何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

双方コミュニケーション能力が欠如していただけではないのか?

 

婚活で紹介された猫飼い男性に猫アレルギーである旨を伝えたら男性が「猫は捨てます」と言ってきたので食事代を置いて帰った→賛否両論 - Togetter

動物を安易にすてる、と思っている人もいるかもしれないが、それはわからないよね。彼にすると、その出会いが何よりも大事だったかもしれない。情報がないと言う事はつまりはわからないという事に過ぎない。それだけ

 

唯一わかる事は、双方にとって、この出会いが成立しないという事はよかったのだろうと思えることですかね。

 

結婚にかぎらず、人と人が一緒に過ごすというのは、究極の話し、異文化コミュニケーションを常に続け、その中の違いを如何に擦り合わせるかという事の繰り返しでしかありません。

 

これは、親、兄弟、パートナー、友人、なんでも同じで、違うのは当たり前というところからスタートして、その上で、違うという事は理解することが単純ではない、一言の「はい」という肯定と受け取りがちの返事が、本当に肯定の意味での返信なのか、それともそれは消極的なものではなかったのかなど、一つのやり取りであっても、色々と配慮が必要なもので、それほど単純ではない。

 

「では捨てます」

 

この一言だけで、全ての背景、行動を理解することはできないし、ましてやどうしてそうなったのかも理解はできない。

 

もしかすると凄く大きな決断だったかもしれないし、いやいや、安易な判断だったかもしれない。

一方で「猫好き」に「猫アレルギーなんです」という事を告げることもまた同様に、何が正解になるのかわからないような気もするものの、ではそれを隠す事に意味があるかと言えば、それも誠実さも将来的を見据えた場合も正しくはなさそうだ。

 

結局、このどうしようもないやり取りから見えてくることは、二人のコミュニケーション方法では、この二人に未来はなさそうだという事に過ぎない。

 

夫婦や恋人なんてものの関係は、どちらか一方だけの柔軟性だけではどのみち成立しない。

 

大抵の場合、片方が折れ続けているように見えても、実際は、そうでない部分で相手も折れている事は多く、そのバランスが著しく崩れれば、そのストレスから離婚や別れという選択に至るに過ぎない。

 

この二人はそれ以前の段階で躓いたに過ぎず、それは二人のコミュニケーション能力では彼らのギャップを埋められない事を証明しただけに過ぎず、人間性を批判する為の情報なんて存在しないし、する必要もない。

 

あえて批判するならば、理解に苦しむ程度の説明しかしなかった側も、その状況で状況を理解するだけのコミュニケーションが図れなかった側も双方改善が必要であろうと言う程度の話しに過ぎない。

 

そもそも婚活というのは、そういったものを含めパートナーとなれる相手を探す場なわけで。

 

それ以上でも、それ以下でもないが、ただ、この程度の断片的な情報で、相手の人格を否定するというのは、中々DVの素質が見え隠れするという所だけは明記しておきたいと思います。

 

 

状況を拗らせるのは依頼者の利益に沿わないように思うが

 

「強い女メーカー」の商用利用に関する当事務所の見解 | U&T vessel 法律事務所

うーん、これは依頼する先を間違ったんじゃないかなぁ。商用利用については明示的な事例を挙げていない場合は、個別具体的に判断というのが過去の判例でも明確だし、強い口調という表現は口頭である必要もないからね

 

これなぁ。

 

コメント以上の感想は出てこないのですが、公開されている警告文章は、少なくとも初回に送付するような内容ではないと思います。

というのも、当然相手方が争うケースもありますから、そういった場合に裁判で有利に進めるという意味でも、警告時はまずは金銭的負担を生じない条件、つまり即時利用の停止と今後の利用規約の順守の制約を依頼すればよく、まずはその点の確認が行われているのか、という点が疑問です。

その点の確認が行われた、つまり、実はあれより前に適切な手順での警告が行われたものの、相手方が誠意を見せなかったという事であれば、あの文章となるかと思いますが、一般的には相手の誤認のケース(例えば書面が届いていないケースなど)もあり得ますので、念のため警告文でも、すでに送付済みの文面の概略と送達日時を明示し、それを守らなかったため、という一文を含めた警告として金銭的な負担を求める点、そして次の段階は法的手続きに粛々と入りますよ、という段取りを含むことが一般的です。

 

実際面倒なのですが、ここまでやっておかないと、裁判になると、地味に和解の提案を受けることは多く、そういった際にもどの程度の段取りが踏まれているのか、という点は確認され、それも含め、悪質さであったり、なんだりと判断して、請求額に対してどの程度認めるのかという事が決まっていきますからね。

 

ただ、公開された文面を見ると、どうも初回通知では?という雰囲気を感じますので、それだとちょっと手続きが乱暴で、あまりこういった紛争の対応に慣れていないのでは?という感じを私は受けました。

 

まぁ、実際は本当はどんな手続きが行われたか、という点によってまったく変わってきますから、事実はわかりませんが、だからこそ、そういった情報が間違って認識されることで依頼人が攻撃されたり、その後に不利益を生じさせないように対応するのも、やはり経験であったり、テクニックであったりと、なかなか昨今は法律に詳しいというだけでは難しいものがあります。

 

