何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

そもそも大半の人間は楽隠居なんてできない

 

タクシーの運転手が「昔、アニメの監督をしてたんですよ」と言うので名前を聞いたら『名探偵ホームズ』『ルパン三世』『ガンバの冒険』の御厨恭輔監督だった - Togetter

議論の意図も趣旨も全くわからんのだが、人が生きる上で、仮に金銭的事情であっても、個人的趣向であっても、セカンド、サードのキャリアを考えるのは普通では?経緯が不明なので議論すらできないが、論旨がさっぱり

2020/03/08 00:21

 

前提として金銭的事情でやむを得ずタクシー運転手となったとして、それが異常であるかというとなんとも言えない。

 

いや、業界の構造の歪さはあるとは思うが、ただ、年齢を重ねた社会人が昔とは違い、楽隠居できるような世界はそもそもどこにもない。

 

恐らく普通のサラリーマンでさえ、定年まで同じ会社で、右肩上がりの給与をもらい続ける事ができるなどという事はほぼあり得なくて、大抵はどこかで転職やリストラ、仮に続けることができても何らかの配置換えというのが普通で、役員や一定の役職を得て、良い給与をもらうなどというのは一握り、いや指折り数える事ができるほどでしかないと思う。

 

これは、本人に過失がなくてもそうなる話であって、年功序列型の社会体制が崩壊した日本では社会人になるときにある意味それぞれが自分の人生、キャリアを個々人で描かなければないらないわけで、いたって普通の事だと思う。

 

ある分野で頂に立ったことがある人がいたとして、それは結果であってそれ以上でもそれ以下でもない。昨年の営業実績がトップであったとしても、それは昨年の実績であって、今年は今年、来年は来年、そんなものだと思う。

 

営業職だって、技術職だって、経験や実績を積み上げているわけで、結果としてそれが通じない、又は時代が求めるモノとの乖離があるようであれば、それは若手に地位を奪われる事もある。

 

そしてその後、若手の稼ぎでそういった人を食わせるべきというのは、それは年功序列型の考えなわけだけど、それはもうすでに崩壊しているわけで。

 

実際のところなぜタクシー運転手をされていたのかはわからないが、仮にそれがどのような理由であれ、そういった事実があった、という事なのではないか、それ以上でもそれ以下でもないのではないか、と、思うのだが。