【反省会】”参政党躍進”の兆候、気づくのがプロも我ら(はてな界隈)も遅れたのでは?いつごろ気付いた?…の検証 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
そもそもトランプ政権(初回)が誕生した時から世界の流れは変わってた。僕はその時から指摘してた。実際その後の欧州での選挙でもその兆候どころか明確に結果がでていた。事実を認めたくなかっただけでは?と思うが
自分の過去の発言を遡った。
例えばコレ。
「トランプ支持者は理解できない」で終わり? メディアが見誤った彼らの感情
日本も全く同じだと思うよ。今多くの人が欲しているのは凄く素晴らしく美しい日本ではなく、今、自分がこの状況から一歩でも抜け出せる、少しでも打開できる状況であって理想というレベルではない。世界的な流れだし
2016/11/11 16:53
トランプ候補はなぜ大統領選に勝ったのか: 極東ブログ
社会が閉塞的になっている状況で自己犠牲を強いてでも他人を救うべきなんてのは完全な綺麗事でそれこそ自己犠牲という事を表層的に語れる金持ちや残る少数の本当に自己犠牲を受け入れられる人にしか理解されないもの
2016/11/10 17:14
2016年の米大統領戦の結果に関するコメント。
この後も常に似たような事を発信している。
結局この時も頭のいい人の皆正しい事を正しくしようと、という話しではなく、誰かが幸せになるのではなく自分が幸せになりたいという、利己的ではあるが至極単純な主張(正当性は別として)が広まったものでしかなった。
が、この時から米以外でも欧州でも同様の動きが活発化した。
全体の利益を求める事、その為には個人の利益が損なわれる事も当然だよね、という主張は正しくはあるが、問題はその不利益に対する評価は人によるしそれは利益も同様で、結局のところ貧困層であったり生活に不満が多い人にとっては例え実際には利益が勝っていたとしても、感覚的には閉塞感や不利益ばかりという印象になる。
単純にそういった不満や不安とインテリ層や従来型の活動家はまともに向き合っておらず、そういった人々の不満や不安は解消されないまま、時間だけが過ぎ、そしてコロナ過をむかえ大きな変化がさらに追い打ちをかけた。
さらに日本に限らず、属性による対立の激化もあった。
主張する側には自分に正当性があると考えているだろうが、批判される側にも同様に(少なくとも自己の主張する)正当性はある。
これは対立が問題であったという話しではなく、自分達の主張を通すためならば攻撃的な手法を用いる事も仕方ないという言い訳が蔓延した。
結果、皆様ご存じの通り倫理感や正当性等というものは無縁の行動は目立つようになり、それに不満をもっても止める術はほぼない。
私はこの点にも何度も問題として指摘してきた。
いつか自分達が攻撃される側になったとき、自分達のしている事、納得出来ない状況になってから言い訳をしても遅いよ、と。
どんなに「自分達には正当性があった」と主張したところで、攻撃された側はそんな事を理解することはないわけで、結局、攻撃した側と攻撃された側という関係しか残らない。
こうなると、既存勢力というのは基本的には弱い。
歴史や集団の厚みがデメリットとなり、何かに付けて「あの人はこんな行動をとった人だ」「あの人は私にこんな攻撃をした人だ」「あの人は私の声なんて何もきいていない」等、全ての歴史や関係者の行動がマイナスになる。
で、一番のダメな対応は、相手に対して失敗や欠点を挙げて攻める事。
今、まさに既存政党や既存政党の支持者が必死になって行っているが、これはダメ。
何故か。
そんな事をしても、その支持者の中にある不満や不安は解消されないから。
行動原理は正しさではないわけだからそこを攻撃しても、それを理由にしてもなんの意味もない。
仮に次の選挙で何とか乗り切っても状況は変わらず、仮にそこで何とか既存政党が議席数で上回ったところで、その状況を変えられない、変わるというメッセージを伝えることができないと、その次の選挙ではより大きな揺り戻しがおき、下手をすれば第一党にすらなる事も想定される。