そのほかで言えば、脅したかどうかという点については、実際に争われる場合は、受け手が萎縮するような行為があったかという点で検討されますので、特段口調であったり、文章であったりがどのような言葉でつづられているかというのはあまり意味がありません。

極論言えば、非常に丁寧で、優しい言葉でつづられていた手紙であっても、受け手が追い込まれるような事を一方的に送りつけているような場合は、誠実に協議することで争いを解決する意思はなかったと認定されかねません。

特に、相手が個人になると裁判所も単純に法律を適用して一律にかつ一方的に処罰すべき、という短絡的な判断にはなりません。

皆さんの中ではどのように裁判所や裁判官が映っているかわかりませんが、実務の面では結構書記官含め、法律は前提としながらも、個別の事案について向き合ったうえでの判断がなされますので。ただ、裁判官も人間だな、と思うようなケースも多々あり、今日は機嫌わるいな…みたいな事もあるのはつらいですが。

 

いずれにせよ、当然民事訴訟については原則は判例を考慮した判決となるものですが、実際にはそれぞれの事情について個別具体的に判断され、少なくない件数で和解の提案が裁判所からだされますので、そういった意味もでもそこに至る手続きであったり、実際の被害であったり、細かい点でいえば当然依頼人の心情であったりと、様々なことを検討して求められている事について考えて対応した方がよいと思います。

 

同様に、商用利用の定義も、あらかじめ明示的に記述が個別具体的に記載されているケースは別ですが、その定義が存在しない場合はそれが記述されている商用利用に該当するのかという点は都度検討されます。

ネットで有名なケースでいえば、いわゆるオークションであったり、ブログのアフィリエイトは事業とみなすのか、という判断があったりするわけですが、あれらも事情を個別に確認し判断されています。

私の知りうる限りでは、まず間違いなくアウトなのは、確定申告時に事業所得とし申告できるレベルの収益を上げているケースは確実にアウトです。

これは、そもそも主たる収益がなんであるかで雑所得とするか、営業所得とするかが判断されるのですが、いわゆる兼業に当たる方のなかで、営業所得とすることができるのは、得ている収益のうち生計を支える主たる収入とみなされる場合のみ営業所得とされ、それ以外は雑所得にすぎず、実際これで税務申告などするとあとえ修正を求められます。

 

まぁ、判断対象は異なるのでそれぞれの事例、事情によりますが、単純に広告を掲載していたのでそれは商業利用であるとは判断されるわけではなく、当然状況(なお、あまり金額は関係ありません)を確認したうえで、どのような意図であったか等も考慮し裁判所が判断することになります。

 

また、商業利用とする判断根拠も必要となります。

仮に、あらかじめアフィリエイトでの利用は禁止、としている場合でも、それが素材として使われたのか、例えば記事の引用として使われているのか、また出典や権利者について触れているのか、そもそもその利用物が営利目的に利用されているのかというのは様々な事情で判断されます。

 

なので、判断としては、あらかじめ個別具体的に利用者が判断できるような記述として利用を適切に限定していたのかという点があいまいさを排除するうえでは必要ですので、「商用利用は禁止していた」というだけで、一方的に不適切利用であると利用者が認識できたかと問えば、それは難しいと考えますので、その点は争点となるのではないかと思います。

そういった点もあるので、前述のとおり、一般的にはまずはそれが利用規約に違反している事を通告し、善意をもって対応してほしいと依頼する事で、その行為が違反ではないという判断、つまり事実の誤認を排除するわけです。

この段階で排除されていれば、その後の手続きや議論において「利用規約からは判断できなかった」であったり、「アフィリエイトも商用利用に含まれるとは思わなかった」などという言い逃れはできません。

 

こういった論拠の積み上げも昨今のネットにある程度精通した弁護士事務所に相談すると私以上に詳しく丁寧に対応していただけますので、こういった点については、着手時の相談の際に話を聞いたうえで判断してもよいかと思います。

 

 

とはいえ、実際には冒頭にも触れたように実はそういった丁寧な対応がされていたにもかかわらず、相手方が誠実な対応を行わなかったという事も当然ありえますので、なんとも言えませんが。

 

ただ、過去のこういったケースでもありましたが、依頼された弁護士事務所が依頼者は正しいと発表するというケースはあまり依頼者を助ける事にはならず、どちらかというネットではより反発を強めることになりかねません。

 

正直、損害額が事実として50万円であったとしても、本件で失われる周囲からの信頼や今後の活動への影響も考えると、その点にあまり拘るのではなく、あくまでも利用規約を順守して貰いたかったという点を強調して上手に世論も味方につけつつ対応する方がよいと思います。

 

作られているサービスは良いもので、ファンもたくさんおられると思いますし、そういった方であれば当然今後も様々なサービスを生み出されることと思います。

誤った認識や、誤った情報で依頼人が攻撃されることを弁護士が永遠に本件の契約をもって対応してくれるのであればよいですが、現実的にはどこかで対応については線引きがされることになるわけですから、自己(つまり依頼人である作者)の利益を一番に考えれば、あまりこれだけ注目されていることで事を荒立てるというのはおすすめできません。

 

もっとも、依頼人である作者からすれば、自身が作成したサービスを望まない形で利用されたわけですから、なぜ自分が歩み寄る必要があるのか、と考えるかもしれませんが、昔と違い、今のインターネットの正しさは、法律の正しさだけでは判断されません。

