何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

面接の在り方は相手の事情もあるので対応する側もうまく変化に対応すべきという話

 

この一週間で6人程アルバイト希望の面接をしたが「面接に来ない」「履歴書持参してこない」「面接時間を朝四時と間違えた」とカオスだった

時間を間違えるのはさておき、履歴書を持参してこないのは比較的近年では増えていて、そもそも募集サイトには登録されているケースが多く、例外の場所だと発想がない事もある。そういった時代の変化は理解すべきかと

 

全部の事例がそうとは言わないが、結構こういった変化はもうここ数年進んでいる話で、今に始まったことではない。

面接に表れないなんてのは、私が知るかぎり、平成の頃には結構若い世代で始まっていたし、正社員の面接でもあったし、何なら派遣さんの顔合わせなんて営業さんが泣きそうなぐらいドタキャンというケースもなくはない。

 

で、まぁ、時間を間違うというのは昔からあるが、それは個人の事情(勘違い、ミス、性格的なもの)例えば履歴書の件はそもそも顕著に変化がでてきているケースで、そこを批判的なのはちょっと時代に置いて行かれつつあるのではないかと。

 

これも実は平成の中期ぐらいから徐々に始まっていて、そもそも昔は転職サイトなんてのは主流ではなかったのだが、あのころから、転職も第二新卒もなんなら新卒すらWebサイト経由のエントリーが主流になっていた。

特に分野によっては一部紹介というケースはあったが、転職者の半数程度はサイト経由なんてのもあったわけで、それぐらい市民権を得ていた。

 

で、当然だがそういったサイトでは履歴書もそうだし職務経歴書も事前登録が必須で、そもそもそれを前提に一次審査や書類審査が行われている。

つまり、募集している側は多くの場合で、事前にすべての情報を入手しており、面接とはそこに記載されていることについて掘り下げたり、または、そこから見える何かについて確認する場、そして本質的には自社が募集する人材に対して求めるものや、相手の疑問や認識のすり合わせを行うばであって、どちらかというと履歴書の確認というのは、ひと世代前の情報がまだ紙により伝達されていた時代のやりかたの名残でしかなかった。

 

で、あのころから私が知る限り、電子データでの提出というケースも徐々に増え、そもそも持参しても当日提出なんてことを求められることも減っていた。

というか、実際履歴書というのは、職務経歴書とちがって、人事面のスタッフからすると重要(採用後の諸々の手続きにおいてそれを参考にするので)だが、自分の経験を振り返っても、面談の時以外に採用した社員の履歴書なんて見返す事もないし、そもそも普通の会社は履歴書は人事部預かりであったり、または返却というのが現状の流れで、実はあまり重要性はないし、必須書類ですらない。

 

ともあれ、Webで事前に情報を提供するという流れはどんどん広がり、最初は大手募集サイトだけだったが、最近では個別の募集サイトで当然のように事前に提出を求めており、結果として当日再提出を求めるというのは、必ずしも行われない儀式になった。

 

私が最後に転職した時も持参したがそもそも面談者が提示を求めず、なぜか採用確定後、入社手続きの中で突然人事部に文句を言われ、提出しろと言われる始末で、言われてみれば確かに出してないなと思ったものだが、まぁ、そんなものがなくても社員証の準備はできるのだとちょっと関心したきもする。

 

で、時代はリモート面接も始まる程度進んでおり、その令和において言えば、恐らくすべての面談で履歴書は求められていないのだと私は思う。

つまり、履歴書を出す事が当たり前というルールが崩れ始めていて、ほしい人は自らちゃんと求めないといけないし、世の中的には徐々に求めないケースが増えており、ともすれば求める側がマイノリティになりつつあるという事も理解が必要。

 

いや、冷静に考えてほしい。

昔と違い、一家に一台パソコンがあるわけでもないし、当然プリンターなんてものはパソコン以上にない。

スマホで作れるが、そもそも印刷をコンビニプリントするというのも謎だし、高いし、その価値があるのかも不明だし。

確かに百均に売ってはいるが、買ってまで提出が必要なのか?という事を例えばアルバイトや就業経験の乏しい人、場合によってはそもそもそれまでの経験で履歴書提出が不要だった人からすると、必死だとは思わない事もあるだろう。

 

いや、当社は必須で事前に通知していた、という意見もあるだろうが、前述のとおり、世の中が昔のように必須の時代ではなくなりつつあり、つまり「世の常識」が変わりつつある中で、どちらが常識であるかは疑問で、つまり「正しい」云々で議論するのではなく、そいった事が起きた時、相手をどう理解し、判断するのか、ただのルーズな人間と評価するのか、それともそういった事がおきる背景がなにかあったと理解するのか、それとも時代よね、と考えるのか、そういった事そのものが今は採用する側に求められる時代になっていると思う。

 

恐らくこれからどんどん労働人口は減少し、円安等の事情もあり、国内では労働者の奪い合いが始まる。特に若い世代の奪い合いは過去にない程のものになると私は思う。

そういった時代になるわけだから、募集する側、採用する側も世の中の流れや相手の事情も考えつつ「こちらが採用する側、ルールを決める側」という昭和のような考えではなく、お互いがお互いの利益になるよう、都度、その局面で相手を正しく判断できるように物事を消化できるようにする必要があるのではないかと個人的には考えているが。

 

まぁ、何が正しいかは状況によるので一概には言えないが、面談自体、昔と比べるとそれ程情報を得られるようなものでもなく、結局は働いてみないとわからんよ、というのが現代の事情な気もするが。