何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

立憲民主党はもっとシンプルな路線に切り替えないと本当に消滅しかねない

参院選の投票先は自民50%・維新8%・立民7%

立憲民主にとって誤算だったのはれいわが出てきた事で野党の裾野が広がりを期待したが単純に立憲民主の支持者の一部が流れただけで野党間で食い合いになった点。その上共産とも被りつつあり旧社民党傾向が強まってる

コメントの内容は以前も言及した話ですが、ちょっとしゃれにならない勢いで立憲民主党は勢力も影響力も落ちている気がする。

ここ1年ぐらいは本当に半減とまでは行かないが、3割程度は落ちている気がする。

 

一つはコメントに欠いたように、れいわ新撰組が比較的シンプルな左派の要望の受け皿となっており、結果として立憲民主党の迷走ぶりやきわどい政策や方針に嫌気がさした人が流れているのではと思う。

さらに、日本維新の会は、自民党あたりの票の一部を喰うのかと思いきや、なぜかこちらも大阪を中心として自民党よりも野党内の票を集めるという結果で、こちらの影響も立憲民主党にはマイナスに働いている。

 

なんというか、一時期共産党を中心として左派勢力が一定の成長を見せていたものが、ここ数年で一気に崩壊し、それと同時に野党の軸が完全に失われた気がする。

 

いろいろ思う所はあるが、一つは立憲民主党は迷走している上、何でもかんでも票に繋がると勘違いして、結果的にマイナス方向の取り組みを続けている事が大きな原因ではないかと。

 

共産党との取り組みについて言えば、いろいろな方が分析しており、議席自体には寄与していると言っているが、全体として野党内での勢力図が変わっているだけで、与党である自民党との対決で言えば、より厳しい状況に陥っただけではないかと。

特に既に野党第一党の地位すら争う事が難しくなりつつある時点で、野党の顔としてのメディアでの取り上げもなくなりつつあり、このままでは大阪地域だけでなく、全国区でも維新に野党の方針を代弁する地位を奪われかねない。

 

政策の部分でいえば、おそらく党としての大方針自体にはそれ程抵抗感を覚える人はおらず、むしろ「それが実現できればねぇ」という程度の関心は持たれているとは思う。

が、やはり現時点では「実現できるのですか?」という条件が付くうえ、ちょっと内容が「みんな、こういったの、好きでしょ?」という雰囲気が漏れているようにも思える。

 

例えば

立憲民主党 生活安全保障

"ガソリン・小麦の値上がり防止"って具体的にどうするの?現状政府としても補助する程度しか手段がないけど、そういった話ではないだろうし。小麦に至ってはそもそも流通手段と流通量の問題なので不可能だと思うが。

についても、そもそも政府も何とかしたいとは思っても、自国の自給率サプライチェーンの状況を考えれば、政府として出来る事は実質的にはなにもなく、せいぜい補助を付ける程度の事しかないわけで、で、その話しで言えば、ガソリンや小麦に限らず全てが値上がりしている状況なので、結局消費税減税という話しを繰り返し述べているだけ(つまり、個々の政策で打開できる何かがあるわけではなく、消費税減税をして負担を軽減する事が、値上がり対策というロジックになりかねないという事)ではないかとも思うのだが。

同時に公開されている資料にも具体的な話しは記載されていないので、具体的な手法が公開されれば、改めて評価したいとは思うが、現状は「消費税減税で乗り切ります」という話しに尽きると思う。

 

で、消費税減税で乗り切るという話しを中心に置くと、一方で経済的な施策について財源どうするのよ、という話しにもなってくる。

消費税減税分の負担を視野に入れつつ、さらには経済政策を推進するとなると、少なくとも1年〜2年程度はその効果が実るまで踏みとどまる必要があるが、そもそもリターンが実るのかという話しは、国際経済の状況にも多分に影響される。

 

減らしますというのは、実質与党のばら撒きますと同じ戦略で、これはまぁ近年の選挙では双方主戦場にしている領域なので良いとしても、消費税に切り込むのであればそれなりのロジックを持たないとおそらく財務省を説得できない。

説得できないと、結局のところ「また実現性のない話しですか」という事になりかねないので、少なくとも「なるほど、そういうシナリオですか」程度の絵は欲しいところ。

どのみちいきなり政権奪取なんてあり得ないので、少なくとも立憲民主党は成長したと、具体的な提案ができる現実的な政党よね、という印象を与える事が必要で、この選挙ではそれだけが最大の焦点になるのではないかと思うが。