 

そこには、人間の考えという非常にあいまいで、流されやすいものが介在しているという点も考えれば、怒りを上手にコントロールして、むしろこういった事の対応のなかで相手をうまくコントロールし、自身の評価を上げることで失った利益を回収するような働きかけが私はよいのではないかと思います。

 

実際、このような手続きや考え方は法人対個人の争いの際にも行う手法です。

大抵のケースで法人は個人からすべての損害を回収することなどできません。

ですから、企業としてはその後の経済活動において、もっとも利益となる結果をどうすれば生み出すのか、という点で、選択肢の判断をすることが最終的な企業利益としては最大になる、という事が実務の面では優先されることは少なくありません。

 

いろいろな気持ちはあるでしょうが、これ以上被害者である作者自身が追い込まれるような状況にならない事を切に願います。

 

『強い女メーカーでの権利侵害に関する争いについての個人的な考察』の一時取り下げ

先ほど公開した記事である『強い女メーカーでの権利侵害に関する争いについての個人的な考察』ですが、幾つか検証にあまい点がある事がわかりましたので一旦取り下げます。

 

具体的には、幾つかネットに出回っている対象となったサイトのキャッシュと思われるものが、本当にそれが当該サイトのキャッシュなのか、という点が確認でませんでした。

情報をいろいろ見て回りましたが、結論として確証を持てなかったため、それを前提にした記事は不適切であると判断しますので、現状は一旦非掲載に変更しました。

 

<追記>

 

状況を追っている方もいるだろうと思いますので、もう少し具体的に情報を追加すると、実は昨日時点では作者のTwitter上のツィートには「モテモバイル(motemobile.com)」というサイトについて問題にしており、その情報を探しているというやり取りが出ていました。

この情報から、本件の対象のサイトがそのサイトではないかという事で、ネット上では現在議論の前提としてその情報であったり、私のように作者のツィートを記録し、事実との比較、検証を行い弁護士の対応の妥当性について検証している人がいるわけです。

 

実際、利用規約の改定は2月4日であり、それ以前には罰金の規定はありませんでしたから、当該サイトの該当記事の日付が1月23日である事から、そういった時系列的な問題、規約の更新に関する適切な通知や利用者の認知などの問題、さらには、弁護士が前提にしているPicrewの利用規約へのリンクが強い女メーカーの画面上には存在しない問題など幾つかの点に確認、検証すべき点があるというのが個人的に整理している内容です。

 

ただ、当該サイトが別なやり取りのものではないのか、という話しであれば、論拠が崩れるのであまり公開する意味もありませんので、現状取り下げています。

利便性の客観的評価という価値観は実は地雷要素でしかない

 

菊池雅志 on Twitter: "日本「Suicaまたはクレカを取り出す」「ピッ」(クレカでサインやパスワードが不要なことも多い)→おしまい。 中国「スマホを取り出す」「画面ロックを解除」「アプリ起動」「QRコード読み取り」「金額を打ち込む」「客の通信費で決済」… https://t.co/xUDrtDXJQE"

ご本人客の利便性について語っているだけだといっているのだが、客の利便性とは基本的に客観的な手間は関係なく体験としての満足度に依存するものなので、おそらくQR決済を使っている人も現金派も利便性は変わらない  

 

この話しの流れの中で・・・

 というコメントを見ました。

恐らくは件の発言についていろいろと意見がきており、それについての反論だと思うのですが、利便性について、それもお客様側からの利便性という観点での反論はあまりよろしくありません。

 

というのも、マーケティングであったり、企画に関わる人であれば今更説明するまでもありませんが、利便性というのは極論受け手により評価軸が変わります。

 

「特定個人ではなく、広く」等という表現を付け加えれば問題無いように思われがちですが、そもそも操作性であったり利便性というのは、年齢、性別、時代など非常に属性に依存して評価が変わってしまう物で、それは止むを得ないのが実情です。

 

例えば、スマホのスクリーンサイズは値段が同じなら画面サイズが大きい方がお得ではないか?と思う人がいる一方で、逆に大きすぎる画面は本体サイズにも影響し、結果的に操作し辛かったり、重たくなるなどの話しもあり、一定のサイズ以上になると敬遠される傾向もあります。

近年のよくある議論では、電子マネーが良いのか、現金がよいのか、それともクレジットカードが良いのか、という議論も同じで、否定する理由、肯定する理由はどれであってもいくらでもつける事はできますが、結局それぞれの理由がどの程度影響するかというのは、その人の属性によります。

 

結局、利便性の高さという判断をお客様側からすると、その人がストレスを感じないものが一番利便性が高いというのはいうまでもありません。

極論言えば、QR決済よりも現金の方が楽で利便性が高いと評価する人がいても当たり前の事で、同様に電子マネー決済よりも現金決済の方が楽で利便性が高いという人がいても当然当たり前の事です。

ある人にとっては、事前にチャージとか面倒だよね、という人もいるでしょうし、逆に、いやいや今時チャージしなくても使えるから、という意見を述べる人もいるでしょう、さらには、いやいやいや、チャージせずにどんどんお金が使われるとか怖いわ、という人もいるでしょうし、それぞれの人が様々な視点でその操作性や単純さについて意見を持ちます。

