売れる売れないと商品の価値は一致しない
さっき、MacBookAirの記事について書いてたけど、ネットをみると何もしなくてもMacBookAirは売れるから、MSのクズ商品と比較するなよ、って書いている人がちらほらおられたのですが、ちょっと意味がわからないなと。
売れる、売れないは基本的にはマーケティングの話で、クズみたいな商品を売るのがあるいみマーケッターの仕事でもあるわけで(嘘)。
一方で、良い商品であっても売れないものは売れないので、これは商品の価値がないという事を表している訳ではないかと。
プロダクト・サービスの設計・開発の結果は商品そのものであるけど、例えば、市場が求めていないものを作ったとしても、それはクソマーケッターの情報戦略がクソだったということだけで、与えられた情報に対して最適解を出したならばものの価値は売れ行きに依存しないわけで。
まぁ、後世で「あれは出すべき時代が違ったんだよ」みたいな残念な評価は付いて回るだろうが。
そもそも某MSのように無意味にネガティブイメージがつきまとうと、ものが良かろうが悪かろうが売れない事は多いし、一方で、某リンゴさんのように、冷静に考えれば高いおもちゃなんだけど、売れちゃうものもあるわけで。
売れない商品が、企業にとっての商品的価値がないよね、って話はわかるが、その話と、商品そのものの価値が低いという事を消費者が論じる事は全然違うよ。
なので、迂闊にマーケティングの話とプロダクトの評価をごっちゃにして話しちゃうと、冷静に商品の性能比較ができない困ったチャンとしか思われないので注意。
むしろ、本当の猛者は、良い商品なのになぜか市場評価が低く価格が安くなった商品をお買い得なものとしてあえて購入し、そして、良い商品であっても利用者が少ないとサポートがあっさり打ち切られ代用部品すら手に入らないという苦行を強いられる。と。
もっとも、MacBookAirを使う人に向けて、いまさら必死にMSさんがメッセージおくっても、確実にシェアは回復しない事をいい加減MSのマーケッターは理解すべき。
むしろ、いい商品だと自負するなら、まずは市場にばらまくしかないないが、MSユーザーの多くはタブレット版のWindowsにそれほど興味が無いわけで。
正しくは、興味はあるんだけどRT版なんて中途半端だしPro版は高いし。一方で、イメージ的にタブレットがメインマシンになるかというと、MacBookAirでも言及したように、一定以上のユーザーは所詮サブノートとしてしか考えないので、メインマシンの代替としては厳しい。
MacBookAirをメインノートとして使う人からすると、そもそもそれ以外の商品はおそらく比較検討には入らない(もともと、Macありきで、AirかProの比較しかしないと思われる)わけで、つまり、Airと比較してもなんにもいい事なんてないわけで。
残念な事に、今の所、あれらが売れるのは、結局WindowsユーザーがWindowsタブレットとしての理解しかないままの買い替え需要分の一部しか対応できていないというのが現実かと。
なので、スペックの話とか、比較の話とか、あんまり効果的ではない。
いまさらどうやってうりますかね?ってのも相当厳しい気もするが、おそらく、もっとメリハリのあるスペックにした方が圧倒的に売れそう。
ただ、ファブレットとの棲み分けがもうできないから、時、既に遅しなんですけどね。
結局、全然違う畑であったはずのiPadにminiが出てしまった事により、中間層もとれない状況になったから、あの時点で詰んでたんだと思うが。
Yosemiteあたりのクラウド機能はMS十八番のチームワークの牙城も崩す恐れがあるから、もうそろそろそっちの防衛に入った方が僕はいいと思うけどね。