何気ない記録

なんとなく自分の意見を書き記すときにつかいます。つまり不定期更新です。

そもそも実名全記述の必要自体がないはず

 

青野慶久/aono@cybozu on Twitter: "本日の契約書へのサインより。戸籍名が必要で旧姓は括弧書きになる。当然ながら婚姻というプライバシー情報が漏れる。夫婦の片方だけが食らうこの仕打ち。すでにどこでも旧姓が使えて問題ないと言った奴は誰だ? https://t.co/n3OGgQaCz2"

偉大な経営者に突っ込むのは失礼かもしれないが、契約書へのサインはそもそも公証手続きが本来は必要で、その時例えばパスポート等を使うとそのサインに基づき公証を得られるので対応できるはず。国や法律によるが。

 

私の実体験で言えば、例えば海外銀行の法人口座を作る際に権利を行使する代表者としてサインする場合で言えば、例えば日本語の記述はそもそもサインと変わらないので、その場合、実際のところはそのサインが正しいものであるのか、という証明が必要になる。

 

儀礼的に当人が面前で証明する場合に限り、その本人である事が証明されれば不要だが。

 

ただ、その場合も結局本人を証明する術として、一般的にはパスポートや戸籍関連書類を使うわけで、実態はあまり変わらない。

 

で、公証を受ける場合や証明書類を作るという観点で言えば、そもそもその対象は実名がフルネームで記載されているか、という事は求められていないはず。

 

というか、外国人の場合のサインも名前に関わる全てが記されているわけではないので、日本人だからといって全てが記載されているべき、というのはおそらく完全な誤認か、間に入ったコーディネーターの経験不足か、僕が勘違いしているかのどれかかと。

 

で、例えばパスポートのサインなんだけど、あれ、別に英語表記でも大丈夫で、なんなら読めなくても結構大丈夫。

 

なぜならあれはサインだから・・・。

 

日本人もあの欄は英語で書いても良いし、というか、実は海外実務においては日本語の漢字で書くよりも英語で書かれている方が圧倒的に便利。

 

なので、人によってはそこに必ずしもファーストネームとファミリーネームを全て記載しているわけでもなく、つまりはサインでしかない。

 

だから、海外向けの契約書面という話しで言えば、わざわざ面倒で正式な方法(例えば、契約手続き時は本来印鑑証明を付するものだが、現代においては結構な割合で省かれる/つまり印鑑の正当性などというものは大抵検証されていないというかしていないわけで)で行えば、実は証明書類によりなんとでもなる、というのが正しいと思う。

 

なお、記載されている内容から海外向けの契約書だと思うので、あくまでもこの話は海外向けの契約実務において、という前提で国内ではそんな方法はまかり通らないことはあえて触れておきます。

 

且つ、そもそも海外も国や相手企業により証明手段が異なるので、結局は相手の求めにより、という事はありますが、大抵パスポートであったり、戸籍+本人認証+証明書類/パスポートというコンボで乗り切れるので、サインだけならなんとでも、というのが経験からの助言です。

 

まぁ、戸籍書類出す時点で婚姻に関わらず大抵海外契約実務においては個人情報ダダ漏れなのであまり気にする必要はないと思います。