利便性とは読んで字の如く「便利である事」を指し示す言葉ですから、そういった事を総合的に評価したものが利便性という事になります。その為、ある行為が煩わしいとか、一手間かかるよね、という事のみで利便性が低い、という評価にはなりません。

便利というのは、実はマイナス要素があっても成立してしまう評価ですから、早いであったり、軽いのような、ある共通した尺度をもった絶対的な評価ではないという点に注意が必要です。

 

こういった事もあり、マーケティングであったり企画段階では「利便性が高い」という言葉や表現を使う場合必ず「誰にとって」という前提が明示的に宣言されることが一般的です。

 

言い換えれば、そういった前提が明示的になっていない状況で「利便性が高い」と使うマーケティング担当者や企画担当者は地雷である可能性が高いです。

 

まぁ、雑談の中でとっさに出てしまう事はありますが、それは言い換えれば「(私にとっては)(AよりもBの方が)利便性が高い」という表現を省略しているわけですから、あくまでも自分の感想を述べるに過ぎませんので、相手に向かってある評価をする場合に使うのは少しズレているかな、と思います。

 

元の話しが日本の中国の決済のあり方を前提にしたディスりでなければ、ただ自分にとっての利便性の話しでなんらおかしな事は無いと思いますが、元の話しがQR決済を使う中国よりも日本の電子マネー決済の方が、という一般的な事象について、国毎の違いを比較しているわけですから、これは流石に私個人の利便性、という表現だったというのは苦しいかもしれません。

 

まぁ、私であれば、中国では日本で使われる電子マネー決済よりも一手間掛かるにもかかわらずQR決済の方が普及しているのは不思議だよね、程度の話しにするでしょうか。

 

ただ、実はこれ、両者には大きな違いがありますので、QRの方が普及しているのは実は合理的理由もあります。

単純に言えば、スマホの成り立ちであったり、各国の決済事情も関わっているので、将来的に何が生き残るかという点はまだ実は決定されていないレベルのものです。

 

電子マネーで言えば、致命的なセキュリティ上の欠陥の解消について現在検討が進んでいますが、これが解消できるかどうかは大きな影響を及ぼすものであるのは事実で、この問題は電子マネー界隈だけでなく、スマートキー等も同様の問題を抱えています。

実はこの点が結構大きな問題で、上手い解消方法がないと、簡単であるという最大の利点を失う可能性が非常に高いのが現状です。

 

まぁ、何れにせよ「利便性」という事を語る場合は、誰にとって、という表現を含めるとともに、広い議論の中で「利便性」という評価軸を使うのは非常に危険であるというお話でした。

F1 2019 プレシーズンテスト 1日目 雑感

プレシーズンテスト1日目が終了しました。

 

まず一言で言えば『俺たちのフェラーリが速い』の一言です。

いや、私はフェラーリ派ではないのですが、それを除いても驚嘆する程の早さです。

 

何が凄いかと言えば、一つはタイムを計測した時間は午前であったこと。

さらにタイムを出したタイヤは2番手につけたマクラーレンサインツよりも固いコンパウンドのタイヤであった事。

簡単に説明すれば、まずレーストラックは走行開始時から徐々に路面が改善されて、タイムは走行時間が長くなればなるほど良くなる傾向があります。

これは、一つは路面の埃がレースが開始されることで徐々に無くなり、タイヤ本来の性能を発揮しやすくなる為です。もう一つは路面が綺麗になるにつれて、タイヤのラバーが路面につくことでよりタイヤのグリップ力があがる為です。

当然、途中で雨が降ったり、コースアウトした車の影響で路面が悪化したりといろいろ起きるわけですが、単純に言えば後に計測した方がタイムは良くなるというのが一般的です。

さらに、タイヤは柔らかい方がグリップ力は高く、昨年のタイヤで言えば、レースタイムで1週あたり0.2秒〜0.6秒程度の影響を及ぼします。

この事実を考えると、午前中の段階で、且つ、コンパウンド(C3)であの計測タイムである1分18秒161というタイムは恐ろしいものです。

 

実際には、搭載燃量による差や、本来レース時には規制される重量などの影響もありますから、実はテスト時にはタイムを出すだけならいくらでも方法はあるのですが、フェラーリ程のチームがそういった面倒な事をする意味が無い(というよりも、一般的に上位チームは実際のポテンシャルよりも抑えめの結果を出すのが通例)ので、そういった意味で、アレがあくまでもテスト時のタイムで、普通にアタックしただけで出たタイムであると考えると、本当に今年のフェラーリはどうしてしまったのかと思うほどの早さです。

 

コンパウンドも考慮にいれると実は昨日のベストラップの順位は結構変動します。

今年のタイヤの性能差は現時点でピレリから発表がありませんので、仮にコンパウンド間で0.4秒の差が生まれると仮定します。

そうすると、以下にような結果となります。

順位 ドライバー チーム 固さ 仮想タイム 実測タイム
1 セバスチャン・ベッテル フェラーリ C3
1分18秒161
1分18秒161
2 カルロス・サインツJr. マクラーレン C4
1分18秒958
1分18秒558
3 ロマン・グロージャン ハース C3
1分19秒159
1分19秒159
4 マックス・フェルスタッペン レッドブル C3
1分19秒426
1分19秒426
5 キミ・ライコネン アルファロメオ C3
1分19秒462
1分19秒462
6 バルテリ・ボッタス メルセデス C2
1分19秒727
1分20秒127
7 ルイス・ハミルトン メルセデス C2
1分19秒735
1分20秒135
8 ダニール・クビアト トロロッソ C4
1分19秒864
1分19秒464
9 セルジオ・ペレス レーシング・ポイント C3
1分19秒944
1分19秒944
10 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー C2
1分20秒580
1分20秒980
11 ダニエル・リカルド ルノー C2
1分20秒583
1分20秒983

