よんだ。
「JICAアフリカ・ホームタウン」に関するデマについての拡散の流れ - 電脳塵芥
デマとは違うのでは。事実として先方は我が国の認識と異なる発表をしており、それがネットで問題だと指摘されてやっと理解にズレがある事を認識した。その上で訂正を求めた。少なくとも事実として存在していたわけで
なんというか、典型的な古き良き日本人の考え方かなと。
私自身は国内の仕事も、一部海外の仕事も、日本人ともそれ以外の国籍の方とも仕事を普通にしますので、この考え方には違和感を覚えます。
まず、国内であれ海外であれ、1人以上の人間や組織が関わるケースでは認識のズレは普通に起きます。
どんなに細かく調整しても、文章を認めても、何をやっても何かしら「え?それそういう認識?」というものはあります。
で、そういった事が起きる事を問題にする必要はないですが、日本人典型的な悪しき考え方として「いやいや、皆解ってるでしょ」であったり「わざわざコレを言うまでもないでしょ」のような思い込みが結果として問題を大きくする事はままあります。
そういった時、日本人どうしだと「いや、普通こうだよね?なんで君はその理解ができないの?」というように、誰を基準に考えるのかは「普通」という非常に曖昧な定義や「経験則として」のような、過去事例を元にするような話しに頼りがちです。
が、そんなモノは国際社会では何一つ役にたちません。
というか、この手の問題が起きたときに何も言わないのはまずダメです。
最低限当事者にちゃんと「違うよ」と伝える必要がありますが、とはいえ、国にもよるのですが公に「おまえの認識違うよ?」というのも相手のメンツを潰すので大抵はダメです。
大抵の場合は「ごめんね、なんか認識ちがうよ。こちらの認識はこうだよ。前回そう確認したよね?念のためメール転送するね」のような形で当事者とまずは確認して、後に「じゃぁ、こんな感じでフォローいれるね」だったり「フォロー入れておいてね」のような形で相手のメンツを潰さないようにいい感じでフォローします。
では「いやいや、皆解ってる事だから、あえて言うまでもないでしょ」のような形で放置するとどうなるかというと、言うまでもなく誤解が正しい認識になります。
で、それを後になって「いやいや、普通に考えて違うでしょ」と言ったところで「でも君は違うと解っていたのに正さなかったじゃないか」という指摘を受け、逆に「君は間違っていると認識して放置したの?」となって、状況にも寄りますが「あいつ何言ってるの?」のような感じで、何故かこちらが問題児のように扱われます。
そもそも「おかしくない?」と気づいたときに「まぁ、皆わかってるでしょ」のような発想は海外にもないとは言いませんが、まぁ、通じないです。
通じるとしても「意味」や「解釈」のような曖昧なものではなく「ルール」だったり「文化」のような明確に過去から決まっているものであったり、何か別の具体的な事実が明確なもの、に限られます。
特に、双方で取り決めた事について認識がズレているのにそのまま放置なんて事は、少なくとも自分達に不利な状況では行わないです。
そんなもの放置しようものなら、その間違いが前提に物事が動きますし、それを前提に議論をしようものなら、それこそ暗黙の了解を示したとすら受け取られかねません。
というか、おかしいと思った事をおかしいと指摘するのは普通であって、むしろ日本人はなぜそこに遠慮するのか私も同じ日本人として理解ができません。
いや、言い方や伝え方はあるとしても、おかしいものはおかしいと言うべきだし、普通に海外でも言いますけどね。
むしろ日本人は「言わなくてもわかるでしょ」のようなエスパーのような相互理解を求めますが、そんな事が通じる世界はもうありませんし、なんなら日本国内ですらそんな時代でもありません。
相手の国が間違った発表をするのはままある事だとしても、それはそのまま放置すべき事ではないし、それ以前に発表内容を第三者から指摘されるまで当事者(国や自治体を含む担当者)が確認していないというのも問題です。
普通確認しますし、何なら原文チェックもするし、必要なら自国の第一言語だけでなく、相手側の第一言語での原文も作成し相互チェックする程度の事は、いち企業ですら行います。
原則どの言語による文章を有効なものとするかは予め取り決めをしますが、仮にそれをしても理解をする為には翻訳も必要となりますから、その翻訳結果が意図したものを正しく指しているのか、効果だったり範囲だったりが適切であるかは細かく確認します。
そういった事は普通にやりますし、間違いの文書が出回る事もありますが、それが第三者から指摘されるまで「認識にズレがあるのに気付かなかった」というのは問題ですし、それを指摘したら「デマ」というのは流石にどうかと。
仮にそういった文書や発表が事実としてなかったのならそれはデマであるといえますが、間違った認識とはいえ、その間違った認識を発表されており、それをさらに第三者が文書として採用し記事化しているわけですから、認識にあやまりがあり、訂正が必要なのであれば指摘するべきでしょう。
いや、ネットで取り上げられるよりも早くやれよとむしろ言いたいのですが。
兎も角、なんというかこの手の話しを「いやいや解っていて当然だし、いちいち取り上げるほどの事でもない」というのは、まさに古き良き日本人のそれではあるのですが、その認識を国際社会にまで適用するから、まぁ、日本のビジネスも活動も海外では、まぁよく失敗したり、いいカモにされたりしているのですよ。
むしろこういった所は、もっとちゃんとやってほしいわけでして、別に日本人ファーストがどうだとか、参政党がどうだとか関係なく、ちゃんとやれよ、としかいえないですけどね。
なんでもかんでも参政党だ陰謀論だと片付けるのは良くないと思いますよ。