ですら民間で簡単に受けられるのだが

 

みんな雰囲気でコメントしているのでアレですが、コメントの中には国がそういった製品の流通を管理すべきだったとの意見があったり、承認制にすべきだったとの意見があったりと、幾つか国の責任を問うコメントが見られます。

 

が、そもそも国は医療用途の診断キットについては、審査を行っており、且つ、現時点で医療用の診断キットが市販される事について許可されてはいません。

先日から報道されているように、今後幾つかの条件付きで許可するとの方針になったわけで、審査手続きを行っていないわけでもなければ、流通に対して無責任であったわけでもありません。

 

且つ、この事はニュースを見ていたり新聞を見ていれば、以前から何度も記事になっており、昨年まだPCR検査の体制が不十分な時に民間検査の利用や一部で取扱いのあった市販の検査キットについては精度が十分ではないため、基本的には信用してはいけないと、都度話題に上がっていましたし、その際も医療用途の製品はでまわっておらず、あくまでも研究用途向けであり医療用途で利用される製品とは信頼性が異なり、それを罹患の判断に対する利用について国が認めているわけではないという話しは繰り返し報道されていました。

 

また、その後の流れで言えば、PCR検査自体はかなりのペースで一定の症状があれば受ける事が可能なまで状況は改善しており、検査数が圧倒的に多かった東京都ですら、私もそうでしたが普通に受ける事ができました。

その他、民間でも企業側からの利用に関する需要もあり、簡易キットではなく所定の設備により診断する方法も含め、極論言えば当日依頼も可能な程度に体制は改善していました。

 

結局記事の方もそうですし、それにコメントする方もそうですが、情報を掴むという事について明らかにコストを負担しないという姿勢が、こういった結果であったり、誤った情報に基づいた判断をしてしまうという結果を生み、場合によってはそれが深刻な影響を及ぼすという事になるわけです。

 

確かに国も都も私から見ても不十分な事が多いとは思いますが、その中でも情報は発信されており、そういった情報を生かすも殺すも情報を活用する側の態度や姿勢というものに大きく影響されます。

 

例えば、東京に限らず幾つかの大都市では自治体が臨時の検査場を設けている等、PCR検査や抗原検査について利用できる体制も構築されていました。

少なくとも東京で言えば数カ所に設置されており、予約や面倒な手続きも必要なく、現場に行くだけで基本的には検査を受ける事も可能でした。

 

結局、そういったサービスを国や都が準備しても、使う側のわれわれがそういったものを生かそうとしなければ、いくらコストをかけて設備やサービスを整備してもいかされる事はありません。

 

私も含め、多くの人は国のコロナ対応や都のコロナ対応に不平や不満を漏らしています。

私も都の対応については無責任であり、何でも国の責任にする小池氏のやり方には明らかに怒りを覚えています。

 

が、だからと言ってそこに準備されている情報や設備、サービスがなかった事や何も手段がなかったというデマを発信する事が許されるわけではありません。

 

相手が自分が望まない相手であれ、事実は事実として受け入れて、理解し、その上で足りない部分や納得できない部分は批判すればよいですが、その為には情報を受け取る姿勢であったり、情報を探す努力であったりは必要です。

 

そういった努力や行動を行って、初めて相手に対して足りない事を指摘する権利を得る事ができるのではないかと思いますが。

 

当然、国や都の情報の発信方法、わかりやすさ、そういった点にも落ち度はあります。

受け手のリテラシーや理解力次第で正しく受け取れないという事もありますから、そういった点への配慮、努力は続けられるべきです。

が、それは同様に受け手である我々の側も同じで、情報を理解する為の努力、情報を見つける為の努力、そういった行動、それらが必要なのではないかと思います。

 

起きた事は仮にどのような事情があれ不幸な事で、起きるべきでは無かった事だと思います。

 

が、だからと言って、その事実を見たときに我々がデマや虚偽の事実を吹聴するというのは、さらにそういった不幸な人を生みだすだけです。

我々がすべきことは、そういった間違った情報や誤った認識に対して、それは間違っているという事を指摘し、そういった誤解が広がらないようにする事だと私は思います。

 

コメントする時も少しでよいので検索をしてみましょう。

 

この手の情報は単語を並べるだけで、大抵は厚生労働省をはじめ必要な機関の情報が上位に来るようある程度コントロールされています。

また、現在では2次、3次となる配信が行われるケースでも、警告の表示や参照先に掲示などによりだいぶ情報に対して配慮が行われるように改善されてきています。

 

そういった事を少し心がけるだけで、だいぶ誤った情報を避ける事は可能ですから、新聞やニュースを読まないとしても、ちょっと検索してみようと数秒手を動かす、その努力や行動だけしてみてはどうかと思います。