 C3コンパウンドを±0として、固いコンパウンドは一段階毎に0.4秒のタイムを減算、逆に柔らかいコンパウンドは一段階毎に0.4秒のタイムを加算しています。

赤字はコンパウンドによりタイムが加算されたもの、緑字はコンパウンドによりタイムが減算されたものです。

 

こうやって見るとフェラーリの速さがより際立ちます。

 2位のサインツに対して仮想タイムでは約0.8秒、レッドブルのフェルスタッペンとは約1.2秒、メルセデスのボッタスとは約1.5秒の差をつけています。

 

もっとも、メルセデスは見ている限りロングラン中心でしたので、おそらく燃料搭載量が多く、ベストラップはもっと早いタイムが出せるというのは確実で、レッドブルメルセデスほどではありませんでしたが、後半に出したタイムアタック時は普通にロングランをそのまま行っていましたのでまだまだタイムは伸びそうです。

 

こうやって見ると、2位のサインツマクラーレンから9位のペレス/レーシング・ポイントまでは1秒以内というかなりの接戦ですから、今年は本当にトップ3強と中段のトップ争いのそれぞれが楽しみになりますね。

 

なお、当日気になった点としては、トロロッソとレーシングポイントは少しセッティングを含む調整で手間取っていた感じがしますね。特にレーシング・ポイントは周回数からみても危険な感じがします。

トロロッソレッドブルも途中走行していない時間がそれなりに合ったので、推測ですが、多少のトラブルとは別にエンジンを中心に駆動周りのセッティングについて思案していたのではないかと考えます。

実質、燃料含め完全なレッドブルチューンのリアエンドとして作り替えていますから、昨年トロロッソでの走行実績があったとはいえ、今年はもう一度細かい調整から入る必要がありますからね。

 

ライコネンアルファロメオについては、2度のコースオフと最後のコース上でのストップと合計3回の赤旗または黄旗の原因となるトラブルを出しました。

コースオフについてはおそらく昨年までのフェラーリと今年のアルファロメオの挙動の差を試していたのでは?と感じますので、この2回のコースオフは気にする必要は無さそうです。

一方で、終盤に発生したコース上でのストップについては、情報が見つかっていませんが少し原因が気になります。

フェラーリも含めエンジン周りはそれ程心配すべき事象は無さそうですので、それ以外の部分ではないかと思いますが、毎年ですが序盤のセッティングと開発では不安定さを出すアルファロメオ(旧・ザウバー)ですから、今年はビシッと決めて開幕から中段を牽引してくれればと思います。

 

マクラーレンは・・・謎ですね。

個人的には例年通りと言えばそうなのですが、マクラーレンは柔からめのコンパウンドで比較的タイムを出しに行く傾向にあります。ですので、ある程度良いタイムを出す事は想定していましたが、それにしても良すぎる気がしますね。

仮に、この結果が純粋にマシンの改善の結果であるとすると今年はそれなりの結果を出してきそうです。走行中の映像を見る限り、サインツも乗りやすそうである印象をうけましたし、コーナーリング時の挙動も安定していたように思えます。

ただ、一度赤旗の原因となるメカニカルトラブルが発生していますから、その原因次第ではテスト中に潰せないと昨年のようにエンジン以外の部分でのトラブルが比較的多く発生する事となりそうです。

 

また、ハースも同様ですね。

結果を見ると予想通りではあるのですが、序盤のトラブルはちょっと心配です。

完全にコース上で停止していましたので、終盤に発生したアルファロメオのトラブル含め、万が一エンジンを含む何かリアエンド周りに原因があるようであれば、ハース自身のレースにも影響しますが、フェラーリPU搭載チーム全てに影響がでる可能性もありますから、そういった点で注視が必要に思えます。

 

ルノーは・・・これも謎ですね。

ヒュルケンベルグのタイムは午前中の計測でしたので正直タイムが他のドライバーよりも若干遅いというのは仕方が無いと考えています。その上固めのコンパウンドであり、テスト初日のファーストドライバーとしての走行でしたので、セッティングの確認等もより多くこなす必要があると考えれば、この20秒台のタイムは、おそらく実際には19秒台には確実に入っていたのでは?と考えます。

サインツマクラーレンのアタックの結果を見ても、最高速はそれなりにでていましたから、午後にリカルドが走行したにもかかわらずタイムが上がらなかった理由が少し気になります。

特に印象的だったのは、やはりコーナーでのふらつきでしょうか。

昨年まではコーナーリング性能の高いレッドブルであったので、おそらくその感覚を調整する必要がある、つまりライコネン同様に今年のマシンに自分のドライビングをアジャストする必要があるのですが、ライコネンが徐々にタイムを上げていった事と対象的に、リカルドはタイムの改善も無かっただけでなく、走行も比較的短めで、度々ピットに入っては調整再度タイム計測という流れを繰り返していたように思えます。

