何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

ルールが守れないサポーターはどの国でもただの厄介ものという話し

浦和サポーターによるルール違反歴(コロナ禍以降)を一部まとめてみた - +1 プラスワン

この話しに対して一部の浦和サポが「海外では声出し禁止なんてないよ」という謎理論を振りかざしているが海外でもリーグが定めたルールは絶対厳守で破ればチームに厳罰が下るのは常識。海外リーグはそんなに甘くない

Twitterで見かけていた話題(私は基本海外リーグ専門なので)の記事が偶々ありましたので、コメントしましたら、案の定謎理論のツッコミが来ました。

 

浦和サポーターによるルール違反歴(コロナ禍以降)を一部まとめてみた - +1 プラスワン

UEFA CLもプレミアもブンデスラ・リーガも、ついでにMLBアメリカスポーツも、声援の制限なんてない。G7でこんなことやってるの日本だけ。この件はルールの妥当性を疑うべき/↓声出しで厳罰下ったチームってどこよ?

普通に私のコメントを読めばわかりますが、私が言っているのは「海外リーグであろうが、リーグが定めたルールを守らないサポーターは処分されるのが常識」という話しで、声出しを禁止しているかどうかは関係ありません。

 

例えば、多くのリーグで入場人数の制限やスタジアム周辺での応援の禁止を始め、無観客開催以外にも緩和段階から色々と時限的ルールはありました。

 

当然ですが、浦和に限らず一部のサポーターがルールを守らない事はありますが、その都度チームが率先して批難し、多くの場合で監督もまたその陣頭に立って不適切な行為を行ったサポーターを批難するのが一般的です。

 

これ自体はどのようなスポーツにも見られる事ですが、特にサッカーはこの傾向が強く、とりわけ欧州ではそれが一段と強い傾向にあります。

 

この理由の一つが街との強い繋がり、絆によるものです。

サッカーでは強い、弱いという事もありますが、それに限らず、自分の街のチームを応援するというのは良くある話しで、それは街全体でチームを育てる、支えるというものでもあります。

 

今年で言えば、CLにチャレンジしたビジャレアルが有名ですね。

小さな街の小さなクラブが、大手のクラブを相手にジャイアントキリングを起こす。

今年のCLの一つの名物でもありました。

 

そういった街が中心となって支える欧州リーグでは、クラブは街や住民と共にという事は当然であり、コロナ過でもその考えは変わらず、チームが街に迷惑をかけない事、そういった視点でもスタジアム周辺の立ち入りの禁止や、集会の禁止等都度チームは広報を続けていました。

監督サイドからも、いろいろなチームで「街が大変な時期に少しでも元気になってもらえるように」とか「スタジアムには人はいないが、皆が自宅から届けてくれる声援で元気づけられている」といった旨のコメントは繰り返されており、チームは街、住民、サポーター、そしてファンと共にあるというスタンスは徹底しています。

 

そういった視点から、リーグもチームもルールを守らない、リスクを広める行為に対しては厳罰を科しており、それこそフランスでの暴力行為は有名ですが、それ以外でもサポーターのルールを破るという行為に対しては、通常は生涯入場禁止措置が執られる等、決して甘い処分ではありません。

 

なお、暴力行為以外であっても、暴言、特に差別的発言に対しては厳しいので、例えば21-22シーズンで言えばリーズサポーターが選手に対する人種差別発言により生涯入場禁止措置になる(もっとも、そもそも逮捕されていますが)等、そもそもコロナ過以前から、そういったコミュニティに対して迷惑行為を働くサポーターやルールを守らないサポーターに対しては、厳罰を処すというのが海外の通常のスタンスです。

 

それと比べると正直日本のJリーグは甘過ぎで、人種差別発言も放置されていましたし、ルール違反に関してはいくらでも事例が出るほどに放置されています。

おそらくやる側のサポーターも「別に日本では逮捕もされないし、何の措置もないでしょ」程度にしか考えておらず、リーグもチームも厳罰を適用しないので、ルールを守らない人が一定の割合で居続けるという結果になります。

 

声出しをしているかどうかではありません。

リーグが定めたルール、チームが求めた行動規範、そういったものを守るのか、守らないのかであって、何が対象であるかではありません。

 

実際、そもそもがコロナ過以前から一部のサポーターの行動は問題になっており、ニュースになるだけでも暴力行為、人種差別発言、チームに対する攻撃的な行動を初め、別にコロナ過の特別な事情だからルールを破ったというわけでもありません。

 

選手・元選手からも「声出し禁止は厳しいが、ルールはルール、ルールを変えたいならその努力は必要で、ルールがある以上はまずは守ろう」と当然の事を言った人に対してですら批判が飛ばされる程、おかしな状況で、そんなおかしな状況と欧州を一緒にしないでいただきたい。

 

確かに欧州でもダメなサポーターはいますし、今でも現在進行系で人種差別発言をするサポーターはいますが、随時チーム、リーグ、警察、そして何よりサポーターやファン自身も積極敵に関与し徹底してそれらを排除するための取り組みが続けられているわけで。

 

「欧州では声出しは禁止されていない」というこの手の反論は、定められたルールを守る欧州リーグファンを馬鹿にしているものであって、私は「一緒にするな」と言いたいですね。