何気ない記録

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そもそも将棋は男女同等の権利を棋士は有している

 

女流新棋戦創設と主催者交代について|将棋ニュース|日本将棋連盟

女流棋戦はむしろ女性専用。そもそも将棋自体に男女の隔てはなくプロであれば全員参加可能な棋戦です。但し女性棋士の裾野を広げる目的で女性に限り女流棋士という道が準備され女流のみの棋戦が存在しているのですよ

 

勘違いしている人がいるので言及すると、そもそも将棋については男女で賞金が分かれているわけではありません。

 

というか、プロになる道も男女隔てなく平等に準備されており、当然女性プロ棋士が誕生し、タイトルホルダーとなれば男性と同じ賞金を得る事が出来ます。

 

なお、将棋ではオープン棋戦であればプロ以外も参加出来、オープン棋戦以外でも女流棋士の一部が参加可能な棋戦も存在します。

例えば、竜王戦ですら女流棋士は4名参加でき、当然ですがその時のランキング戦での賞金についても特に男女の差はありません。ある意味凄い事だと思います。

 

というか、竜王戦でいえば実はアマチュア枠もあるわけで、こういった点で将棋はプロ棋士以外についても積極的に参加する余地を残す取り組みを行っており、プロ制度としてはなかなか凄い事だと思います。

 

将棋の世界だけで言えば、どちらかというと女性の参加者を増やす意味合いもあり、女流棋士制度の創設や、女流棋士のみの棋戦の整備、プロ棋士のみの棋戦への女流棋士の参加可能となる制度の追加を初め、女性棋士を増やす為の取り組みは他の競技よりも積極的であると考えます。

 

逆を言えば、男性は三段リーグを突破できない時点で救済措置がない(プロ編入は可能)わけで、そういった意味では男性の方が制度的には厳しい(というかそれが普通)わけであって、女性が冷遇されているわけでも、賞金額等で差別されているわけでもありません。

 

ただ、まだまだ女性特有の事情を考えた場合、制度を変えていかなければならない部分があるのは事実ですので、そういった点も今後は段階的に変更されるものと思われます。

 

なお、そもそもといっては何ですが、将棋は比較的運営ルール自体は連盟主体とは言え、見直し自体は定期的に行われています。

 

これは将棋連盟には理事は当然いるものの、棋士全てが将棋連盟の会員であり理事選などへの投票権を持ち、総会への参加権利がありますので、毎年そういった場で一定の協議がなされ、且つ、基本的には理事は棋士経験者が就任するという事情もあります。

なお、この理事においても女流棋士も含まれておりそういった点でも女性棋士の育成・確保という事について少なからず課題としている事の表れだと思います。

 

人数比やそもそもプロ棋士に女性がいない事を考えれば、一般的な組織であれば理事(少なくとも常勤理事である必要はない)に女流棋士をあえて含めるまでの取り組みは不要ですから、そういった点でもあえて常勤理事に女流棋士を含めるというのは、そういった意識を表しているものと考えます。

 

課題が無いとは言いませんが、比較的、機会や権利を含め女性が不利なわけでもなく、むしろ女性棋士を増やす目的で女性専用の棋戦を準備するなど女性の為の環境を整備していると私は思いますが。