実際、ヒュルケンベルグが午前中に65周走ったのに対して、リカルドは44周しか走っていません。この周回数は半日しか走っていないドライバーの中ではもっとも少なく、通常はトラブルが無ければ午後の走行の方がセッティングが決まりやすいので走行距離は伸びる物ですが、明らかに少ない周回です。

映像上で確認できた限りはコーナーリング時に挙動が少し安定しておらず、比較的何度も映像では映し出されていましたが、最後までその状態が改善されていなかったように思えます。

2日目のテスト結果次第では、エンジンよりももしかするとシャーシ側に少し問題を抱えているかもしれません。

もっとも、それを明らかにするのがこのプレシーズンテストですから、まぁ、今の時点ではそれほど気にすることでもないでしょう。

 

最後にメルセデス

わかりませんね・・・、ここは本当に、毎年わかりません。

ただ、ハミルトンについては特にリカルド同様にコーナー時のふらつきが最後まで解消されていなかったように思えます。

昨年のメルセデスは、多少のセッティングミスがあっても数周で調整してくるイメージでしたが、今回は何度もピットに入っては調整していたように思えます。午前のボッタスの方がどちらかというと安定していたように感じるほど、午後のハミルトンは少し安定を欠いているように思えました。

また、印象的だったのは、途中クビアト/トロロッソとのバトルがあったのですが、中々抜けなかったという印象を受けました。

これはクビアトがあっさりと譲らなかったというのもあるのですが、もう一つはコーナーでの安定性を欠いていたので通常であればどこかしらのコーナーで一気に差を詰め、その後あっさり抜いていくという事ができるわけですが、今回はコーナーインでは多少相対速度的にも差を詰めるものの、アウト時にはクビアトの方が挙動が安定している為、抜けないという状態が続きました。

また、ホームストレートでの追い抜きも、昨年までの圧倒的なスピード差がある、という程のものも無かった(まぁ、テスト初日ですから当然ですね)ので、結果として数周の間、クビアトの後ろで走るという事になり、最後はいらついていたのでは?という抜き方になっていましたね。あれは印象的でした。

 

総合的に見ると、ウィリアムズが1日目だけでなく2日目もテストに参加できないという発表があった事を除けば、昨年ほどドラマは起きなかったな、というのが雑感です。

 

ホンダエンジンもなかなか安定している様ですし、速度もそこそこ出ているようです。

ここからどの程度安定性も含めパワーを絞り出せるかという点が序盤のレースの結果に影響するわけですが、是非そこもギリギリの最適解を出して、本番を迎えて欲しいものです。

 

やっぱり本戦も楽しいですが、このプレシーズンテストの楽しさはそれとは異なる次元での楽しさがありますね。

 

プレシーズンテスト前、2019シーズン順位予想(コンストラクターズ編)

ルノーチームも無事シェイクダウンを実施したとのことで、とりあえずエンジン回りの不安要素は各チームないとのことでより楽しみが増してきました。

 

さて、現状の雰囲気、まさに空気感や期待といったもののみで2019シーズンの順位予想をしてみたいと思います。

 

まず、コンストラクターズランキングの予想ですが…

  1. フェラーリ
  2. レッドブル
  3. メルセデス
  4. ハース
  5. レーシングポイント
  6. トロロッソ
  7. ルノー
  8. アルファロメオ
  9. マクラーレン
  10. ウィリアムズ

こんな感じで予想しています。

 

フェラーリが1位と予想した理由は、前半の明確なオーダーの明言とルクレールの安定的なポイント取得に期待した点です。

 

一方で、なぜメルセデスが3位なのかという点では、ボッタスとオコンの関係です。

ボッタスについてはもともとトトがウィリアムズから移籍した際に指名して連れてきた人材でもあるため、チーム内での立ち位置は個人的な意見としては微妙なのだろうと感じています。一方で、オコンはメルセデス育成のドライバーである為、チームとしては将来的にドライバーとして採用することに何ら違和感もなく、他にも候補者がいることを考えれば2019シーズンでボッタスが明確な結果を上げなければどのような結果であろうと交代させられるのだろうという予想はつきます。

結果として、ボッタスは昨年のようなハミルトンに譲るという行為は行わないでしょうし、チームとしても安易にそのようなオーダーを出すことが難しくなります。

これは単純に順位を譲るというだけでなく、例えば予選の戦略や作業分担などあらゆる面で影響がでますから、トトのようなマネジメント巧者であっても非常に難しいかじ取りになることは否めません。

結果として、チームとして得点の取りこぼしが出てしまうという点や、また、戦略が昨年ほど明確にならない可能性があるという点で、これはもしかすると3位もありうるのではないか?という予想です。

 

レッドブルの2位はかなりの期待込みの結果です。

予想の土台はメルセデスの混乱、ルクレールの活躍によるドライバーズランキングの混戦の二つが軸で、結果として一定のポイントを稼げたために2位という結果を想定しています。

1位に届かないと予想したのは、やはりホンダエンジンにはまだ全戦で上位チームと戦えるだけの力はないと判断したため、ポイントは効果的に稼げるものの、流石にフェラーリのドライバー布陣、マシンポテンシャル、そしてテクニカルチーム出身であるビノットの明確な方針設定という点も含めると勝ち切るのは難しいと考えました。

