代表戦、無料視聴へ法整備を サッカー協会の田嶋会長（写真=共同）
謎過ぎて批判云々以前に全国民を馬鹿にしている話でしかない。サッカーが全ての国民の娯楽でもなければ、そもそもサッカー以外では有料放送ですら視聴できない。そして放映権料はまさに団体側の問題に過ぎないのだが
コメント以上の意見はありませんが、そもそもFAカップを地上波で見るには恐らくBBCの視聴が必要ですが、そもそもBBCは原則として無料での視聴はできないはずです。
視聴料については形としては日本と同じく、国民から一定の金額を徴収しており約2万3千円程度の支払いが発生しているはずです。
つまり、少なくとも英国ではNHK以上の視聴料を払った上で、FAカップを視聴しており、そもそもが無料視聴をできるわけではありません。
で、さらに言えば、FAカップはそれこそ世界最古のサッカー協会が運営するカップ戦であり、それに敬意を評した上で、そういった方針がとられているわけです。
そもそもイングランドプレミアリーグと言えば、世界でも屈指のリーグであり、アメリカのスポーツビジネスには及ばないものの、それに次ぐ規模であり、その影響もあり英国ではサッカーの国民の人気は日本とは比較になりません。
そのうえ、FAカップはその公共性というか、いわゆる国民の支持を得る為に、登録済みのすべてのクラブが参加可能な限りなくオープン参加型のカップ戦であり、それこそ参加しようと思えば草の根クラブですら参加できます。
そういった取り組みも含めFAカップは放送が義務付けられているわけですが、何を言っているのかという感じです。
この発言だけでも田嶋氏やJFAの関係者がサッカーに関して知識が欠落しすぎているという事は明らかで、なぜこういった面子で運営をしているのか謎過ぎます。
そもそもの話で、DAZNが有料放送したと言い放ちますが、別にDAZNが値を釣り上げたわけではありません。
私が知る限り、１次入札の時点で国内コンソーシアム（放送事業者で構成したグループ）は放映権料の高さから応札を断念しており、その後団体（AFC）と放映権利に関する統括を行っている企業（FMA）や応札に対応していた日本側企業（電通等）により協議が繰り返され、ある程度価格が下がったものの、それでも放送事業者としては負担が大きいため、結局DAZNに応札してもらった上で、ホーム戦のみを切り売りしてもらう形で、何とか体裁を繕ったというのが実情です。
つまり、DAZNが応じなければそもそもホーム戦もアウェイ戦も一切の放送が実現しなかったわけであり、何を言っているのかと。
にも拘わらず、なぜサッカーという一競技を、それも、そもそも放送が難しくなった原因はAFCが放映権料を高額販売した結果であり、それこそJFAとAFCの間の問題に過ぎないにも関わらず、それを税金で負担するような形で国民に負担させるのかと。
だったら、すべての競技、少なくともオリンピックに採用されている協議について、放映権料が設定されているものは、すべて税金で負担する程度の公平性は必要ですが、本気でそんな事するのかと。
正直、何様のつもりでそのような事を言っているのかわかりませんし、だいたい地上波が価格に見合わないと応札しなかったのは、サッカー人気の陰りの影響もあるのですが。
日本でもJリーグの人気は一定のものがありますが、残念ながらそれが日本のスポーツの中で断トツの人気があるという程度のものではありません。
プロ野球の１軍の試合の入場者数は公式発表では7,840,773人（2021年）、一方でJリーグのJ1の入場者数は公式発表では2,531,007人で、およそ3倍以上の開きがあります。
いやいや、野球の試合数が多いじゃないかという人もいそうですが、1試合平均でみてもプロ野球では9,138人、Jリーグでは6,661人と明らかに負けています。
少なくともサッカーが税金で放送を支援すべきだというのであれば、最低限プロ野球には勝てないとお話になりません。
名実ともに最低限国内で最も支持されるスポーツであり、国民に理解が得られるという程度の状況になって初めて「お願い」できる程度であり、そもそも監督人事をはじめ、いたるところでファンの反発を受けているJFA側が何様のつもりで国民に負担しろというのかと。
知識も欠落しているだけでなく、余りにも無礼すぎて正直話にならない。
こんな事をしているから、日本のサッカー人気は単純に海外サッカーに奪われ始めているとわからないのだろうと思うし、それを理解しないと、どんどん海外サッカーの人気に負けて、下手すればDAZNも放送に興味を持たなくなる可能性すらあるのだが。
馬鹿な事を言っていないでもう少しまじめに考えてほしい。