 

今回の選挙で仮に政権交代できなかったとしても、例えば与党が増税した上で、次の選挙までに運営を上手くできない状況でいれば、それこそ次の選挙では政権交代が、少なくとも野党連立による政権交代という可能性はゼロではないと思う。

その点でも、今回の選挙では、野党の中で立憲民主党という政党はどのような立場で、どのような事を、どのように実現していくのかという党のあり方をもう一度有権者に理解してもらい、イメージ自体を刷新する必要がある大事な機会だと思う。

 

ただ、それ以前に、今のままだと野党第2党の地位すら危ないのではないかとも思わなくはない。

 

というのも、最近の立憲民主党の突然の尖った発言のありようだと、ぶっちゃけ「だったら共産党でよくね?」というものが多く、左派支持者が立憲民主党かられいわ新撰組に流れたように、単純に尖った主張に期待を抱くそうは、共産党との間での食い合いをしているだけではないの、という空気を感じる。

 

まぁ、そもそも共産党と協調路線でいく事を立憲民主党は否定していないので、結局政策調整含め、共産党の方針にアレルギーを感じる人は、れいわ新撰組又は国民民主党に流れるだけで、結局のところ、共産党立憲民主党の両党の支持者の総数は純粋にへるだけなのでは?としか思えないのですが。

 

おそらくこのままだと野党の声として代表的な地位で立憲民主党の情報は取り上げられていたわけですが、近い将来、その立場は他の野党に取られる事になり、メディアでの取扱いが減れば、より一層投票対象としての認知度がへり、認知度がへるので、より尖った発信をするので、支持層である左派の流出を招くというマイナスのスパイラルに陥る、いわゆる旧社民党の崩壊時の流れを順当に歩んでいる気がする。

 

新型コロナウイルスの影響も収まりつつあり、また、その一方でロシアのウクライナ侵略の影響はまだまだ続く事が予想されるなかで、経済的にも精神的にも不安がまた高まる状況であり、これは実際には政治的な戦略としては判りやすい局面といえる。

他国からの侵略に対してどのような備えができるのか、であったり、経済環境の混乱に対してどのように国民生活を守るのかであったり、結局は凄くシンプルな部分で有権者は判断するのが現在の局面で、それ以外の事をいろいろ言ったところで、おそらくなんら票を集める事には繋がらない。

それどころか、何を訴えたい政党なのかがわからず、結果的には票を獲得できないばかりか、与党に票が流れるという事態になりかねない。

 

以前から繰り返しているが、立憲民主党はもっとシンプルに、単純な方針を打ち立て、且つ、党員の暴走を確り抑え、まずは野党第1党の地位を取り返せないと、今回の参院選は党の命運を決めかねない事になるのではないかと思うが。

 

なんというか、個人的に近い将来、野党の勢力図は、日本維新の会共産党、国民民主党、れいわ新撰組立憲民主党という序列になるのではないかと。

それぐらい、左派目線でみれば、れいわ新撰組共産党より立憲民主党が勝るものはないし、中立的なポジションで言えば国民民主党となるわけで、支持者をこの3党に奪われてしまうのではないかという雰囲気は感じます。女性の有権者視点でみてもそもそも共産党が常に優秀で、そのポジションを狙ったところで、結局は票の食い合いでしかないというのが現実。もっとも、そんな話しをするというのが本来はおかしく、立憲民主党自体が女性候補者を増やしている事は正しい方針であり、その結果は与党の女性票を奪っているとは思うのですが、それ以上におそらく他の政策での票の流出が大きすぎて、ほぼ無意味な状況に陥っている雰囲気を感じます。

 

兎に角、あれやこれや手を出して、全部評価したらマイナスでしたではなく、まずは確実に票を集められる部分、特に左派の票はは絶対に失わない、その上で、中間層の支持を最大限に得る、そういった方針を示さないと完全に野党内で埋もれてしまい、他の野党との立場は完全に逆転する事になるかと。

 

まぁ、今回もギリギリまでどこに投票するかは悩むと思いますが、私自身はまだ、現状の立憲民主党が出している情報では投票対象とはできないという気持ちが本音ですね。