 

そのほかのポイントに軽く触れると、ルノーマクラーレンは私は少しエンジンが気になっています。

ルノーチームはシェイクダウンを実施したとありますが、現時点でエンジンに関するコメントはドライバーから明確には発信されていないように思えます。

また、先にシャーシ発表を行ったマクラーレンがやはり今日時点でシェイクダウンを未実施というのが気になります。

やはり原因はエンジン(PU)にあり、ギリギリ間に合ったものの、カスタマーであるマクラーレンには改良版提供が間に合わずシェイクダウン未実施となったのでは?と邪推しています。

そのようなこともあり、新エンジン(PU)がマイナスに働き、ルノーはライバルに一歩遅れてしまうのではないかとの予想です。

 

また、トロロッソについては、個人的にはもう少し上で戦えるのでは?と考えています。

ただ、今期も前期に引き続きエンジン開発の為に一定の犠牲を払うことはすでに確定していますから、昨年とは異なり、今年はシャーシ性能は悪くないものの、エンジン開発の影響からグリッド降格などが響いた結果、実際のポテンシャルよりも低い結果となるのではないか?と予想しています。

もしもエンジン開発の影響を一手に引き受けない、または、私が考えているよりもより今季のホンダエンジンの内容が良かった場合、ポテンシャル的には4位を争うことも可能では?と考えています。

正直、レッドブルテクノロジーとの協業というのはそれだけ恩恵がありますし、ハース同様に開発すべきものを明確に絞り、小規模チームとしての戦い方に徹すると一定のポイントは稼ぐ事は可能だと思います。さらに言えば、レッドブルテクノロジーが持つ一定の経験値の恩恵も受けられるわけですから、明らかなアドバンテージがあるわけで、こういったレギュレーション変更の混乱期にはこういった戦略は比較的結果を出しやすいものであると考えます。

 

レーシングポイントについては、ストロールとペレスの関係性が少し不協和音があるのでは?という感じがしている点、そして、少し聞こえてきている昨年からの流用パーツに足を引っ張られているのでは?という若干バランスを欠いているチーム状況が少し影響するのではないかと思い、ハースの下としています。

正直、この2チームはカスタマーである事を最大限に生かすチームなので、PUがよほどはずれでない場合は一定のポイントをきっちり稼ぐことが予想されますので、今期もコンスタントにポイントを稼ぐでしょう。

チームの結果を分けるのはドライバーであると考え、その点ではハースの方が明確に結果を持ち帰るのでは?と考え、ハースが両社の戦いでは勝利するのではないかと予想しています。

 

アルファロメオについては、非常に悩みました。

おそらく4位か最下位付近のどちらかだろうな、と予想しています。

その上であえてネガティブな方向である8位とした点は、今期のシャーシが比較的冒険をしているという点です。

フロントウィングの形状が変更されていることは、おそらく空力エンジニアが考え抜いてたどり着いた結果ではあると思うのですが、なかなか難しいのはそれが本当に結果につながるのか?という点です。

昨年を振り返っても資金面の影響があったとは言え、序盤はかなり苦しんでいました。

私が思うに、どうも昨今のアルファロメオザウバー)は一時期の資金難の影響もあったのか、初期設計でのマシンの結果が芳しくないということが少なくありません。

もっとも、2017シーズンや2016シーズンに至ってはほぼ得点がとれていなかったという実態もあり、一方で2015年は1戦目に大量ポイントを獲得したものの、その後前半戦では2度のみのポイント獲得に限定され、残りはすべて後半での獲得というものです。

この流れは2018年シーズンも似ており、やはりしり上がり的にマシン性能が向上していくという流れでした。

なお、2018シーズン自体でいえばルクレールの走りもあり、前半戦でそれなりのポイントを稼いでいますが、これは正直ルクレールの才能でマシンをねじ伏せたというのが実態だったと思います。

実際、ルクレール自身も全36ポイントのうち、26ポイントを後半戦であら稼ぎしており、相対的な影響もありますが、後半戦がより競争力があったという点は事実であったと思います。

そのような考えから、より今季は空力レギュレーションが変更されているため、その混乱が増すことを考えると、序盤でのマシン改善の遅れは昨年よりもより顕著な影響を及ぼすと考え、ネガティブな方向になるのではないか?と考え8位としました。

 

マクラーレンの9位は消去法です。

まず、エンジンポテンシャル的にも、マシン性能的にもハース、レーシングポイントに勝つことは難しいでしょう。唯一の例外は両チームが大きくマシン設計をミスした場合ですが、今見ている限りではそれほど大きなチャレンジはないように思えますので、ある程度の結果を出すとみれば、ここを逆転することは難しいだろうとの予想です。次に、同一エンジンを積むルノーとの関係でいえば、近年のルノーの快進撃を見る限り、同一エンジンでそれを上回るのは今のマクラーレンでは難しいでしょう。

トロロッソについては、エンジンの差はあるものの、おそらくまとめる事に徹しているという点では両チームともに昨年のマシンはそれほど良くなかったというところからスタートとしているわけですが、明らかにレッドブルテクノロジーの支援がある点も考慮すれば両社の現状はトロロッソの方が優位性があるだけでなく、昨年のようなアロンソというある意味天才が力でポイントを稼ぐという方法も取れませんので、この両者で言えば、トロロッソが勝るものと思います。

