やっぱり「MBAよりも、プログラミング」なんて言ってない
何をいっているんだ。それはインターネットに関する事業が一般人の目に触れやすい位置にありその構造は昔からそうだったわけで、普及前後でそれほどかわってはいない。市場構造の変化であってMBA云々は全然関係ない。
追いついた。
やっぱり講演の中では「MBAよりも、プログラミング」だ、何て事は言ってなかった。
予測する時代ではなく、変化に対応する時代、未来を考えるのではなく、今を過ごす時代であると。
前回のエントリーでも書きましたが、彼が伝えたい事は、その変化に柔軟に対応できる素養を身につけよと、そして、恐れるな、と言う事だと思う。
講演の中では、今は様々なツール(Google、Facebook等)があり、誰だって自由に想像し、あとは実現するだけだといっていて、プログラミングのようなものを特別とりあげているわけではない。
(というか、あのエンジニアという表現は、あの部分は確かにプログラマ的なものをさしているとしても、講演全体を通すとプログラマーとかそういうものではなく、ハードウェアエンジニアも含めてかなり幅広い話だと思うんだけど)
というか、主題からしてそんな小さい話じゃないし。
あの講演は、結構反響あったからいろんな人がみているわけで、あの講演内容で「MBAよりも、プログラミング」って解釈になっているのは、おそらく彼女だけなんじゃないだろうか。
まぁ、臨機応変=プログラミングって意訳なんだろうけど、それはもう古すぎるよ。
海外でも事業立ち上げにプログラミングは必須スキルではなく、プログラミングができる事によりより事業を加速できるという話であることは、もう語り尽くされているわけで。
まぁ、最近プログラミングは全ての人間が身につけるべきスキルであるみたいな話がそこかしこと出回っているので、そう思うのははやりなんだろうけど、Facebook一本でビジネスを立ち上げた人はたくさんいるし、スマホアプリの制作やウェブサービスの構築だけがビジネス実現の手段ではないよ。
確かにプログラミングができるというのは様々な制約を取り払う事を可能にするけども、それは、あくまでも一つの解決手段にすぎないし、全体のプロセスの中の一つ(かなりの占有率ではあるけどね)過ぎないわけで。
あと、プログラミングって幅広すぎ。
おそらくプログラミング=フルスタックエンジニアぐらいの勢いで言っているんだと思うんだけど、それは単純な話ではないし、だれでも実現できるとは思わない。
チャレンジはだれでもできるけど、会得するのも大変で、さらにその一方で、そもそもフルスタックエンジニアになったとして幸せな未来があるわけでもないよ。
(一歩まちがうと、単なる火消し屋にしかなれないしね…)
なぜ今貴方はプログラミングを学ぶのか。
その理由が明確でない限り、MBAをとりあえずとれるならとっておいた方がいいけどね。
その最大の理由が解らない人は、最近有名なベンチャーの主要メンバーの出身大学や出身母体企業を一通り見てみる事をお勧めします。
<追記>
ログミーに記事が上がっていたので参考までに。
(下はTEDへのリンクです)
「もはや計画は不要になった」 MITメディアラボ・伊藤穰一氏が語る、”インターネット後の世界”と”新しい原理”
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