何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

そんな事を言っているようではいつまでも野党は勝てない

 

北守 on Twitter: "6月に再発が確認され、長時間の公務に耐えられない状況にあったという言い分を信じるのなら、少なくとも7月31日に憲法53条に基づく国会開催要求がなされた時点で代理をたてるかやめるべきだった。コロナ対策のための貴重な1ヶ月を安倍のせい… https://t.co/MdhoXCttVx"

一応マジレスしておくと別にその時期に総理が退任していても国会は開かれない。理由は単純で国会を開く決定自体は内閣が持っているが、現代においてこの判断は政党を含めた執行部が協議する事案で開くメリットがない

 

コメントが全てで、総理大臣が全ての事柄を専権的に判断出来るかと言えば、現代においてそんな事はない。個人的にそのあたりで若干の男気を見せたのは元野田総理ぐらいではないかと。

 

結論は、国会を開かないのは自民党の事情であって、別に内閣はそれを権限によって実施(開かないという意思を行使)しているだけなので、極論言えば、3月頃に退任する事となっても、直接的な目的では国会の召集には応じないわけで。

もっとも、そんな時期に退任していれば、別な理由で開く事になるので、混乱の極みではあるものの、国会自体は開かれただろうが、国政論議には到らないので、まさに無駄でしかないが。

 

結局、今の日本の政治の問題は、実質内閣が独立して運営できる状況にない事で、建前上は「私が判断」と全ての総理大臣はいうものの、国会運営も含めれば、与党全体の思惑で開催、非開催が決まるわけで総理大臣の意思はあまり関係ない。

 

本件「もっと時期が早ければ」と仰る方は多いようだが、別になにも変わらない。

少なくとも1〜2ヶ月早かったとしてもね。

 

6ヶ月ぐらい早ければ色々と違ったかもしれないが。

 

トランプ大統領がヤバいのは母体の方向性すら興味がない状況で自らの判断でまさに独裁で進めている一方で、結局は彼をまた推さざるを得ない状況を作っている事。

もし、日本の総理大臣があそこまで強権で進める事ができていたなら、もっと色々かわったのかもしれないが、日本のシステムではそれはない。なぜなら大統領ほどの権限を内閣総理大臣は有していないので。精々できる事は解散権程度でそれ以上のものは総理大臣には与えられていないわけで。

 

おそらくこの手の指摘をする人は、まず、それによって何が変わるのか、そもそもなぜ国会は開かれなかったのか、野党の要求に応じなかったのは総理大臣個人の判断かそれとも与党の判断なのか、という基本的なロジックを整理する事から始める必要がある。

 

当然「いやいや、時の最高責任者の判断が独立していないとかありえないでしょ!」という結論にいたるわけだが、なので冒頭からその点が問題で、その問題がある以上、実は誰がやっていても何にもかわらんのよ、と申し上げているわけで。

 

なので、国会が開かれない事について誰に責任があるかと言えば、単純に与党執行部に責任があるという答えで、解散/退任を求めるとすれば、本質的には与党執行部に求めるべきはなし。

 

そして、総選挙にでもならない限りは執行部の入れ替えはないわけで、つまりは総理大臣が替わったとして、与党執行部は今後も変わらぬ政権運営をさせるだけで、誰が、という点はそれ程重要ではないという話し。

 

なお、これは自民党だけの話しではなく、少なくとも過去の総理大臣や内閣はほぼ全てが同様なので、日本の政治システムの問題で、改善すべきはそこだと私は思うが。