アルファロメオとの対決については、あくまでもアルファロメオが出遅れる状況であることを前提にしていますが、今期同様にアルファロメオが後半にある程度巻き返す点、また、今期はライコネンというドライバーがいることも考えればこの両者ではアルファロメオが勝るのではないか?との予想を立てています。

 

最後にウィリアムズ。

残念ながら今季も厳しい戦いになりそうです。

おそらくマシンは昨年ほど悲観的ではないと思われますが、今期のグリッド上に並ぶドライバーは昨年以上に競争力の高いドライバーであると考えます。

それは言い換えれば、ドライバーの能力だけで覆せるほどの状況ではないということであり、マシン性能の影響は昨年以上に顕著に結果に結びつくという事です。

ルノーエンジンのできにもよりますが、ウィリアムズが最下位を逃れるとすれば、ホンダまたはルノーのいずれかのエンジンが想像を逸脱するほどの問題を抱えた場合だけであると考えます。

 

以上のような感じで今期のプレシーズンテストを眺めていこうかなと感じています。

 

いい意味で予想を裏切る結果がでてくれるとより楽しめそうですが、実際は第一戦開幕までは何がおこっても不思議ではないのがF1ですから、ここから1か月がまた楽しみな期間でもありますね。

 

まずは明日から始まるプレシーズンテストを楽しみたいと思います。

もしかして「E-Tech 19」は未完成?そんなことないよね?

F1は2019シーズンの開幕が迫り、18日からプレシーズンテストが開始されます。

 

今年はレギュレーション変更に伴う各種対応の影響もあり、いくつかのチームで多少の混乱もあったようですが、現状ルノーマクラーレン、そしてレーシングポイントの3チームをのぞき、7チームが新マシンのお披露目とシェイクダウンを完了したようです。

 

なお、フェラーリは本日(日本時間では昨日)がお披露目でしたので、まだシェイクダウン報道はありませんが、アルファロメオ及びハースが既にシェイクダウンを実施している為、各種パーツ類、エンジン共に特に問題はなさそうです。

 

ここで気になるのがルノー及びマクラーレンの状況です。

 

両者は実は最初にエンジンサウンドを公開しており、また、お披露目前から今季のエンジンとなる「E-Tech 19」は過去最高傑作であり、明らかに昨年からパワーアップしていると公表していました。

 

マクラーレンなどはエンジン始動時の映像を公開するなど、非常に積極的に進捗状況を公開しており、今年はある意味ホンダ、ルノー両社のエンジンがいかにメルセデスフェラーリエンジンとの差を埋めてくるのかという期待を持ちつつプレシーズンテストをまつという状況でした。

 

しかし、ウィリアムズの当初のシェイクダウン予定のキャンセル報道から始まった混乱は、その後ルノーのマシン製造の遅れによりプレシーズンテストもギリギリとなる可能性という発表も行われるなど、波乱のある幕開けを予感させています。

 

ただ、気になるのはマクラーレンの状況です。

 

マクラーレンは今年はドライバーを一新しており、且つ、公開されたマシンも昨年のものと比較してある程度アグレッシブに変更をしている為、おそらくは少しでもテストを実施しておきたいと思うのが普通で、また、エンジンも昨年の通称「SPEC-C」をさらに進化させたものであれば、信頼性も含め、エンジン側のルノーとしても少しでもマイルを稼いでデータを取りたいのが通常です。

 

しかし、この時点で調べる限り、海外のニュースでも、公式サイトでもいずれのチームもシェイクダウンを行ったとの報道はありません。

 

プレシーズンテストがスペインで行われる事を考慮すると、今日が実現可能な最終日であるため、おそらく本日中にニュースが流れなければ、ぶっつけ本番でのプレシーズンテスト参加となるものと思われます。

 

ただ、ルノーとは違い、マクラーレンはマシンの実車は既に完成している為、シェイクダウンを実施しない理由がありません。

実際、昨年もプレシーズン前に実施しており、今年だけあえてしないという理由がかなりわからないのが実情です。

 

そこで考えたのが、実はルノーの問題も実はシャーシの開発ではなく、エンジンだったのではないか?というものです。

 

ただ、始動映像等を公開しているわけで、完成していないという事はないはずなのですが、どうもちぐはぐな状況です。

 

ただ、エンジンに何か問題があったとするとルノーマクラーレンというルノーエンジンを搭載する2社そろってシェイクダウンを実施できないという状況の説明はつきます。

 

一応、エンジン自体は同じメーカーであれば、昨年型を乗せることも可能(大きな変更がなければ、ですが)ですから、さすがにプレシーズンテスト自体に参加しないという事はないと思いますが、ちょっと気になる状況ではあります。

 

個人的にはサインツは嫌いではないし、リカルドも好きですから、まずはトラブルなくシーズンインしてほしいと思っていますし、また、F1が盛り上がるという意味では、間違いなくホンダとともにルノーのエンジンの進化は必須ですから、そういった点でもエンジン絡みのトラブルでなければよいのですが…。

 

杞憂であってくれればと思いますが、ちょっと気になりますね。