結局既存政党には何もできないんだなと、やっぱり今までの政党ではダメだなというイメージをより強烈に植え付けてしまうから。
それこそトランプ政権発足と同じような流れで。
今すべき事は、まずはそういった支持者達の不安や不満はどこにあるのか正しく理解する事、そしてそういった不安や不満に「相手の立場で寄り添う事」、それ以外にはない。
重要な事は「自分の立場」ではなく「相手の立場」である事。
正しいか、正しく無いかではない。
仮に相手の理解や行動が間違っていても、それを「貴方の認識は間違っている」と諭すのではなく「そうか、そういった不安や不満を持っているんですね」というまずは理解から入る事、その上でその状況とどう向き合うかを一緒に考え、どうなる事を望んでいるのか、その選択肢以外に方法はないのか等、寄り添って考える、行動する、そういった事が必要であって、それ以外の行動はほぼ全てマイナスとなる。
いや相手が攻撃的だからだ!という人もいるだろう。
が、それでもダメ。
対立構造に持ち込まれると、基本的に既存の考え方は負ける。
何故ならば、そもそも正しさで議論していないから。
不安や不満というものが根底にあるので、結局それが解消されないのであれば正しさなど何の価値もないのであって、その戦い方に乗ってはダメ。
相手が攻撃的であるというのは、言い換えればそれでしか現状は戦えないから。
属性間の対立で見えたような、攻撃する側の反対には攻撃される側の不安や不満があり、それは正しさではなく寄り添うか寄り添わないかの話しでしかないという事を彼らは十分理解している。
だからこそ彼らの発信する内容は、多くが整合性がとれない事が多い。
何故ならばより多くの人の不満や不安によりそう事が目的なので、それ以外の人のもつ正しさなんて何の価値もないし、理解する必要もないから。
ハッキリ言えば、攻撃的な手法、いわゆる従来既存政党が使ってきた「スキャンダル攻撃」のようなもの、特に個人攻撃のようなものは意味をなさない。
いや、正しくは一瞬は効果があるだろうが、その先には前述のとおり大きな揺り戻しが発生し、その影響は数倍の結果を伴って帰ってくる事になる。
仮に今回の結果として明確な勝利という結果を得られなかったとしても、それはおそらく負けや失敗を意味しない。
不安や不満の受け皿となっているというイメージが醸成されてしまう事が一番の問題で、逆を言えば、それを誰かが変えないとこの流れは変えられないし、人の不満や不安は基本的に今の世の中では膨らむトレンドにあるわけで、結局のところ地道な対応しかないが、多くの政党はそれができていないし、既存政党の支持者も従来の攻撃的な手法しかとれないので、負け戦に片足を突っ込んでいる状況。
別に間違っている事を肯定しろ、という話しではない。
間違っている事を信じている人間に「それは間違いだ」というとしても言い方、伝え方、理解させる為に踏むべき手順があるよね?という当たり前の話に過ぎない。
これが属性間の対立頃から全くできなくなり、攻撃したものが勝つ、攻撃しつづければ勝つ、負けを認めなければいつかは勝利という間違った成功体験を得ている既存勢力や既存政党支持者にはまったく理解できなくなり、そんな単純な行動ができたのが今勢力を伸ばしている政党という話しであって、それ以上でもそれ以下でもない。
もっとも、それらが本当に不満や不安を解消できるかは別だが、それらの支持者にとってはそれはまだまだ先の事で、解消されなければその時に考えればいいだけの事。
何故ならば今まで散々変わらなかったのだから、一番変わるかもしれない選択肢、過激であろうが、劇薬であろうが、変わる可能性があるものを選んでいるだけであり、それで変わらないなら、他の選択肢を選んだところで彼らの不満や不安はどのみち解消されないわけで。
また次のチャンスまで待てばよいという話しに過ぎない。
まぁ、既存政党の支持者(私も含まれるが)には何もできないと思う。
理解もできないだろうしね。