何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

そもそも棋士だって色々な仕掛けするじゃない

やねうら王のPVの件 - やねうらお−俺のやねうら王がこんなに弱いわけがない。 (第2期)

結局まだまだ電王戦というものの理解は進んでいないって事だよね。すごく難しい事案だけど冷静に考えればプログラムを途中で差し替えてはいけないってのはルールとしてはわかるけど将棋として考えると微妙なんだよね

 

まぁ、ルールである以上、あとから差し替えが発生するという事案が相当やばい話ではあるんで、そこのところは万人(やねうらお氏含む)が理解しているのであれですが。

 

まぁ、棋士の棋風がそれほど突然には豹変しない(羽生氏除く)事を考えると、確かにプログラムというのはさじ加減で棋風が豹変してしまいますから、その点は一般的な将棋から考えるとありえないことなわけです。

 

ただ、その事実をもって、プログラムはかくあるべきって事で縛ってしまうのは、やる前から人間の棋士はもうプログラムには勝てないと宣言しているようなモノにも感じてしまう。そうなると、それって電王戦の趣旨からいって相当微妙な話なんじゃないかなと思わなくもないんですが。

 

うーん。そんなに人間の思考って単純じゃないし、そんなにプロ棋士は弱くないと思うんですよね。

 

正直な話、プロ棋士がプログラムに負けたからといって、棋士を目指す人が減るとは思わないし、将棋の魅力が失われるとは思わないんですが。

人間同士の戦いでは、そもそも悪手があったとしてもそれそのものが戦略の一つとして扱われるべきものですから、コンピュータ戦とは全然違う味わいだと思うんですけどね。

 

まぁ、興業という側面も絡んでいる話っぽいので、そもそも対戦者同士の考え方以外のあれが絡んでいるようですから、純粋な将棋に対するそれで語るのは無意味な気もしなくはありませんが。

 

<追記>

やねうらお氏のブログのコメント欄みたけどひどいね。

遊びで書き込んでいる人が大半なんだろうけど、仮に将棋のファンが書き込んでいるんだとすると正直将棋ファンってこんなに糞だったのかと思うわ。

 

自分はプロにはなれないし、せいぜい倶楽部活動や個人的趣味の範囲でやっている程度だけど、それでも将棋の魅力はあせないし、今でもいい楽しみの一つ。

 

だから今回の一件は残念ではあるけど、それも含めて冷静に対応すべきだと思うし、やねうらお氏のいう「佐藤紳哉六段の事前研究を無駄にはしたくない」という気持ちはよくわかるので、勝敗云々ではなく、将棋を指すという事に意味があると思う。

 

この気持ちは、将棋をある程度かじった人には万人がわかる感覚だと思う。

 

その一局の為に何度も何度も事前に学習するわけで、その必死な積み重ねが一局を成立させているわけですから。

 

その努力がなんら形にならず、結果、勝敗という結果だけを出すというのは、本来(少なくとも私が知りうる)将棋のありようとは全く別物で、まさにデジタルなものの考えなんで、将棋好きがそんな結果ありきの答えを求めているとするとすごく残念。

 

コメントの雰囲気を見ていると、将棋ファンというよりも単なる炎上案件として遊びに来ている人が大半のように見えるが、そんなもの(興業的側面の演出含む)に影響されないでほしいと本当に思う。