何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

朝、自ら早く出勤する奴なんか世の中にいないと思っているあなたへ

 

痛いニュース(ノ∀`) : 上司「残業するな。仕事量はそのままな」→部下、早朝勤務繰り返し自殺→妻の損害賠償請求は敗訴 - ライブドアブログ

早出が残業と認められないケースはままある事。朝型という事で仕事量にかかわらず朝早く出勤する人も結構多い(自分のペースで仕事ができる、勉強に使う等)ので、その理由で除外しているだけだろ。ちゃんと読め。

2015/06/18 02:10

 よんだ。

 

まぁ、判決の理由は詳細読まないと妥当か否か判断できないのですが、書かれている事をそまま解釈し、且つ、そう判断するにいたった経緯を想像すると、なかなか難しいこともあるのかなと。

 

ようは、朝出勤を業務量の多さにより行ったのか、それとも、そもそも朝早く出勤する事が業務量にかかわらず本人の意思により行われていたかという判断で、会社側が夜間の残業を禁止する以前から早朝の出勤が行われていたという部分で争ったのだろうと思われます。

 

まぁ、以前から夜間は当然として、朝も早くから対応しないといけないような状況であった場合、その判断はどうやったのかという事が気になりますが、少なくとも判決に至った理由は、そう解する理由が(大阪高裁には)あったという事でしょう。

 

さて、まいどきになるのはブコメの反応です。

冷静なものもあれば、明後日の方向にぶっとんでいるものもあります。

 

その中でも特に気になったものは「時間前出勤なんて本人が望んでやる人なんかいるわけないだろう」という趣旨のコメントです。

 

えーっと、僕の周囲は自由な方が多いのでそもそも早朝とか深夜とかあれなんですが、私の周囲に限らず、早朝出勤を行う方はそこそこの割合でおられます。

 

いろいろな理由がありますね。

 

例えば、子育ての関係上会社から離れた場所に住居があり、交通機関が込み合う前に出勤したいので、早朝出勤を行うケース。これは大手勤務でローン組めちゃう人とかだと結構ありますね。特に都内で戸建を買うとなると、ちょっと23区内だと厳しい場合に、快速圏内であったり千葉方面であったりといろいろな地域におられます。

ちょうど良い時間に出勤できればよいものの、離れれば離れるほど、乗継が発生すればそのぶん調整が難しくなり、結果結構早めについてしまうというのはよくあります。

 

他にも多いのが静かな時間に集中して業務をやりたい人。

私の職場もそうですが、社内で音楽を聴きながら業務ができなかったり、それにも関わらず比較的騒がしい職場であってそれが気になる人というのは結構おられます。

それ以外でも、資料をまとめる時に、会議や電話対応等で作業を中断したくないので、朝早い時間から集中してそういった作業を行いたい方というのもおられます。

まぁ、このケースは結構微妙なんですが、別に朝でなくても消化できる方が多い(私の同僚では)ので、残業による労災で争うものとは全く別物の話ですね。

 

あと、ここ数年結構増えているのが朝を自分の為の時間に使われる方ですね。

会社で朝ごはんを食べながらゆっくりと英語や資格取得の勉強をされる方や、それ以外の趣味の時間や調べものに時間を充てるなど、早めに会社に出勤して、仕事の準備をしつつ、ゆっくりとネットを見ながら朝の時間を過ごすタイプです。

僕からすると家でやった方がよくね?と思うのですが、私の職場でいる方の話を以前きいたとき(お酒入ってましたが)は、一人は家族もいるので、会社で朝やる方が集中できるという意見であったり、あともう一人は家にパソコンを持っていないので会社のパソコンでやる(善し悪しは別として…)という人もいましたね。

1年ぐらい前の話なので、今どうしているのかはちょっとわかりませんが、スマホ時代になったらまた少し変化があるのかもしれません。

 

このように、それほど多くないものの、朝仕事以外の理由で会社に早く出勤される方がおられるので、この事実は理解すべきでしょう。

 

ブコメで視野が狭くなるのはやむを得ない(読解力の差やテーマに対する個人的な感情等、様々な要因で影響をうけますので)とは思います。

ただ、自身が行わない事=存在しない事、というのはちょっと狭すぎます。

 

当然、このケースがどのような事情で朝出勤を行っていたのかの判断は、残念ながら現状の情報だけでは判断できません。

もっとも、傍聴していたなら別ですが。

 

ですので、最高裁で争われた場合、どのような結果や事実が明らかとなるのか、というのはこれからに期待するしかないわけです。

 

もっとも「時間前出勤なんて本人が望んでやる人なんかいるわけないだろう」と思い込んでいる方にとっては、おおよそ事実なんてものはどうでもよいのかもしれません。

事実に興味のある人はなぜそう判断されたのか、という方向に興味が行くものだと思いますので、最初から全否定というのは思考停止であって、そもそも理解するという行動をとるつもりがないのかな、と思いますので。

なぜなら、事実ではなく、自身の理解が全てと言っているようなものですからね。

 

ただ、それにしても「時間前出勤なんて本人が望んでやる人なんかいるわけないだろう」という意見は稚拙すぎますね。

全く持って私は興味ないですが、週刊誌では毎年のように朝出勤の進めであったり、なんかインテリジェンス界隈から昔聞こえてきた神話のようなネタがこぞって掲載される昨今です。

興味のない私ですら、目につくし、嫌でも「あぁ、世の中の人は朝からがんばっちゃう人もいるんだなぁ」と思わずにはいられない程です。

まぁ、どんなに話題になろうが効果があろうが、私はやりませんがね。

朝のやまもといちろう先生の出演が見れなくなりますし、小倉さんの興味のない話題だと本気でどうでもいいというぶった切りが見れなくなりますからね。

 

ただ、私が興味ない=朝型なんて存在しない、なんて事はありませんから、もう少し冷静に事実と向き合った方がよいのでは?と思いました。

 

気を付けないと案外貴方は「ブラック社員」と周囲から呼ばれているかもしれませんよ?