F1は2019シーズンの開幕が迫り、18日からプレシーズンテストが開始されます。
今年はレギュレーション変更に伴う各種対応の影響もあり、いくつかのチームで多少の混乱もあったようですが、現状ルノー、マクラーレン、そしてレーシングポイントの3チームをのぞき、7チームが新マシンのお披露目とシェイクダウンを完了したようです。
なお、フェラーリは本日(日本時間では昨日)がお披露目でしたので、まだシェイクダウン報道はありませんが、アルファロメオ及びハースが既にシェイクダウンを実施している為、各種パーツ類、エンジン共に特に問題はなさそうです。
両者は実は最初にエンジンサウンドを公開しており、また、お披露目前から今季のエンジンとなる「E-Tech 19」は過去最高傑作であり、明らかに昨年からパワーアップしていると公表していました。
マクラーレンなどはエンジン始動時の映像を公開するなど、非常に積極的に進捗状況を公開しており、今年はある意味ホンダ、ルノー両社のエンジンがいかにメルセデス、フェラーリエンジンとの差を埋めてくるのかという期待を持ちつつプレシーズンテストをまつという状況でした。
しかし、ウィリアムズの当初のシェイクダウン予定のキャンセル報道から始まった混乱は、その後ルノーのマシン製造の遅れによりプレシーズンテストもギリギリとなる可能性という発表も行われるなど、波乱のある幕開けを予感させています。
ただ、気になるのはマクラーレンの状況です。
マクラーレンは今年はドライバーを一新しており、且つ、公開されたマシンも昨年のものと比較してある程度アグレッシブに変更をしている為、おそらくは少しでもテストを実施しておきたいと思うのが普通で、また、エンジンも昨年の通称「SPEC-C」をさらに進化させたものであれば、信頼性も含め、エンジン側のルノーとしても少しでもマイルを稼いでデータを取りたいのが通常です。
しかし、この時点で調べる限り、海外のニュースでも、公式サイトでもいずれのチームもシェイクダウンを行ったとの報道はありません。
プレシーズンテストがスペインで行われる事を考慮すると、今日が実現可能な最終日であるため、おそらく本日中にニュースが流れなければ、ぶっつけ本番でのプレシーズンテスト参加となるものと思われます。
ただ、ルノーとは違い、マクラーレンはマシンの実車は既に完成している為、シェイクダウンを実施しない理由がありません。
実際、昨年もプレシーズン前に実施しており、今年だけあえてしないという理由がかなりわからないのが実情です。
そこで考えたのが、実はルノーの問題も実はシャーシの開発ではなく、エンジンだったのではないか?というものです。
ただ、始動映像等を公開しているわけで、完成していないという事はないはずなのですが、どうもちぐはぐな状況です。
ただ、エンジンに何か問題があったとするとルノー、マクラーレンというルノーエンジンを搭載する2社そろってシェイクダウンを実施できないという状況の説明はつきます。
一応、エンジン自体は同じメーカーであれば、昨年型を乗せることも可能(大きな変更がなければ、ですが)ですから、さすがにプレシーズンテスト自体に参加しないという事はないと思いますが、ちょっと気になる状況ではあります。
個人的にはサインツは嫌いではないし、リカルドも好きですから、まずはトラブルなくシーズンインしてほしいと思っていますし、また、F1が盛り上がるという意味では、間違いなくホンダとともにルノーのエンジンの進化は必須ですから、そういった点でもエンジン絡みのトラブルでなければよいのですが…。
杞憂であってくれればと思いますが、ちょっと気になりますね。